27 / 30
第二章 追憶と真実
変化②
しおりを挟む
「イアン! あの、少し手が痛いから、離してほしいんだけど!」
寮へ戻る途中、一言も喋らないイアンに対し、フレデリクは早足でついていきながら声を張り上げた。
「……あ、悪い」
ハッと我に返ったイアンは、すぐさま手を離す。戻ってきたフレデリクの手首は、健康的な肌色に見合わない、痛々しげな赤色を伴っていた。
「赤く、なってるな。痛めつけるつもりはなかったんだが……、悪かった」
肩を落として謝罪を述べるイアンは、自分でも何故こんなことを――と言わんばかりに、途方に暮れた表情をしている。
「何か嫌なことでもあった?」
「……分からない。俺はただ、あの男と親しくしている君を見たら、何故かこの辺りが、苦しく……なって。気づいたら引き離すように、連れ出していた」
この辺り、と言って彼が押さえたのは、左胸の、ちょうど心臓がある部分。
「っもしかしてそれって……ギュッとなって、ズキッてする感じの……?」
「あ、ああ。恐らくは……」
奇しくもこれは、フレデリクにも覚えがある感覚だった。テオドアが女の子といる時に起こる胸の痛み――まさしくそれと、一致していたのだ。
「実はおれも、そんな風になったことがあるんだ」
「そうなのか?」
「……うん。多分だけど、これは不安や焦りを感じたときに起きることなんだと思う」
ずっと傍にいたテオドアを、取られるかもしれないという不安感。
自分の場所だと信じて疑わないテオドアの隣を、奪われるかもしれないという焦燥感。
「イアンはおれが初めての友だち……だよね?」
「ああ」
「それなら、きっとそうだ。おれがリオールに取られるかもって、心配になっちゃったんだよ。おれもテオに対して、そうだったから」
理解を示すようにそう言えば、イアンは納得するどころか、何故か眉根を深く寄せていた。
「……君はつまり、その男を取られそうになって、不安になったということか?」
「え、っと……改めて言われると少し恥ずかしいけど……うん」
「俺は?」
「……え?」
「俺が他の人間と仲良くしても、そう思うのか?」
ぱちくりと目を瞬かせるフレデリクに、イアンの昏い眼差しが差す。
「――俺も君に、独占されてみたい」
「……? な、なに、言って……?」
しかしフレデリクは、その真意を最後まで尋ねることはできなかった。立ち止まる彼の背後で、突然誰かの叫び声が聞こえてきたからだ。
「――やめてください……!!」
連られて振り返ると、小柄な男子生徒がガタイのいい男子生徒を突き飛ばしているところだった。叫び声を上げたのは、息を切らしている様子からして、恐らく小柄な男の方だろう。
「てめえ! 女みてえなツラして大人しくしてやがるかと思ったら、ナメた真似してんじゃねえぞ……!!」
突き飛ばされた男が頭に血を上らせ、もう一人の男子生徒に掴みかかっていく。
(あ、危ない……!)
フレデリクは咄嗟に足を踏み出し、二人の間へ割り入ろうとした。
「……っえ?」
だがしかし、イアンに肩を押し退けられたことで、その行動は失敗に終わってしまう。
「――やめろ」
ギリギリと腕を掴み上げ、颯爽と現れたイアンは、まるで本物の王子様のようだ。形の良い双眸を尖らせて、見るものを震え上げさせるくらい、その身に冷気を纏っている。
「なん、だよ……! いってえな、クソが!!」
男は思い切り腕を振り回すと、案外簡単に、イアンは力を緩めて離した。
掴まれていた部分を片方の手で擦りながら、男は馬鹿にしたような目で告げる。
「はっ! 誰が邪魔しにきたかと思えば、お前……噂の王族紛いじゃねえか。――おいユリアス、てめえまさか、そのツラでコイツにも色目使ったのかよ」
「な、なんですかそれ! そんなこと、僕がするわけないでしょ!?」
「どうだかな。じゃなきゃ庶民のてめえのために、わざわざコイツが入ってくる理由なんてねえだろ。なあ?」
言いながら、ドンッとイアンの身体が強く押された。
(あ、あいつ……!)
