ロマンチック・トラップ

るっぴ

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久々のplay

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 そのまま達也と顔を合わせることなく大学は冬休みに入った。
今は12月で、町は早くもクリスマスムードになりつつあった。
僕はというと、Playの欠乏症で頭痛が朝から止まらない。ズキズキと痛み続ける頭痛は薬を飲んでも効かなくて、そろそろ達也にPlayしてもらわないとそろそろ限界かもしれない。
僕は倒れ込むようにベッドに寝転がった。

 「達也、、、、」

名前を呼んでも想う人は目の前に現れてはくれない。

 (連絡、、、してみようかな)

おそるおそるスマホの電源をつけ、達也の連絡先を押す。
 
 プルルルル、、、プルルルル、、、

電話の音が、静かな部屋に響き渡る。対照的に自分の心臓はバクバクと音を鳴らしていて手汗がにじむ。
だいぶ時間がたった後、やっと達也が出てくれた。

 「――もしもし」

久しぶりに聞いた彼の声は少し暗くて、前に駅で聞いた時のような冷たさを持っていた。
でも、言わなければ。

 「あ、達也、。あの、そろそろ、playが、した、、くて。」

 「ああ、わかった。じゃあ俺の家来て。」

達也はそれだけ言い残すと、プツリとあっけなく電話は切れてしまった。

なんだか雰囲気が怖い。あれだけ優しかった達也が、会いたいというたび喜んでくれた達也が。
達也の気持ちがもう僕のほうに向いていない気がして寂しかった。もう完全に彼の気持ちは冷めてしまったのだろうか、、、。

重たい体を引きずって、なんとか達也の家につき、インターホンを鳴らす。
すぐに達也が出てきて、目が合う。

―――怖い。

最初に出た感情はそれだった、
顔を合わせたら笑ってくれると勝手に思い込んでいた、、、、。今まではそうだったから、、。
でも、達也はとても冷たい目をしていた。その目からはglareが漏れ出ていた。

 「蓮都、どうした。playするんだろ」

玄関先で突っ立たまま動かない僕を見て、面倒くさそうに達也は口をひらく。

 「あ、、」

、、、動けない。体が鉛のようだ。

 「行くぞ。」

達也は僕の手を強引に引っ張って、部屋に連れ込んだ。

 「い、いたいよ、、達也、、、」

泣きそうな声で抵抗しようとするが、達也は目も合わせようとしない。
どうしてしまったのだろうか。いつものように笑いかけてくれない。優しい声で名前を呼んでくれない。

玄関の扉が大きな音を立てて閉まった。
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