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3話
決意
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こうして人と触れ合うことを嫌っていたミイナに…。
「あ!チャナ」
友達が出来たのだ。転校生のミイナを気遣ってくれて明るく元気な彼女に次第に心が惹かれていく。
また、ある日の放課後には…。
「ミイナ、これあげる!今流行りのお菓子らしいよ」
「ありがとう」
二人は、美味しそうに頬張る。
「私のお気に入りのお菓子屋さんなのっ。今度一緒に行きたいな」
「もちろんよ。楽しみだね!」
「じゃあさぁ、今度の休みの日に一緒に出掛けない?まだ、こっちの世界に来てあまり周辺のもの知らないでしょ?」
「ええ、助かるわ…!一緒に行きたい!」
「約束だね。私を誘ってくれてありがとう」
二人は、指切りげんまんをした。
次の休校日までは残り2日ほどある。
(早く、休みに入らないかな?)
ミイナにとって初めての友達とのお出かけにワクワクしていた。
一人前の死神になるには、まだまだ勉強不足だけどチャナがいてくれる。
もうミイナの人生にチャナは欠かせない人になっていたのだ。
だが、そんな楽しみ日々を過ごしている中…。
約束の日の前日のこと。
「皆さん、そこを退いてくださいっ!」
「うぅ、痛い。あぁ!」
担架で運ばれていく友人の姿。
チャナが怪我を負って学校へ戻ってきたのだ。
学校の医務室で至急治療を受けるチャナ。
クラスでは成績は優秀な方であるが、いざという時にドジをしてしまううっかりさんだということを、ミスカリヤ先生が聞いたのである。
その日チャナは課題である潜入捜査でターゲットの人間を観察しに人間界に行ったのだ。
幸い、ミイナはまだ入学して間もないのでそこまで技術はなく課題は違うのである。
生徒それぞれの課題がある中で、チャナが行ったその場所は大変治安が悪いところらしく…。
人間に見つからないように気をつけてもまだ下級コースであるチャナはその帰りに人間に見つかって痛めつけられたそうだ…。
最近の人間たちは、対死神に対抗できる特殊なものを開発したらしく。
しかも、一人ではなく集団で暴行を受けたらしい。
辛そうで痛そうな姿を見て…。
(酷い…。酷いなぁ、ボロボロになったチャナを人間共は見て見ぬフリをして…)
きっと必死の思いでここまで逃げてきたのだろう。
人間に対しての怒りがこみ上げてくる中…。
「皆、ホールへ集合してくれ」
先生方の合図で広いホールへと上級コースとミイナの下級コースの人達。
「知っての通り…。上級コースのチャナが人間達に見つかり酷い目を合わされた」
『人間達の好き勝手にはさせない』と先生は皆に訴える。
「チャナが言うには、今人間界では我々死神討伐軍を結成して殺そうと企んでいるらしい。皆、気をつけるように」
「人間の分際がぁ…」
ミイナは小声で言う。周りの人は気づいていないみたいだか一人の男は、その声に気づいていた。
「おいっ」
「あ!チャナ」
友達が出来たのだ。転校生のミイナを気遣ってくれて明るく元気な彼女に次第に心が惹かれていく。
また、ある日の放課後には…。
「ミイナ、これあげる!今流行りのお菓子らしいよ」
「ありがとう」
二人は、美味しそうに頬張る。
「私のお気に入りのお菓子屋さんなのっ。今度一緒に行きたいな」
「もちろんよ。楽しみだね!」
「じゃあさぁ、今度の休みの日に一緒に出掛けない?まだ、こっちの世界に来てあまり周辺のもの知らないでしょ?」
「ええ、助かるわ…!一緒に行きたい!」
「約束だね。私を誘ってくれてありがとう」
二人は、指切りげんまんをした。
次の休校日までは残り2日ほどある。
(早く、休みに入らないかな?)
ミイナにとって初めての友達とのお出かけにワクワクしていた。
一人前の死神になるには、まだまだ勉強不足だけどチャナがいてくれる。
もうミイナの人生にチャナは欠かせない人になっていたのだ。
だが、そんな楽しみ日々を過ごしている中…。
約束の日の前日のこと。
「皆さん、そこを退いてくださいっ!」
「うぅ、痛い。あぁ!」
担架で運ばれていく友人の姿。
チャナが怪我を負って学校へ戻ってきたのだ。
学校の医務室で至急治療を受けるチャナ。
クラスでは成績は優秀な方であるが、いざという時にドジをしてしまううっかりさんだということを、ミスカリヤ先生が聞いたのである。
その日チャナは課題である潜入捜査でターゲットの人間を観察しに人間界に行ったのだ。
幸い、ミイナはまだ入学して間もないのでそこまで技術はなく課題は違うのである。
生徒それぞれの課題がある中で、チャナが行ったその場所は大変治安が悪いところらしく…。
人間に見つからないように気をつけてもまだ下級コースであるチャナはその帰りに人間に見つかって痛めつけられたそうだ…。
最近の人間たちは、対死神に対抗できる特殊なものを開発したらしく。
しかも、一人ではなく集団で暴行を受けたらしい。
辛そうで痛そうな姿を見て…。
(酷い…。酷いなぁ、ボロボロになったチャナを人間共は見て見ぬフリをして…)
きっと必死の思いでここまで逃げてきたのだろう。
人間に対しての怒りがこみ上げてくる中…。
「皆、ホールへ集合してくれ」
先生方の合図で広いホールへと上級コースとミイナの下級コースの人達。
「知っての通り…。上級コースのチャナが人間達に見つかり酷い目を合わされた」
『人間達の好き勝手にはさせない』と先生は皆に訴える。
「チャナが言うには、今人間界では我々死神討伐軍を結成して殺そうと企んでいるらしい。皆、気をつけるように」
「人間の分際がぁ…」
ミイナは小声で言う。周りの人は気づいていないみたいだか一人の男は、その声に気づいていた。
「おいっ」
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