フレデリクは今度こそ割り込むつもりで、口を開く――が、男は何故か急に怯み出し、後退りを始めていた。
「なん、だよその目……! 俺のこと殺すつもりか!?」
「……それが望みなら、今すぐそうしてやってもいいが」
「……っ! クソッ、もういい。萎えた。底辺は底辺同士、せいぜい仲良くやってろよ」
男はそう言い残すと、逃げるようにこの場を去っていく。威勢の割には呆気なく、フレデリクはただ手を伸ばしていただけで、何の役にも立てなかった。
「イアン! ごめん、おれ――」
「あ、あのっ! ありがとうございました!!」
フレデリクが駆け寄る前に、助けられた男子生徒が頭を下げ、大声でお礼を言った。
「……ぼ、僕、魔法課一年のユリアスって言います。まさかあなたに助けてもらえるなんて、思ってもみなかったので、すごく嬉しかったです」
大きな丸い瞳をキラキラと輝かせてイアンを見上げる彼は、少女のように愛らしい面立ちをしていた。小柄な体格も相まって、一見女の子かと勘違いしてしまいそうになるが、魔法課特有の羽織った黒のケープから覗く下衣は、フレデリク達と同じスラックスを着用していた。
「僕……こんな顔をしてるせいか、昔から男の人に絡まれやすくて。でも、実力も身分もない僕のことを、ここじゃ誰も助けてくれないし、すごく困ってたところだったんです。だから助けてくださり、本当にありがとうございます。……あの先輩はあなたのこと、あんな風に言ってたけど、噂なんて当てになりませんね」
そう言ってユリアスは、明るく笑い声をあげてはにかむ。リオールも同じく女系の顔立ちをしているが、彼は色気を感じさせる美人であるのに対して、ユリアスはあどけない少女のような、純な可愛らしさを持ち合わせている。
「……怪我は?」
黙って聞いていたイアンは、意外にも反応を示し、ユリアスへ尋ねた。
「あ、な、ないです! あなたのおかげで、無事でした! でも、心配してくださって、うれし――」
「ならいい。フレデリク、行こう」
「えっ? あ、うん」
自分から質問した割には、ぶったぎるように話を途中で遮り、彼はユリアスへ背を向けた。
「もういいの? ユリアスくん、まだイアンと話したそうだけど……」
偏見の目で見てこなかったユリアスは、もしかしたら気難しいイアンと友だちになれるかも――そう思い、フレデリクはそっと見守っていたのだが、どうやら事はそんなに上手く運ばなかったらしい。
「どう思った?」
「ん? なにが?」
「俺があいつを助けて、話しかけるのを見て、何か思わなかったか?」
瞬きすらしないイアンの金眼が、じっとフレデリクだけを見つめる。
「何かって……、おれはイアンにも、他の友だちができそうで嬉しいなって、思ったくらい……だけど」
フレデリクはそう言うと、目の前のイアンは不機嫌そうにため息を吐き、小さく呟いた。
「……全然駄目だな」
「え……? 今なんか言った?」
「いや、まだまだだと思っただけだ」
イアンは大した説明もせず、とりあえず戻ろうと言って、フレデリクの腕を軽く引っ張った。今回は力加減を間違えず、顔をしかめるほど痛くはない。
(なんだったんだろう……?)
