70 / 87
閑話 ヘレンのその後②
しおりを挟む
ヘレンはまだ右も左も分からない幼子の内に王妃に引き取られ、そこからは教育も受けずただ甘やかされて生きてきた。それというのも、王妃はヘレンに教育を施そうという考えに全く至らなかったからである。
第一子のアレクセイは世継ぎなので教育全般は国王の命令を受けた各分野の教師が勝手についた。だからだろうか、王妃は自分の子に教育を受けさせるという考えが頭から抜けていたのだ。
そのせいでヘレンは淑女教育はおろか一般常識も身についていない。
教えられたことといえば文字の読み書きだけ。これは一緒に本が読みたいという都合のいい目的で成されたものだ。
しかし、たとえ親や教師から教育を受けていなくとも周囲と関わっていくうちになんとなく常識を身につけていくものだ。だがヘレンは王妃とアレクセイだけの閉じられた世界で成長してきたせいでそういった常識を身につける機会を失っていた。
つまり、ヘレンは性教育の知識が全くない。
なので“娼館”という存在はおろか男女の営みの知識すらない。
子供がどうやって作られるかというのも、男女が夫婦になれば自ずと出来るという幼子のような考えしかもちあわせていなかった。
だからこんな状況になっても自分の貞操の危機だと全く理解出来ていない。
だから警戒心の欠片も無く、自分を売ろうとする男の前で呑気に呆けていられる。
この時に逃げればよかったと、後で死ぬほど後悔するなど知らずに……。
「……お嬢さん、まさか娼館を知らないとか言うんじゃないだろうね?」
呆けるヘレンに老婆が問いかける。
幼子ならまだしもとっくに成人しているであろう年齢の女が娼館を知らないなどということがあるのか。老婆は内心「まさか……」という気持ちで尋ねたが、ヘレンが首を縦に振ったことで脱力した。
「ちょっとアンタ、どこでこんなの捕まえてきたんだい? ここまで無知ってことはどっかのお姫様なんじゃないか? 厄介事は御免だよ」
「いやいや……こんな品の無い姫なんているわけがないだろう? そういう知識に疎い奴なんて珍しくないって! 頼むよマダム……もう金貨3枚でもいいから買ってくれないか? 弟分たちを養っていかなきゃなんないんだよ……頼む!」
「……はあ~……仕方ないね。いいよ、色付けて金貨4枚で買ってやるよ」
「本当か!? ありがとうマダム!」
老婆が金貨を4枚袋に入れて男の方へと投げた。
それを受け取った男は嬉しそうな顔でお礼を告げ、そのまま出て行こうと扉に手をかけた。
「え? え? ちょっと待って! 王宮へ連れていってくれるんじゃないの?」
ヘレンが慌てて男の服を掴んで止めると、彼は不思議そうに「何の話だ?」と首を傾げた。
「……俺は一言もそこへ連れて行くと言った覚えはないんだが?」
「え……だって、私は王宮に帰らなくてはならないのよ?」
「だから? それが俺に何の関係がある?」
「え? じゃあ、どうして私を連れまわしたの?」
「どうしてって……今のやり取りを見ていなかったのか? お前さんをここへ売る為に連れまわしたと分からないか?」
「売る? さっきも言ったけど、私は物じゃなくて人よ。人を売り買いすることは出来ないのよ?」
「いや……現に出来るからこうして金貨を貰えたわけだが? 逆に聞きたいんだが、どうして人を売り買い出来ないなんて勘違いしているんだ?」
噛み合わない会話に男は怒りを通り越して不気味さを覚えた。
これでも色々な人間を見てきたが目の前の女ほど話の通じない相手は初めてだ。
「え? だって……アレクにそう聞いたもの。人を売買することは出来ないって……。そう法律で決まっているって……」
「アレク? 誰だそれ、恋人か?」
「……っ!? ち、違うわ……! アレクは……私の兄、よ……」
長年想いを寄せていた相手が実の兄だという事実が改めてヘレンの脳裏に思い出される。
こんな状況下でもそれが悲しくて涙を零しそうになった。
「まあ、確かに法ではそう定められているな」
「でしょう? だったら貴方が私を売ることなんて出来るはずないわ! 分かったら早く私を王宮まで送ってちょうだい!」
「いや、今の会話の流れでどうなったら俺がお前さんを王宮まで送ることに繋がるんだ?」
