なぜ私に? この国の王子様が子爵令嬢の私に告白してくるのだが?

はる

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プロローグ

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 この世界エデンには精霊が存在する。そして、その世界は四つに分けられ、ここはサウスという国での物語となる――





 この国にクリスティーナ・マーガレットと言う令嬢がいた。彼女は明るい茶髪に茶色の目、そして美人とまではいかないが、十分にかわいらしい容姿を持っていた。
 この国にも爵位というものがあり、彼女の家は貴族であったが、子爵家とそこまで高いものではなかった。
 しかし、学園では自身の明るい性格のおかげで幸せな学園生活を送っていた。そう、のだ。彼女の生活は、によって崩されるのであった。





 ある日の放課後、クリスティーナはいつも通り授業を終え、家に帰ろうとしていた。しかし、その時に背後から声をかけられる。

 「ちょっといいか?」

 何事かろうとクリスティーナが振り向くと、そこには金髪碧眼の少年が立っていた。その少年を見てクリスティーナは思考が停止してしまう。

 (ど、どうして王子様が!?)

 そう、目の前にいる少年は、実はこの国の王子――アルベルト・フォン・エルフリーデであった。一応、爵位などがあるが、そこまで身分社会ではない。爵位を持つ以外の人間、つまりは平民のことだが、爵位を持つ人間は平民とも積極的に交流を図っている。イーストでいえば上司と部下の交流に似ている(イーストは日本に近い国。もちろん、日本は存在していない)。だから、貴族の人間に不満を言う平民は多くはない。
 それに、学園では貴族、平民は平等だと言われているが、多少は意識してしまう。それは仕方がないことであろう。クリスティーナも同様なのだから。
 しかし、王族となれば話は別だ。貴族も国の政治に関わっているが、王族はこの国の存続に関わるといっても過言ではない。王族が愚かであれば滅びる。当然だが、人間によってだけではない。この世界には精霊も存在する。彼らの対策もしなければならない。過去にもいくつかの国があったが、すでに滅びて、今では四つの国しかない。よって、今残っている各国の王族は優秀で皆が尊敬し憧れの存在なのだ。

 「どうしたのですか、アルベルト様ぁ?」

 平常心を貫こうとしたが逆に裏目に出て、裏声が出てしまいクリスティーナは顔を赤くする。しかし、アルベルトはそんなクリスティーナの様子を気にせずに、恥ずかしさのあまり涙ぐむクリスティーナの瞳を見続けていた。

 「クリスティーナ嬢、俺と――」

 この時のクリスティーナはアルベルトが発する言葉によって、自身の学園生活が変わるなど、思いもよらなかった。

 「――俺と結婚してくれ!」

 一瞬にして、クリスティーナの頭の中は真っ白になった。
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