あなたと過ごした7日間

モア

文字の大きさ
6 / 8
3話

決意

しおりを挟む
 こうして人と触れ合うことを嫌っていたミイナに…。
「あ!チャナ」
 友達が出来たのだ。転校生のミイナを気遣ってくれて明るく元気な彼女に次第に心が惹かれていく。
また、ある日の放課後には…。
「ミイナ、これあげる!今流行りのお菓子らしいよ」
「ありがとう」
 二人は、美味しそうに頬張る。
「私のお気に入りのお菓子屋さんなのっ。今度一緒に行きたいな」
「もちろんよ。楽しみだね!」
「じゃあさぁ、今度の休みの日に一緒に出掛けない?まだ、こっちの世界に来てあまり周辺のもの知らないでしょ?」
「ええ、助かるわ…!一緒に行きたい!」
「約束だね。私を誘ってくれてありがとう」
二人は、指切りげんまんをした。
次の休校日までは残り2日ほどある。
(早く、休みに入らないかな?)
ミイナにとって初めての友達とのお出かけにワクワクしていた。
 一人前の死神になるには、まだまだ勉強不足だけどチャナがいてくれる。
 もうミイナの人生にチャナは欠かせない人になっていたのだ。
 だが、そんな楽しみ日々を過ごしている中…。
約束の日の前日のこと。
「皆さん、そこを退いてくださいっ!」
「うぅ、痛い。あぁ!」
 担架で運ばれていく友人の姿。
 チャナが怪我を負って学校へ戻ってきたのだ。
学校の医務室で至急治療を受けるチャナ。
 クラスでは成績は優秀な方であるが、いざという時にドジをしてしまううっかりさんだということを、ミスカリヤ先生が聞いたのである。
 その日チャナは課題である潜入捜査でターゲットの人間を観察しに人間界に行ったのだ。
幸い、ミイナはまだ入学して間もないのでそこまで技術はなく課題は違うのである。
生徒それぞれの課題がある中で、チャナが行ったその場所は大変治安が悪いところらしく…。
人間に見つからないように気をつけてもまだ下級コースであるチャナはその帰りに人間に見つかって痛めつけられたそうだ…。
最近の人間たちは、対死神に対抗できる特殊なものを開発したらしく。
しかも、一人ではなく集団で暴行を受けたらしい。
辛そうで痛そうな姿を見て…。
(酷い…。酷いなぁ、ボロボロになったチャナを人間共は見て見ぬフリをして…)
きっと必死の思いでここまで逃げてきたのだろう。
人間に対しての怒りがこみ上げてくる中…。
「皆、ホールへ集合してくれ」
先生方の合図で広いホールへと上級コースとミイナの下級コースの人達。
「知っての通り…。上級コースのチャナが人間達に見つかり酷い目を合わされた」
『人間達の好き勝手にはさせない』と先生は皆に訴える。
「チャナが言うには、今人間界では我々死神討伐軍を結成して殺そうと企んでいるらしい。皆、気をつけるように」
「人間の分際がぁ…」
 ミイナは小声で言う。周りの人は気づいていないみたいだか一人の男は、その声に気づいていた。
「おいっ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

おかしくなったのは、彼女が我が家にやってきてからでした。

ましゅぺちーの
恋愛
公爵家の令嬢であるリリスは家族と婚約者に愛されて幸せの中にいた。 そんな時、リリスの父の弟夫婦が不慮の事故で亡くなり、その娘を我が家で引き取ることになった。 娘の名前はシルビア。天使のように可愛らしく愛嬌のある彼女はすぐに一家に馴染んでいった。 それに対してリリスは次第に家で孤立していき、シルビアに嫌がらせをしているとの噂までたち始めた。 婚約者もシルビアに奪われ、父からは勘当を言い渡される。 リリスは平民として第二の人生を歩み始める。 全8話。完結まで執筆済みです。 この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】狡い人

ジュレヌク
恋愛
双子のライラは、言う。 レイラは、狡い。 レイラの功績を盗み、賞を受賞し、母の愛も全て自分のものにしたくせに、事あるごとに、レイラを責める。 双子のライラに狡いと責められ、レイラは、黙る。 口に出して言いたいことは山ほどあるのに、おし黙る。 そこには、人それぞれの『狡さ』があった。 そんな二人の関係が、ある一つの出来事で大きく変わっていく。 恋を知り、大きく羽ばたくレイラと、地に落ちていくライラ。 2人の違いは、一体なんだったのか?

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

処理中です...