「え……だって、私を売れないならもうここに用はないでしょう?」
「だからってそうはならないだろう? はあ……お前さんと話していると頭が痛くなってくるぜ。お前さん、よく人に『会話にならない』って言われないか?」
「…………っ!!?」
それはよくヘレンが言われていた台詞だ。
基本的に人の話を聞こうとしない彼女はよくそうやって他人を怒らせていた。
彼女に好意的だった王妃とアレクセイとだけは会話が成り立っていた為、ますます彼等に依存した。
ミシェルから「王宮を出なさい。このままじゃ貴女の為にならない」と何度も忠告を受けていても聞く耳を持たなかったのは、王宮以外で上手くやっていけるとは思えなかったから。
ヘレンも薄々は気づいていた。自分が王妃やアレクセイ以外の人間と上手くやっていけないということを。だから何を言われようとも、どんなことになろうとも彼等の傍を離れなかった。それが破滅に繋がることだと理解しないまま……。
「王宮だって? アンタそんな大層なところに何の用事があるんだい?」
王宮と聞いた途端厄介事の気配を感じた老婆が嫌そうな顔で尋ねる。
それに対しヘレンは顔を上げ、胸を張って答えた。
「私が王妃様の侍女だからよ! 私がいなくなってきっと心配していると思うの……。だから早く帰って安心させたいのよ!」
王妃の名前を出せばきっと彼等は恐れ慄くはず。そしてきっとそのまま王宮まで送ってくれるはずだと期待したヘレンだが、彼等は意外にも大声で笑い始めた。
「え? え? なんで笑っているの……?」
王妃の名を出したのに驚くどころか腹を抱えて笑い出した彼等にヘレンは啞然とした。
「ぷっ……くくっ、冗談はおよしよ。あんたみたいな気品も教養もない小娘が王妃の侍女? 笑わせないでおくれ……ふふっ……」
「は、はあ!? 冗談なんかじゃないわ! 私は本当に王妃様の侍女よ! 王宮に行けば分かるわ!」
「嘘つくんじゃないよ。王妃の侍女が貴族しかなれないって知らないのかい? あんたはどう見ても平民だろう? うちには元貴族令嬢も多く在籍しているから分かるんだよ。貴族のお嬢様は所作からして平民とは違う。あんたの所作はどう見ても平民のものだ。平民がどうやって王妃の侍女になんてなれるんだよ?」
暗に所作が美しくないと言われてヘレンは屈辱で顔を赤く染める。
所作や礼儀作法がなっていないことは同僚の侍女にも笑われたことがあり、それを恥ずかしいと思った覚えがある。だがその度に王妃やアレクセイが彼女達を叱責し、ヘレンはそのままでいいと慰めてもらえたが……今ここに彼女を慰めてくれるものは存在しない。
「私は……王妃様の侍女よ! 誰が何と言おうとそれが事実だわ! 王妃様は私を誰よりも大切にしてくれているの! 私が帰らなければきっと心配する……だからお願い! 私を王宮に帰してよ……」
美少女のヘレンがはらはらと涙を流す様は可憐で庇護欲をそそる。
彼女がこうして涙を流せば大抵の事はどうにかなった。泣き顔に心を動かされた王妃やアレクセイがいつも何とかしてくれたからだ。
だが、ここに彼等はいない。そして女の泣き顔など見飽きている男と老婆はヘレンの涙を見ても白けた顔をするだけだった。
第一子のアレクセイは世継ぎなので教育全般は国王の命令を受けた各分野の教師が勝手についた。だからだろうか、王妃は自分の子に教育を受けさせるという考えが頭から抜けていたのだ。
そのせいでヘレンは淑女教育はおろか一般常識も身についていない。
教えられたことといえば文字の読み書きだけ。これは一緒に本が読みたいという都合のいい目的で成されたものだ。
しかし、たとえ親や教師から教育を受けていなくとも周囲と関わっていくうちになんとなく常識を身につけていくものだ。だがヘレンは王妃とアレクセイだけの閉じられた世界で成長してきたせいでそういった常識を身につける機会を失っていた。
つまり、ヘレンは性教育の知識が全くない。
なので“娼館”という存在はおろか男女の営みの知識すらない。
子供がどうやって作られるかというのも、男女が夫婦になれば自ずと出来るという幼子のような考えしかもちあわせていなかった。
だからこんな状況になっても自分の貞操の危機だと全く理解出来ていない。
