11 / 12
こちらはシェルター村です。
逮捕……されるんですか?
しおりを挟む
「ああ……。終わった」
「なによ。ユーマをたった五匹倒したくらいでそのため息?精霊使いとして、ちゃんとしないと」
「そのユーマを一匹も倒していないのはどこの誰かなー」
クエストが終わり、また村への下り坂をエイルに続いて俺、その後にダウトというような感じでおりている。正直クエスト終わりの下り坂はキツい。しかも、敵を一人で五匹も倒したとなるとさらに。
「あー。どこにでも瞬間移動できるドアが欲しい……言うなればどこでもド……」
「ちょっと!その名前はやめなさいよ!とにかく、早く帰って呑みましょ!」
「お前が一番働いてないのに一番呑む気がしている」
*
長い長い階段を降りて、やっとのこと村に帰って来た。すると、急にエイルがはしゃぎだし、「今日はパーティーよ!」なんて言い出すものだから今日稼いだ賞金を全部使うことだけはやめさせた。
なんのためにクエストに行ったんだ。後から後悔しても遅いから。それでもエイルは呑み屋の皆からの呑んで呑んで!コールにおされ、結局賞金を半分近く使ってしまっていた。
「ナオヤー。私ぃ、みんなからモテモテなんだけどぉ……こまっちゃーう。えへへー」
相当酒がまわっているようでエイルはカップを片手にフラフラと歩いていた。
「お前は皆からモテてるんじゃなくて、煽られてるだけだ。調子乗んなよ」
「なによー。ナオヤったら自分がモテないからってヤキモチぃ?」
「誰がお前なんかにヤキモチやくか!!おい、酒も程々にしとけ。そんなんで後で歩けないとか言っても知らねえからな」
「歩けるわよー。ほーらこの通り!って……キャッ!!」
エイルは誰かとぶつかりそのまま後ろに倒れ尻餅をついた。エイルの顔にはうっすら戸惑いが見られる。
「いたたた……。ちょっと!!どこみて歩いてんの!?レディに対してのマナーってもんがあるでしょ!?」
「これはすまなかった」
エイルとぶつかったスーツ姿の男はエイルに一言声をかけると、そのまま見向きもせず呑み屋の全員の耳に聞こえる声で叫んだ。
「大和尚也とエイル・プリセツカヤはいるか?」
あ、エイルってプリセツカヤって言うんだ……。初耳。
「はいはーい。私ですっ!って、あなたさっきぶつかった人じゃない!謝りなさいよ!!」
「すまなかったと言っている。お前がエイル・プリセツカヤか」
「そのフルネームあんまり呼ばないで。私その名前好きじゃないのよ。呼ぶならエイルと呼びなさい。」
エイルが急に不機嫌になる。フルネームのどこが嫌なんだか。見当もつかない。でもスーツのお兄さんが俺たちに何の用事があって来たのかそれも見当がつかなかった。
「単刀直入に言う。大和尚也、エイル・プリセツカヤに逮捕状が出ている。直ちに犯罪対策本部に来てもらうぞ」
……は?逮捕状?
「ちょっ……ちょっと待って!私たちはなにもしてないわ!あなたたちが言う犯罪の類なんて触れたことすらないのに!」
「匿名で連絡が入った。召喚獣を二匹所持している男がいる。そうして、その仲間が二匹所持することを男に命令した。……と。詳しいことは本部で聞く。まずはついてくるのが先だ」
「あなたの言ってることほとんど間違ってるわ!二匹所持していたのは「鍛冶屋の馬鹿力」のマスター、リフィル・ジ・エースが勝手に作り出したからよ。それに、私は二匹所持するように命令なんてしてないわ。二匹所持するのは法律として禁じられてるから上に持って行った。匿名がどうとか知らないけど、嘘も大概にしなさいよ!」
「鍛冶屋のマスターが嘘をつくか?リフィル・ジ・エースは鍛冶屋のマスターにしてこの村一の情報屋だぞ」
「情報屋……?」
エイルは目をぱちくりと動かした。まだ話は続くようだ。皆いつの間にか呑むのをやめているし、エイルなんて酒がまわっていないみたいだ。
「情報屋は嘘はつかない。どんな理由であれエイル・プリセツカヤと大和尚也と言う名前が情報屋の口から出たと言うことは何らかの犯罪があるとほぼ確定づけられるだろう。違うか?」
「ええ、違うわ。大体一回捕まってる情報屋の情報を信じ込む方がおかしいと思わないの?」
「大和尚也とエイル・プリセツカヤが精霊を二匹所持していようとしていまいとおかしいかどうかを証明するためには一度犯罪対策本部に来てもらう必要がある。そんなに本部に行きたくないのは何か理由があるのか?本当に二匹所持していたから、本当はここをすぐに立ち去りたいのではないか?」
エイルは次の言葉を探していた。……おいおい。言葉を探してる風だったら、完璧犯罪を認めたようなもんだろ。
早く言い訳を……。
その瞬間、扉が開き黒服の顔の見えない男が入って来た。
「おい。大和尚也はまだか」
「リフィルさん……!すみません。待たせてしまって。直ちに本部へ向かいます」
スーツの男はマスターに向かい一礼し、それからすぐにこっちを向いた。
「リフィルさんが来られた。もう迷うな。時間がない。話は本部で聞く。大和尚也、エイル・プリセツカヤ。本部へ行くぞ」
「待て。話は大和尚也だけでいい。その話も俺が聞く。早く大和尚也を連れてこい。……ごめんねぇ。エイルちゃん。ちょっとナオヤ君借りてくねぇ」
「ちょっとじゃないでしょ!何考えてんの!?」
「何考えてるかは本部に行けば分かるさ。本部に行くぅ?」
「エイル……。来るな。お前まで逮捕されたら!ちょっ!おい!まだ話の途中だぞ!」
エイルに話している途中で、マスターに担がれマスターの肩に軽々と乗せられた。
「続きは本部で聞くよ……。たっぷりとね」
*
「どうしてあんな嘘をついたんですか!?」
「嘘?なんのことかなぁ?」
本部へ着いてからずっとこの会話が続いている。
いい加減にどうして情報屋の面前で二匹所持してるなんて嘘ついたのか、話してくれてもいいのに。
「仮にも僕は情報屋だ。そんな口聞いてると、逮捕だけじゃ済まないよ?もしかしたら死刑かも……。あー!怖い怖い」
「マスターが嘘つかなければこんなことにならなかったのに……」
そう呟くとマスターはいきなり机をドンッと叩いた。
怖いんだけど。するとマスターは思い切り睨んできた。
「言葉を慎めとさっき警告したろ?もう言葉が乱れている。全く、ダメな子だね。君ってやつは」
俺も睨み返して対抗したいところだが、あまりの迫力に座っているのに膝が笑って動かない。
なんて目つきだ。ここまで震えてるの生まれて初めてかも。
「さてさて。情報屋がなぜ君を売ったのか。知りたい?」
コクコクと首を縦に振った。すると、またマスターは思い切り机を叩いた。……もうそれ怖いからやめてほしいんだけど。
「エイルちゃんが上に報告するって言ってたよね?エイルちゃんが言う上って結構おっかない人ばっかりでさぁ。怒られたくないんだよね。だから情報屋の建前を使って説教を免れたってわけ。これが逮捕の経緯だよ。質問は?」
「え、結局マスターが怒られたくなかったから俺が逮捕されてるっていう感じですか?」
「まあ、まとめたらそんなとこだよね。上は怖いから」
「俺ってこのままいつまで牢屋生活なんですか?」
「うーん……。ざっと二年くらいかなぁ」
*
「……」
もうやだ。家に帰りたい……。いつの間にかダウトもいないし。本当の一人だよ。
「おい。大和尚也。手紙だ。置いておくぞ」
「あーはい。ありがとうございます……」
手紙が置かれていた場所へ行き、手に取るとその差出人はエイルだった。
「エイル……!」
手紙の中身を急いで見る自分がいた。大丈夫かなエイル……。他で捕まってないといいけど。例えばお酒呑みすぎ罪とか。無いか。そんなもん。
『拝啓 ナオヤ様
今日、○月△日の夜中脱出するわよ。
牢屋のほうへ忍び込めるように練習もしてあるわ。とりあえず荷物(無いと思うけど)と心の準備をしておきなさい。あと、脱出したらシェルター村を離れるわ。今のうちに手紙を書きたい人に書いておくこと。以上
敬具 エイル』
……は?
