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おはよう
しおりを挟む「蓮都、朝ご飯できてるよ。」
穏やかなその声で、僕はぱちりと目を覚ました。体はやけにさっぱりしていて、近くで鳥のさえずりが聞こえる。
「うぅ、、ん」
寒くて布団から出たくない。起こそうとするその手を振り払ってもう一度毛布に潜り込む。ふわふわしている羽毛布団に包まれれば、眠気が再び襲ってきて、瞼が重くなる。
「、、朝ご飯、いらないのかな?」
「、、たべる、、」
「おいで、抱っこしてあげる。」
その言葉を聞いて僕は迷わず腕を伸ばした。柊さんの体温は結構高くて、近くにいるとポカポカして温かい。少しの腕の揺れがまた心地よくて、瞼を閉じそうになる。
ふわ、とソファに降ろされ、リビングにはおいしそうな朝ご飯のにおいとコーヒーの香ばしい香りが漂っている。
「はい、あーんして。」
少しだけ感じるglareの気配に柊さんのやさしい香り。
、、ん?そういえば昨日、どうやってベッドに入ったんだっけ...?
「あ、、」
顔がすごく熱い。昨日、、昨日は、。
――『いい子だね。ちゃんと言えたご褒美に、イっていいよ』
、、あぁ!!なんてことをしてしまったんだ、、!だめだ、隣で一口サイズのポタージュをよそっている柊さんの顔を直視できない。
(うぅ、、、!)
あれほど眠りたいと感じていた意識が一斉に覚醒して、心臓の鼓動が早く鳴る。
「蓮都、、どうしたの?もしかして体調が悪いのかな?」
額に手をあて、熱を測ろうとする柊さんを止めて、なんとか口を開く。
「だ、大丈夫、です!」
必死に目を泳がせながら言うと、柊さんはならよかった、とだけ言いながら、ポタージュのスプーンを口に近づけた。
(おいしい、、)
ちらりと横目で柊さんを見ても、彼はなんでもなかったように振舞っている。
、、もしかして、昨日のって夢だったのかな?
そう疑ってしまうほどいつも通りの柊さんだった。僕は今にでも顔が沸騰しそうなほど熱いのに。
「あぁ、そういえば、碧兎君が今度一緒にご飯でもどうかって言っていたよ。もうそろそろ冬休みも終わるし、二人でどこか遊びに行っておいで。お金のことなら心配しなくても大丈夫だから。」
碧兎君、、少し前に柊さんのお店であるIvyに来ていたお客さんだ。確か柊さんの友人の直哉さんのパートナーだったはず。
前に連絡先を交換してから、『直哉の束縛がうざい!』とかいう愚痴だったり、『ここのお店のプリンが絶品だった!』だとかいう話をよくしていて、僕もたびたびそのメッセージで笑顔にさせてもらっていた。でも、その話の中でどこか遊びに行こう、だなんて話は出ていなかった。スマホを確認してもそのようなメッセージは見当たらない。
(、、なんで柊さんが?)
ちょっと気になったけど、それよりも甘い物好きで馬が合う碧兎くんと遊びに行けるのが楽しみで仕方なかった。
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