だから警戒心の欠片も無く、自分を売ろうとする男の前で呑気に呆けていられる。
この時に逃げればよかったと、後で死ぬほど後悔するなど知らずに……。
「……お嬢さん、まさか娼館を知らないとか言うんじゃないだろうね?」
呆けるヘレンに老婆が問いかける。
幼子ならまだしもとっくに成人しているであろう年齢の女が娼館を知らないなどということがあるのか。老婆は内心「まさか……」という気持ちで尋ねたが、ヘレンが首を縦に振ったことで脱力した。
「ちょっとアンタ、どこでこんなの捕まえてきたんだい? ここまで無知ってことはどっかのお姫様なんじゃないか? 厄介事は御免だよ」
「いやいや……こんな品の無い姫なんているわけがないだろう? そういう知識に疎い奴なんて珍しくないって! 頼むよマダム……もう金貨3枚でもいいから買ってくれないか? 弟分たちを養っていかなきゃなんないんだよ……頼む!」
「……はあ~……仕方ないね。いいよ、色付けて金貨4枚で買ってやるよ」
「本当か!? ありがとうマダム!」
老婆が金貨を4枚袋に入れて男の方へと投げた。
それを受け取った男は嬉しそうな顔でお礼を告げ、そのまま出て行こうと扉に手をかけた。
「え? え? ちょっと待って! 王宮へ連れていってくれるんじゃないの?」
ヘレンが慌てて男の服を掴んで止めると、彼は不思議そうに「何の話だ?」と首を傾げた。
「……俺は一言もそこへ連れて行くと言った覚えはないんだが?」
「え……だって、私は王宮に帰らなくてはならないのよ?」
「だから? それが俺に何の関係がある?」
「え? じゃあ、どうして私を連れまわしたの?」
「どうしてって……今のやり取りを見ていなかったのか? お前さんをここへ売る為に連れまわしたと分からないか?」
「売る? さっきも言ったけど、私は物じゃなくて人よ。人を売り買いすることは出来ないのよ?」
「いや……現に出来るからこうして金貨を貰えたわけだが? 逆に聞きたいんだが、どうして人を売り買い出来ないなんて勘違いしているんだ?」
噛み合わない会話に男は怒りを通り越して不気味さを覚えた。
これでも色々な人間を見てきたが目の前の女ほど話の通じない相手は初めてだ。
「え? だって……アレクにそう聞いたもの。人を売買することは出来ないって……。そう法律で決まっているって……」
「アレク? 誰だそれ、恋人か?」
「……っ!? ち、違うわ……! アレクは……私の兄、よ……」
長年想いを寄せていた相手が実の兄だという事実が改めてヘレンの脳裏に思い出される。
こんな状況下でもそれが悲しくて涙を零しそうになった。
「まあ、確かに法ではそう定められているな」
「でしょう? だったら貴方が私を売ることなんて出来るはずないわ! 分かったら早く私を王宮まで送ってちょうだい!」
「いや、今の会話の流れでどうなったら俺がお前さんを王宮まで送ることに繋がるんだ?」
「え……だって、私を売れないならもうここに用はないでしょう?」
「だからってそうはならないだろう? はあ……お前さんと話していると頭が痛くなってくるぜ。お前さん、よく人に『会話にならない』って言われないか?」
「…………っ!!?」
それはよくヘレンが言われていた台詞だ。
基本的に人の話を聞こうとしない彼女はよくそうやって他人を怒らせていた。
彼女に好意的だった王妃とアレクセイとだけは会話が成り立っていた為、ますます彼等に依存した。
ミシェルから「王宮を出なさい。このままじゃ貴女の為にならない」と何度も忠告を受けていても聞く耳を持たなかったのは、王宮以外で上手くやっていけるとは思えなかったから。
ヘレンも薄々は気づいていた。自分が王妃やアレクセイ以外の人間と上手くやっていけないということを。だから何を言われようとも、どんなことになろうとも彼等の傍を離れなかった。それが破滅に繋がることだと理解しないまま……。
「王宮だって? アンタそんな大層なところに何の用事があるんだい?」
王宮と聞いた途端厄介事の気配を感じた老婆が嫌そうな顔で尋ねる。
それに対しヘレンは顔を上げ、胸を張って答えた。
「私が王妃様の侍女だからよ! 私がいなくなってきっと心配していると思うの……。だから早く帰って安心させたいのよ!」
