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68.諦めましょう
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ギッ、とベッドを軋ませてウィルが私の上からどく。
「ったく……好きだのなんだのほざいてる男相手でさえそんなんで、他の男とやれんのかよ」
ベッドの縁に座りながら、ことさら馬鹿にするような口調で言った。
さっきまでの空気なんかなかったみたいにいつも通りだ。
仰向けのまま涙を拭いて、ウィルに言われたことを考えてみる。
どうだろう。
出来るだろうか。
出来る気がする。
だって好きでもなんでもないのだ。
モノのように扱われようとどこも傷つかない。
ウィルはそう、私を傷つけたかったのだと思う。
不用意なことを言う馬鹿女を、懲らしめるために。
「たぶん出来るわ。なんなら今からしてきましょうか」
捨て鉢の気分で言う。
頭の中には愚痴や文句でいっぱいだ。
そんなに嫌だったら口で言えばいいのに。
いや、何回も遠回しに言っているのに私が引き下がらないから仕方なくなのだろうけど。
それにしてもひどい。
ちょっと泣いたくらいであっさりやめられるなんて、どれだけ私の身体に興味ないんだ。
そもそも押し倒されたのだって、ただ脅すためだけだったなんて。
「テオとかどうかな。やり方実践で教えてって頼んだら応じてくれそう。器用だから上手いだろうし、きっと優しくしてくれるよね」
誰かさんと違って、と当てつけのように言いながら起き上がる。
恨みがましい目で睨むと、似たような視線が返ってきて睨み合う形になった。
「お・ま・え・は、ほんっとに……!」
ガッと両頬を摘ままれてぶにゅっと潰される。
痛くはないが簡単には外れない、絶妙な力加減だ。
「なんれふかべつにいいれひょ」
構わず睨みながらふがふが言い返す。
それで気勢を削がれたのか、ウィルの手が離れていった。
「……そんなにセックスがしてぇのかよ」
「ウィルとね」
「じゃあなんで他の男とやる必要がある」
「だって処女いやなんでしょ」
「んなこと言ってねぇ」
「あれ? そうだっけ?」
「おまえが勝手に決めつけたんだろ」
「そっか。えっ、じゃあ処女でもいいんだ? なら抱いてよ、いたっ」
スコンと手刀をお見舞いされた。
結構本気で痛くて、頭をさすりながら涙目でまた睨む。
「とにかく。他の男と軽率にやるんじゃねぇ」
「なんで」
「処女でも処女じゃなくても関係なくおまえとはやらないからだ」
ばっさり斬り捨てられて、結構深く傷つく。
思わずベッドに突っ伏しそうになるのを、なんとか項垂れるだけでこらえた。
「……そんなに魅力ない?」
散々言われてもうわかっているつもりではいたけれど。
ここまではっきり言われるとさすがにしんどい。
ふくよかではない。
筋肉で柔らかくもない。
その上可愛げもない。
自分が望んでそうなったのだから後悔はないが、そのせいで歯牙にもかけてもらえないのかと思うと切ない。
好きになってもらえないどころか、性欲解消相手にさえ選んでもらえないのだ。
「あー、そうじゃなくてだな……」
あからさまに気落ちしていると、困ったようにウィルが頭を掻いた。
私が悪いことをすればきっちり報復をしてくるくせに、その後のフォローはきっちりしてくれる。
そういうところも好きなんだけどな。
でも絶対叶わないんだろうな。
「魅力は、ある。ちゃんと。だから落ち込むな」
「…………例えば?」
「うっ、えー、っとだな、たとえば……」
その場しのぎだっただろうに、意地悪く聞き返す私の質問にたじろぎ、しばし視線をさまよわせてからウィルが沈黙する。
どれだけ考えるのよ、と心の中でツッコミを入れて、項垂れたまま続く言葉を待った。
「うーん……。まぁ、いろいろだ」
それで結局出てこないのかよ。
今度こそベッドに突っ伏すハメになった。
まったく嫌になる。
「それで、それをいいってやつはいっぱいいる。だからそういうやつを好きになれ」
慰めにもならないようなことを言って、ポンと優しく頭に手を置く。
まるで父親みたいだ。
ちらりと見上げると、困ったような申し訳ないような顔をしている。
けれど強く断れないのは、私を家族みたいに思っているからなのだろう。
「……好きになってくれなくても好きでいたいだけなの」
布団に埋もれ、くぐもった声で泣きそうになりながら言う。
我ながらひどいわがままだ。
相手の気持ちなんてこれっぽっちも考えていない。
「でも、もうやめる。もう、言わない」
言うだけなら自由だと思った。
笑ってくれるから。
愛はいらないからセックスをせがむくらいは許してくれると思った。
誰も傷つかないから。
でも違ったんだ。
私のすることは、ウィルを困らせるばかり。
ウィルの中で、私はもう家族になってしまったのだ。
娘みたいだから、抱こうと思わない。
娘みたいだから、どこの馬の骨ともわからない男と寝ようとすると怒る。
つまりはそういうことなのだろう。
前世の父親もそうだった。
親愛の情で優しくしてくれて、帰りが遅くなれば叱られた。
ふと思い出して懐かしくなる。
確かにそんな娘に抱いてくれなんて言われたら、困るし何より気持ち悪いに違いない。
「最後にぎゅってしてくれる? それで終わりにするから」
恋心はどうしたってなくならないけど、消えてしまったフリをするのは簡単だ。
もうウィルに甘えて迷惑をかけるのはやめよう。
起き上がり、両手を広げて明るい笑みをウィルに向ける。
彼は少し迷うように私から視線を逸らした。
でも、抱きしめてくれるのを知っている。
家族だから。
大事だから。
諦めさせたいから。
ほら、あんなに怒ってたのに、結局は優しい。
緩く抱きしめられて胸元に顔をうずめる。
海軍の証、消えた正義の文字に、シャツの上からひっそり口づけた。
家族のやさしさはくれるのに、何も教えてくれないのね、なんて恨み言を胸で呟きながら。
「ったく……好きだのなんだのほざいてる男相手でさえそんなんで、他の男とやれんのかよ」
ベッドの縁に座りながら、ことさら馬鹿にするような口調で言った。
さっきまでの空気なんかなかったみたいにいつも通りだ。
仰向けのまま涙を拭いて、ウィルに言われたことを考えてみる。
どうだろう。
出来るだろうか。
出来る気がする。
だって好きでもなんでもないのだ。
モノのように扱われようとどこも傷つかない。
ウィルはそう、私を傷つけたかったのだと思う。
不用意なことを言う馬鹿女を、懲らしめるために。
「たぶん出来るわ。なんなら今からしてきましょうか」
捨て鉢の気分で言う。
頭の中には愚痴や文句でいっぱいだ。
そんなに嫌だったら口で言えばいいのに。
いや、何回も遠回しに言っているのに私が引き下がらないから仕方なくなのだろうけど。
それにしてもひどい。
ちょっと泣いたくらいであっさりやめられるなんて、どれだけ私の身体に興味ないんだ。
そもそも押し倒されたのだって、ただ脅すためだけだったなんて。
「テオとかどうかな。やり方実践で教えてって頼んだら応じてくれそう。器用だから上手いだろうし、きっと優しくしてくれるよね」
誰かさんと違って、と当てつけのように言いながら起き上がる。
恨みがましい目で睨むと、似たような視線が返ってきて睨み合う形になった。
「お・ま・え・は、ほんっとに……!」
ガッと両頬を摘ままれてぶにゅっと潰される。
痛くはないが簡単には外れない、絶妙な力加減だ。
「なんれふかべつにいいれひょ」
構わず睨みながらふがふが言い返す。
それで気勢を削がれたのか、ウィルの手が離れていった。
「……そんなにセックスがしてぇのかよ」
「ウィルとね」
「じゃあなんで他の男とやる必要がある」
「だって処女いやなんでしょ」
「んなこと言ってねぇ」
「あれ? そうだっけ?」
「おまえが勝手に決めつけたんだろ」
「そっか。えっ、じゃあ処女でもいいんだ? なら抱いてよ、いたっ」
スコンと手刀をお見舞いされた。
結構本気で痛くて、頭をさすりながら涙目でまた睨む。
「とにかく。他の男と軽率にやるんじゃねぇ」
「なんで」
「処女でも処女じゃなくても関係なくおまえとはやらないからだ」
ばっさり斬り捨てられて、結構深く傷つく。
思わずベッドに突っ伏しそうになるのを、なんとか項垂れるだけでこらえた。
「……そんなに魅力ない?」
散々言われてもうわかっているつもりではいたけれど。
ここまではっきり言われるとさすがにしんどい。
ふくよかではない。
筋肉で柔らかくもない。
その上可愛げもない。
自分が望んでそうなったのだから後悔はないが、そのせいで歯牙にもかけてもらえないのかと思うと切ない。
好きになってもらえないどころか、性欲解消相手にさえ選んでもらえないのだ。
「あー、そうじゃなくてだな……」
あからさまに気落ちしていると、困ったようにウィルが頭を掻いた。
私が悪いことをすればきっちり報復をしてくるくせに、その後のフォローはきっちりしてくれる。
そういうところも好きなんだけどな。
でも絶対叶わないんだろうな。
「魅力は、ある。ちゃんと。だから落ち込むな」
「…………例えば?」
「うっ、えー、っとだな、たとえば……」
その場しのぎだっただろうに、意地悪く聞き返す私の質問にたじろぎ、しばし視線をさまよわせてからウィルが沈黙する。
どれだけ考えるのよ、と心の中でツッコミを入れて、項垂れたまま続く言葉を待った。
「うーん……。まぁ、いろいろだ」
それで結局出てこないのかよ。
今度こそベッドに突っ伏すハメになった。
まったく嫌になる。
「それで、それをいいってやつはいっぱいいる。だからそういうやつを好きになれ」
慰めにもならないようなことを言って、ポンと優しく頭に手を置く。
まるで父親みたいだ。
ちらりと見上げると、困ったような申し訳ないような顔をしている。
けれど強く断れないのは、私を家族みたいに思っているからなのだろう。
「……好きになってくれなくても好きでいたいだけなの」
布団に埋もれ、くぐもった声で泣きそうになりながら言う。
我ながらひどいわがままだ。
相手の気持ちなんてこれっぽっちも考えていない。
「でも、もうやめる。もう、言わない」
言うだけなら自由だと思った。
笑ってくれるから。
愛はいらないからセックスをせがむくらいは許してくれると思った。
誰も傷つかないから。
でも違ったんだ。
私のすることは、ウィルを困らせるばかり。
ウィルの中で、私はもう家族になってしまったのだ。
娘みたいだから、抱こうと思わない。
娘みたいだから、どこの馬の骨ともわからない男と寝ようとすると怒る。
つまりはそういうことなのだろう。
前世の父親もそうだった。
親愛の情で優しくしてくれて、帰りが遅くなれば叱られた。
ふと思い出して懐かしくなる。
確かにそんな娘に抱いてくれなんて言われたら、困るし何より気持ち悪いに違いない。
「最後にぎゅってしてくれる? それで終わりにするから」
恋心はどうしたってなくならないけど、消えてしまったフリをするのは簡単だ。
もうウィルに甘えて迷惑をかけるのはやめよう。
起き上がり、両手を広げて明るい笑みをウィルに向ける。
彼は少し迷うように私から視線を逸らした。
でも、抱きしめてくれるのを知っている。
家族だから。
大事だから。
諦めさせたいから。
ほら、あんなに怒ってたのに、結局は優しい。
緩く抱きしめられて胸元に顔をうずめる。
海軍の証、消えた正義の文字に、シャツの上からひっそり口づけた。
家族のやさしさはくれるのに、何も教えてくれないのね、なんて恨み言を胸で呟きながら。
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