数分前の会話をすっかり頭から抜け落としたフレデリクは、疑問符を浮かべてイアンについていく。
背後では、その場にまだいたユリアスが頬を朱色に染め、イアンの後ろ姿を熱く見続けていた。
寮へ戻る途中、一言も喋らないイアンに対し、フレデリクは早足でついていきながら声を張り上げた。
「……あ、悪い」
ハッと我に返ったイアンは、すぐさま手を離す。戻ってきたフレデリクの手首は、健康的な肌色に見合わない、痛々しげな赤色を伴っていた。
「赤く、なってるな。痛めつけるつもりはなかったんだが……、悪かった」
肩を落として謝罪を述べるイアンは、自分でも何故こんなことを――と言わんばかりに、途方に暮れた表情をしている。
「何か嫌なことでもあった?」
「……分からない。俺はただ、あの男と親しくしている君を見たら、何故かこの辺りが、苦しく……なって。気づいたら引き離すように、連れ出していた」
この辺り、と言って彼が押さえたのは、左胸の、ちょうど心臓がある部分。
「っもしかしてそれって……ギュッとなって、ズキッてする感じの……?」
「あ、ああ。恐らくは……」
奇しくもこれは、フレデリクにも覚えがある感覚だった。テオドアが女の子といる時に起こる胸の痛み――まさしくそれと、一致していたのだ。
「実はおれも、そんな風になったことがあるんだ」
「そうなのか?」
「……うん。多分だけど、これは不安や焦りを感じたときに起きることなんだと思う」
ずっと傍にいたテオドアを、取られるかもしれないという不安感。
自分の場所だと信じて疑わないテオドアの隣を、奪われるかもしれないという焦燥感。
「イアンはおれが初めての友だち……だよね?」
「ああ」
「それなら、きっとそうだ。おれがリオールに取られるかもって、心配になっちゃったんだよ。おれもテオに対して、そうだったから」
理解を示すようにそう言えば、イアンは納得するどころか、何故か眉根を深く寄せていた。
「……君はつまり、その男を取られそうになって、不安になったということか?」
「え、っと……改めて言われると少し恥ずかしいけど……うん」
「俺は?」
「……え?」
「俺が他の人間と仲良くしても、そう思うのか?」
ぱちくりと目を瞬かせるフレデリクに、イアンの昏い眼差しが差す。
「――俺も君に、独占されてみたい」
「……? な、なに、言って……?」
しかしフレデリクは、その真意を最後まで尋ねることはできなかった。立ち止まる彼の背後で、突然誰かの叫び声が聞こえてきたからだ。
「――やめてください……!!」
連られて振り返ると、小柄な男子生徒がガタイのいい男子生徒を突き飛ばしているところだった。叫び声を上げたのは、息を切らしている様子からして、恐らく小柄な男の方だろう。
「てめえ! 女みてえなツラして大人しくしてやがるかと思ったら、ナメた真似してんじゃねえぞ……!!」
突き飛ばされた男が頭に血を上らせ、もう一人の男子生徒に掴みかかっていく。
(あ、危ない……!)
フレデリクは咄嗟に足を踏み出し、二人の間へ割り入ろうとした。
「……っえ?」
だがしかし、イアンに肩を押し退けられたことで、その行動は失敗に終わってしまう。
「――やめろ」
ギリギリと腕を掴み上げ、颯爽と現れたイアンは、まるで本物の王子様のようだ。形の良い双眸を尖らせて、見るものを震え上げさせるくらい、その身に冷気を纏っている。
「なん、だよ……! いってえな、クソが!!」
男は思い切り腕を振り回すと、案外簡単に、イアンは力を緩めて離した。
掴まれていた部分を片方の手で擦りながら、男は馬鹿にしたような目で告げる。
「はっ! 誰が邪魔しにきたかと思えば、お前……噂の王族紛いじゃねえか。――おいユリアス、てめえまさか、そのツラでコイツにも色目使ったのかよ」
「な、なんですかそれ! そんなこと、僕がするわけないでしょ!?」
「どうだかな。じゃなきゃ庶民のてめえのために、わざわざコイツが入ってくる理由なんてねえだろ。なあ?」
言いながら、ドンッとイアンの身体が強く押された。
(あ、あいつ……!)
フレデリクは今度こそ割り込むつもりで、口を開く――が、男は何故か急に怯み出し、後退りを始めていた。
「なん、だよその目……! 俺のこと殺すつもりか!?」
「……それが望みなら、今すぐそうしてやってもいいが」
「……っ! クソッ、もういい。萎えた。底辺は底辺同士、せいぜい仲良くやってろよ」
男はそう言い残すと、逃げるようにこの場を去っていく。威勢の割には呆気なく、フレデリクはただ手を伸ばしていただけで、何の役にも立てなかった。
「イアン! ごめん、おれ――」
「あ、あのっ! ありがとうございました!!」
フレデリクが駆け寄る前に、助けられた男子生徒が頭を下げ、大声でお礼を言った。
「……ぼ、僕、魔法課一年のユリアスって言います。まさかあなたに助けてもらえるなんて、思ってもみなかったので、すごく嬉しかったです」
大きな丸い瞳をキラキラと輝かせてイアンを見上げる彼は、少女のように愛らしい面立ちをしていた。小柄な体格も相まって、一見女の子かと勘違いしてしまいそうになるが、魔法課特有の羽織った黒のケープから覗く下衣は、フレデリク達と同じスラックスを着用していた。
「僕……こんな顔をしてるせいか、昔から男の人に絡まれやすくて。でも、実力も身分もない僕のことを、ここじゃ誰も助けてくれないし、すごく困ってたところだったんです。だから助けてくださり、本当にありがとうございます。……あの先輩はあなたのこと、あんな風に言ってたけど、噂なんて当てになりませんね」
そう言ってユリアスは、明るく笑い声をあげてはにかむ。リオールも同じく女系の顔立ちをしているが、彼は色気を感じさせる美人であるのに対して、ユリアスはあどけない少女のような、純な可愛らしさを持ち合わせている。
「……怪我は?」
黙って聞いていたイアンは、意外にも反応を示し、ユリアスへ尋ねた。
「あ、な、ないです! あなたのおかげで、無事でした! でも、心配してくださって、うれし――」
「ならいい。フレデリク、行こう」
「えっ? あ、うん」
自分から質問した割には、ぶったぎるように話を途中で遮り、彼はユリアスへ背を向けた。
「もういいの? ユリアスくん、まだイアンと話したそうだけど……」
偏見の目で見てこなかったユリアスは、もしかしたら気難しいイアンと友だちになれるかも――そう思い、フレデリクはそっと見守っていたのだが、どうやら事はそんなに上手く運ばなかったらしい。
「どう思った?」
「ん? なにが?」
「俺があいつを助けて、話しかけるのを見て、何か思わなかったか?」
瞬きすらしないイアンの金眼が、じっとフレデリクだけを見つめる。
「何かって……、おれはイアンにも、他の友だちができそうで嬉しいなって、思ったくらい……だけど」
フレデリクはそう言うと、目の前のイアンは不機嫌そうにため息を吐き、小さく呟いた。
「……全然駄目だな」
「え……? 今なんか言った?」
「いや、まだまだだと思っただけだ」
イアンは大した説明もせず、とりあえず戻ろうと言って、フレデリクの腕を軽く引っ張った。今回は力加減を間違えず、顔をしかめるほど痛くはない。
(なんだったんだろう……?)
数分前の会話をすっかり頭から抜け落としたフレデリクは、疑問符を浮かべてイアンについていく。
背後では、その場にまだいたユリアスが頬を朱色に染め、イアンの後ろ姿を熱く見続けていた。
40
あなたにおすすめの小説
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される
八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。
蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。
リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。
ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい……
スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
S級エスパーは今日も不機嫌
ノルジャン
BL
低級ガイドの成瀬暖は、S級エスパーの篠原蓮司に嫌われている。少しでも篠原の役に立ちたいと、ガイディングしようとするが拒否される日々。ある日、所属しているギルドから解雇させられそうになり、焦った成瀬はなんとか自分の級を上げようとする。
眠りに落ちると、俺にキスをする男がいる
綿毛ぽぽ
BL
就寝後、毎日のように自分にキスをする男がいる事に気付いた男。容疑者は同室の相手である三人。誰が犯人なのか。平凡な男は悩むのだった。
総受けです。
交際0日婚の溺愛事情
江多之折(エタノール)
BL
死にたくはない。でも、生きたくもない。ふらふらと彷徨う根無し草は、世界の怖さを知っている。救いの手は、選ばれた者にだけ差し伸べられることも知っている。
だから緩やかに終わりを探して生きていた。
──たった数回の鬼ごっこを経験するまでは。
誠実すぎて怖い人は、4回目の顔合わせで僕の夫となる。
そんな怖がりな男と誠実な男の、結婚生活の始まり。
■現実だけど現実じゃない、そんな気持ちで読んでください。
■家庭に関してトラウマを抱えている方は読まない方が良いと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる