わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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父さんと

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「あれ?顔赤いですが……大丈夫ですか?」

 リューラを見送ってから戻ると、リバーに顔を覗き込まれた。

「は?な、だ、大丈夫だ」

 そこから逃れるようにイスに座ると、そろそろと三人の作業員たちがワインを持って近付いてくる。

「の、飲まれますか?」

 俺より年上どころか父さんの方が近そうな連中。

「そんな気を遣うな」
「や、でも……」

 隣に座らせてやっても男たちはまだかなり緊張しているのがわかった。

「今はただの食事の場だ」

 俺も一つグラスを受け取ると、俺から一番近いオレンジ髪の男が慌てて注いでくれる。
 俺もそのボトルを手にすると、男はペコペコ頭を下げながらグラスを差し出した。
 一緒に来ていた他の二人にも注いで四人で乾杯をする。

「こうやって近くで見ると益々似ていらっしゃいますね」

 俺の向かいに座ってワインを一気に飲み干した赤茶の髪の男。
 少し頬を赤くしてへへっと笑いまたじっとこっちを見てきた。

「父さんと俺がか?」

 薄切りにしたパンに木苺のジャムを乗せて俺は赤茶の男を見る。

「はい。さっき陛下と二人で抱き合っていた姿なんてたまにこの村でお見かけした先王とレイモンド公爵にそっくりでしたよ」

 先王と父さん。
 それを聞いただけでちょっとドキッとした。

「先王もあぁやっていつも公爵を愛おしそうに見つめてたもんなぁ」

 斜向かいの茶髪までそうやってしみじみとする。
 愛おしそうにって……この作業員たちはそのことを疑問に思わなかったんだろうか?
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