「はぁぁぁああああああ!!?」
「大和尚也!!声が大きい!」
「あ、はい!すみません」
今日脱出って……。気が重すぎる……。
*
どうも。お久しぶりです。野上葵衣です。
脱出ゲーム好きですが、未だにゴールまでたどり着けたことがありません。
「なによ。ユーマをたった五匹倒したくらいでそのため息?精霊使いとして、ちゃんとしないと」
「そのユーマを一匹も倒していないのはどこの誰かなー」
クエストが終わり、また村への下り坂をエイルに続いて俺、その後にダウトというような感じでおりている。正直クエスト終わりの下り坂はキツい。しかも、敵を一人で五匹も倒したとなるとさらに。
「あー。どこにでも瞬間移動できるドアが欲しい……言うなればどこでもド……」
「ちょっと!その名前はやめなさいよ!とにかく、早く帰って呑みましょ!」
「お前が一番働いてないのに一番呑む気がしている」
*
長い長い階段を降りて、やっとのこと村に帰って来た。すると、急にエイルがはしゃぎだし、「今日はパーティーよ!」なんて言い出すものだから今日稼いだ賞金を全部使うことだけはやめさせた。
なんのためにクエストに行ったんだ。後から後悔しても遅いから。それでもエイルは呑み屋の皆からの呑んで呑んで!コールにおされ、結局賞金を半分近く使ってしまっていた。
「ナオヤー。私ぃ、みんなからモテモテなんだけどぉ……こまっちゃーう。えへへー」
相当酒がまわっているようでエイルはカップを片手にフラフラと歩いていた。
「お前は皆からモテてるんじゃなくて、煽られてるだけだ。調子乗んなよ」
「なによー。ナオヤったら自分がモテないからってヤキモチぃ?」
「誰がお前なんかにヤキモチやくか!!おい、酒も程々にしとけ。そんなんで後で歩けないとか言っても知らねえからな」
「歩けるわよー。ほーらこの通り!って……キャッ!!」
エイルは誰かとぶつかりそのまま後ろに倒れ尻餅をついた。エイルの顔にはうっすら戸惑いが見られる。
「いたたた……。ちょっと!!どこみて歩いてんの!?レディに対してのマナーってもんがあるでしょ!?」
「これはすまなかった」
エイルとぶつかったスーツ姿の男はエイルに一言声をかけると、そのまま見向きもせず呑み屋の全員の耳に聞こえる声で叫んだ。
「大和尚也とエイル・プリセツカヤはいるか?」
あ、エイルってプリセツカヤって言うんだ……。初耳。
「はいはーい。私ですっ!って、あなたさっきぶつかった人じゃない!謝りなさいよ!!」
「すまなかったと言っている。お前がエイル・プリセツカヤか」
「そのフルネームあんまり呼ばないで。私その名前好きじゃないのよ。呼ぶならエイルと呼びなさい。」
エイルが急に不機嫌になる。フルネームのどこが嫌なんだか。見当もつかない。でもスーツのお兄さんが俺たちに何の用事があって来たのかそれも見当がつかなかった。
「単刀直入に言う。大和尚也、エイル・プリセツカヤに逮捕状が出ている。直ちに犯罪対策本部に来てもらうぞ」
……は?逮捕状?
「ちょっ……ちょっと待って!私たちはなにもしてないわ!あなたたちが言う犯罪の類なんて触れたことすらないのに!」
「匿名で連絡が入った。召喚獣を二匹所持している男がいる。そうして、その仲間が二匹所持することを男に命令した。……と。詳しいことは本部で聞く。まずはついてくるのが先だ」
「あなたの言ってることほとんど間違ってるわ!二匹所持していたのは「鍛冶屋の馬鹿力」のマスター、リフィル・ジ・エースが勝手に作り出したからよ。それに、私は二匹所持するように命令なんてしてないわ。二匹所持するのは法律として禁じられてるから上に持って行った。匿名がどうとか知らないけど、嘘も大概にしなさいよ!」
「鍛冶屋のマスターが嘘をつくか?リフィル・ジ・エースは鍛冶屋のマスターにしてこの村一の情報屋だぞ」
「情報屋……?」
エイルは目をぱちくりと動かした。まだ話は続くようだ。皆いつの間にか呑むのをやめているし、エイルなんて酒がまわっていないみたいだ。
「情報屋は嘘はつかない。どんな理由であれエイル・プリセツカヤと大和尚也と言う名前が情報屋の口から出たと言うことは何らかの犯罪があるとほぼ確定づけられるだろう。違うか?」
「ええ、違うわ。大体一回捕まってる情報屋の情報を信じ込む方がおかしいと思わないの?」
「大和尚也とエイル・プリセツカヤが精霊を二匹所持していようとしていまいとおかしいかどうかを証明するためには一度犯罪対策本部に来てもらう必要がある。そんなに本部に行きたくないのは何か理由があるのか?本当に二匹所持していたから、本当はここをすぐに立ち去りたいのではないか?」
エイルは次の言葉を探していた。……おいおい。言葉を探してる風だったら、完璧犯罪を認めたようなもんだろ。
早く言い訳を……。
その瞬間、扉が開き黒服の顔の見えない男が入って来た。
「おい。大和尚也はまだか」
