ロマンチック・トラップ

るっぴ

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冷たい時間

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 「 Kneelおすわり

部屋に着いた途端、達也はCommandを発した。

久々のCommandに抗えるはずもなく、足ががくんと力が抜けてその場にへたり込む。
 
顔が見れない、、、、。

   「 Strip脱げ

 達也は僕が座ったのを見ると躊躇なく次のCommandを発す。頭で考える間もなく立ち上がって身体が服を脱ぎ始めようとする。いつもなら、命令を上手くこなせたら褒めてもらえるのに。

 達也はさっきと変わらず冷たいglareを放ちながらこちらを見下ろしている。まるで獲物を目の前にした捕食者のようだ。いつ食べられるかびくびくしながら命令に従順に従っていく。
 心は抵抗しているのに、体は素直に従っている。ちぐはぐな感覚で胸に不快感が広がっていく。

   (いやだ、、、、)

僕が一糸まとわぬ姿になった時、達也はニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべた。

   「た、、つや、、」
   「 Shut Up黙れ

怖くなって、command以外何も話さない達也を止めようとして声をかけたが、commandで遮られた。

  (、、、たつや、、)

怖さが限界を迎え、ボロボロと涙が頬を伝った。

   「うぅっ、、、ふっ、、」

静かにしないと、黙らないと。そうしないと褒めてくれない。そう思うのに、悲しくてこわくて涙が止まらず、手足が震え出してしまった。



ーーその瞬間、脇腹に強い痛みが走った。

蹴られたのだ。と後から理解した。

ズキズキと腹を蝕んでいく痛みに耐えられず、その場に座り込み達也を見上げる。


   「黙れって言ってるだろ。蓮都は言うことも聞けない悪い子なのか?」

   (違う、、違うのに)

ハクハクと口を動かして喋ろうとするのに、言葉が出ない。

   「はは、喋れないよな」

達也は心底面白そうに笑う。その声に感情はなかった。
僕の髪を掴み上げ彼は僕のほほを容赦ない強い力でぶった。理解に追いつかない回転の遅い頭はだんだん石を乗っけられるように重く重くなっていって、抵抗することを諦めふっと意識を手放してしまった。




ーーーーーーーーーーー



重たげに目を覚ます。あたりを見回すと僕は裸で達也の部屋の床に寝転がっていた。あいにく、、いや、幸いというべきか達也は外に出ているようだ。部屋は物音ひとつしない。
空は暗くなり始めたころだった。達也の家に来たのは昼過ぎだったから、ずいぶんと時間がたってしまったのか、、、。

ふと手首に目をやると掴まれた跡が赤く腫れていた。記憶はうっすらとしかないがあの後何度も殴られ、コマンドを放たれた。
あれほど望んだ頭をなでる手は、やさしく褒めてくれる声は最後まで与えられることはないまま。

時間がたてばたつほどさっきまでやっていたことが現実味を増してきて、慌てて服を着て逃げ出すように走って家に帰った。
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