王妃の名前を出せばきっと彼等は恐れ慄くはず。そしてきっとそのまま王宮まで送ってくれるはずだと期待したヘレンだが、彼等は意外にも大声で笑い始めた。
「え? え? なんで笑っているの……?」
王妃の名を出したのに驚くどころか腹を抱えて笑い出した彼等にヘレンは啞然とした。
「ぷっ……くくっ、冗談はおよしよ。あんたみたいな気品も教養もない小娘が王妃の侍女? 笑わせないでおくれ……ふふっ……」
「は、はあ!? 冗談なんかじゃないわ! 私は本当に王妃様の侍女よ! 王宮に行けば分かるわ!」
「嘘つくんじゃないよ。王妃の侍女が貴族しかなれないって知らないのかい? あんたはどう見ても平民だろう? うちには元貴族令嬢も多く在籍しているから分かるんだよ。貴族のお嬢様は所作からして平民とは違う。あんたの所作はどう見ても平民のものだ。平民がどうやって王妃の侍女になんてなれるんだよ?」
暗に所作が美しくないと言われてヘレンは屈辱で顔を赤く染める。
所作や礼儀作法がなっていないことは同僚の侍女にも笑われたことがあり、それを恥ずかしいと思った覚えがある。だがその度に王妃やアレクセイが彼女達を叱責し、ヘレンはそのままでいいと慰めてもらえたが……今ここに彼女を慰めてくれるものは存在しない。
「私は……王妃様の侍女よ! 誰が何と言おうとそれが事実だわ! 王妃様は私を誰よりも大切にしてくれているの! 私が帰らなければきっと心配する……だからお願い! 私を王宮に帰してよ……」
美少女のヘレンがはらはらと涙を流す様は可憐で庇護欲をそそる。
彼女がこうして涙を流せば大抵の事はどうにかなった。泣き顔に心を動かされた王妃やアレクセイがいつも何とかしてくれたからだ。
だが、ここに彼等はいない。そして女の泣き顔など見飽きている男と老婆はヘレンの涙を見ても白けた顔をするだけだった。
4,917
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
貴方が側妃を望んだのです
cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。
「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。
誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。
※2022年6月12日。一部書き足しました。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※更新していくうえでタグは幾つか増えます。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
【完結】旦那様の幼馴染が離婚しろと迫って来ましたが何故あなたの言いなりに離婚せねばなりませんの?
水月 潮
恋愛
フルール・ベルレアン侯爵令嬢は三ヶ月前にジュリアン・ブロワ公爵令息と結婚した。
ある日、フルールはジュリアンと共にブロワ公爵邸の薔薇園を散策していたら、二人の元へ使用人が慌ててやって来て、ジュリアンの幼馴染のキャシー・ボナリー子爵令嬢が訪問していると報告を受ける。
二人は応接室に向かうとそこでキャシーはとんでもない発言をする。
ジュリアンとキャシーは婚約者で、キャシーは両親の都合で数年間隣の国にいたが、やっとこの国に戻って来れたので、結婚しようとのこと。
ジュリアンはすかさずキャシーと婚約関係にあった事実はなく、もう既にフルールと結婚していると返答する。
「じゃあ、そのフルールとやらと離婚して私と再婚しなさい!」
……あの?
何故あなたの言いなりに離婚しなくてはならないのかしら?
私達の結婚は政略的な要素も含んでいるのに、たかが子爵令嬢でしかないあなたにそれに口を挟む権利があるとでもいうのかしら?
※設定は緩いです
物語としてお楽しみ頂けたらと思います
*HOTランキング1位(2021.7.13)
感謝です*.*
恋愛ランキング2位(2021.7.13)
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる