わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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疲れ

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 その日の昼過ぎに制圧の連絡が届き、二日後には一部の兵と医師団が帰還。
 マニエルは軍師と数人の兵と共に残って他国と共に協議に入ったらしい。

「お前も行くのか?」

 執務室で雑務を手伝っていた俺は顔を上げたが、リューラは微笑んで首を横に振った。
 そして、そのまま立ち上がってこっちに歩いて来る。

「マニエルたちに一任してるよ。サラの弟なだけあって交渉は得意だしね?」

 同じソファーに座って頬を撫でながら言われてドキッとした。

「俺の弟……なのは関係ねぇだろ」
「そう?」

 顔を背けても顎を捕らえられてふわりと笑みを向けられる。
 ドキドキしていると、

「キスしていい?」

 リューラはじっと見つめながら顔を近づけてきた。
 そんなの聞かずにそのまますればいいのに、ピタリと鼻先が触れるギリギリで止められる。
 俺から唇を合わせてパッとすぐに離れると、リューラは横から思いっきり抱き締めてきた。

「……気付いてると思うけど……サフィナはこの城の医務室に運ばれていない」

 その腕に力が入るのを感じながら俺はただ静かに聞く。

「リオッター家の薬草を研究する施設のすぐ近くにもう一つの屋敷があって、そこに居るらしい」

 少しピリッとした声だった。
 重体の医師はまだラグランドル近くの医療施設で治療を続けていて、重傷の医師も一部はまだ帰国していない。
 サフィナもまだだと思っていたが、あいつは帰ってきているらしい。
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