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◆番外編◆ 新年に訪れた神宮寺家で☓☓☓

#20 ~side要~

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美菜は相変わらず恥ずかしいようで、顔も、首から下も勿論のこと、耳まで真っ赤になってしまっている。

それでも俺の指示通りになんとか任務を遂行しようと、俺の履いているスラックスのベルトのバックルへと手を差し伸べてきた。

自分で指示しておいて、なんだか見ていられなくて、

「み、美菜っ」

思わず呼び止めてしまった俺の声に、美菜はキョトン顔で僅かに首を傾げて俺の顔を見上げてくる。

「……え!?」
「……あぁ、いや、なんでもない」

なんでもないように装いつつも、俺はその美菜のなんとも艶っぽい上目遣いにドクンと心拍数を跳ね上がらせた。

そのタイミングで俺の十二分に荒ぶってしまっていた筈の分身までもがドクンと大きく波打つ感触がして。

昂りがますます高度を増して存在感を鼓舞しているだろうことが見なくても分かる。

それを足下の美菜が気づかない訳もなく、俺のスラックスの生地を突き上げんばかりに主張している俺の分身を、これまた恥ずかしそうにしながらも、眼は釘付けになてしまっている。

そんな美菜の様子に、なんだか、悪いことをさせているようで、背徳感が半端ない。

けれども、羞恥に襲われながらも、なんとか任務を遂行しようと一生懸命な美菜の姿に、今更、しなくていい、とは言い出しにくい。

美菜に身を委ねることにしたものの、攻められることに免疫のない俺は、妙な緊張感に襲われ、無意識にゴクリと唾を飲み下した音がやけに大きく聞こえてくる。

そんな俺を置き去りにして、美菜がベルトのバックルをカチャカチャさせて外しにかかった。

しばらく経った頃、スラックスと下着を脱がされた時には、もう恥ずかしいくらいに唆り勃ってしまっていて。

今度は、火を吹くぐらいに真っ赤になってしまっている足下の美菜が、息を呑む気配が伝わってきた時には、ふいに立ち上がってきた美菜によって俺の唇は奪われてしまっていたのだが……。

情けないことに、この時の俺は、まるで童貞にでも戻ったんじゃないかと思うほどに、ガチガチに緊張してしまっていた。
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