「リフィルさん……!すみません。待たせてしまって。直ちに本部へ向かいます」
スーツの男はマスターに向かい一礼し、それからすぐにこっちを向いた。
「リフィルさんが来られた。もう迷うな。時間がない。話は本部で聞く。大和尚也、エイル・プリセツカヤ。本部へ行くぞ」
「待て。話は大和尚也だけでいい。その話も俺が聞く。早く大和尚也を連れてこい。……ごめんねぇ。エイルちゃん。ちょっとナオヤ君借りてくねぇ」
「ちょっとじゃないでしょ!何考えてんの!?」
「何考えてるかは本部に行けば分かるさ。本部に行くぅ?」
「エイル……。来るな。お前まで逮捕されたら!ちょっ!おい!まだ話の途中だぞ!」
エイルに話している途中で、マスターに担がれマスターの肩に軽々と乗せられた。
「続きは本部で聞くよ……。たっぷりとね」
*
「どうしてあんな嘘をついたんですか!?」
「嘘?なんのことかなぁ?」
本部へ着いてからずっとこの会話が続いている。
いい加減にどうして情報屋の面前で二匹所持してるなんて嘘ついたのか、話してくれてもいいのに。
「仮にも僕は情報屋だ。そんな口聞いてると、逮捕だけじゃ済まないよ?もしかしたら死刑かも……。あー!怖い怖い」
「マスターが嘘つかなければこんなことにならなかったのに……」
そう呟くとマスターはいきなり机をドンッと叩いた。
怖いんだけど。するとマスターは思い切り睨んできた。
「言葉を慎めとさっき警告したろ?もう言葉が乱れている。全く、ダメな子だね。君ってやつは」
俺も睨み返して対抗したいところだが、あまりの迫力に座っているのに膝が笑って動かない。
なんて目つきだ。ここまで震えてるの生まれて初めてかも。
「さてさて。情報屋がなぜ君を売ったのか。知りたい?」
コクコクと首を縦に振った。すると、またマスターは思い切り机を叩いた。……もうそれ怖いからやめてほしいんだけど。
「エイルちゃんが上に報告するって言ってたよね?エイルちゃんが言う上って結構おっかない人ばっかりでさぁ。怒られたくないんだよね。だから情報屋の建前を使って説教を免れたってわけ。これが逮捕の経緯だよ。質問は?」
「え、結局マスターが怒られたくなかったから俺が逮捕されてるっていう感じですか?」
「まあ、まとめたらそんなとこだよね。上は怖いから」
「俺ってこのままいつまで牢屋生活なんですか?」
「うーん……。ざっと二年くらいかなぁ」
*
「……」
もうやだ。家に帰りたい……。いつの間にかダウトもいないし。本当の一人だよ。
「おい。大和尚也。手紙だ。置いておくぞ」
「あーはい。ありがとうございます……」
手紙が置かれていた場所へ行き、手に取るとその差出人はエイルだった。
「エイル……!」
手紙の中身を急いで見る自分がいた。大丈夫かなエイル……。他で捕まってないといいけど。例えばお酒呑みすぎ罪とか。無いか。そんなもん。
『拝啓 ナオヤ様
今日、○月△日の夜中脱出するわよ。
牢屋のほうへ忍び込めるように練習もしてあるわ。とりあえず荷物(無いと思うけど)と心の準備をしておきなさい。あと、脱出したらシェルター村を離れるわ。今のうちに手紙を書きたい人に書いておくこと。以上
敬具 エイル』
……は?
「はぁぁぁああああああ!!?」
「大和尚也!!声が大きい!」
「あ、はい!すみません」
今日脱出って……。気が重すぎる……。
*
どうも。お久しぶりです。野上葵衣です。
脱出ゲーム好きですが、未だにゴールまでたどり着けたことがありません。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でも保育士やってます~転生先に希望条件が反映されてないんですが!?~
こじまき
ファンタジー
【読んでいただいて♡いただいて、ありがとうございます。王城編準備中のため、12月12日からしばらく更新お休みします。考えてた構成が「やっぱなんか違う」ってなり、慌てております…汗】
「こんな転生先だなんて聞いてないっ!」六年間付き合った彼氏に婚約を解消され、傷心のまま交通事故で亡くなった保育士・サチ。異世界転生するにあたり創造神に「能力はチートで、広い家で優しい旦那様と子だくさんの家庭を築きたい」とリクエストする。「任せといて!」と言われたから安心して異世界で目を覚ましたものの、そこはド田舎の山小屋。周囲は過疎高齢化していて結婚適齢期の男性なんていもしないし、チートな魔法も使えそうにない。創造神を恨みつつマニュアル通り街に出ると、そこで「魔力持ち」として忌み嫌われる子どもたちとの出会いが。「子どもには安心して楽しく過ごせる場所が必要」が信条のサチは、彼らを小屋に連れ帰ることを決め、異世界で保育士兼りんご農家生活を始める。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる