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リアルでの修羅場はいただけません
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その時突然、少し遠慮がちに扉を叩く音がした。
ガチャと鍵穴が開く音を微かに聞いた。
「莉子せんぱーい、起きてますか?やっぱ、気になって昼メシ買って……」
一瞬、弾むような陽気な声が聞こえたと思った次の瞬間、二度目のドアが開く音がした。
ドサっと買い物袋が落ちる音と共に、周囲は今までとは違う不穏な空気に包まれた。
(いっ、泉……!?)
険しく見開かれる鳶色の瞳。
「なっ…、何してんだ?あんた」
静寂を打ち破る困惑したような怒声が響いた。
その瞬間、ソファーの上で私に覆い被さろうとしていた翔は動きを止めて身を起こした。
その薄暗くて怜悧な表情もさっきまで私を見つめていたものとは全く別のものだった。
「それは、こっちの台詞なんだけどな…」
冷静な声で憮然と答える翔に悪びれた様子はない。
スッと私の前に立ち上がる均衡のとれたスーツ姿。
「…どう言う、事ですか?莉子先輩」
そう問う泉に、私の前に立ちはだかったままの翔が答える。
「ふっ、僕は、見たままに捉えて貰って構わないけど?」
慌てて、身を乗り出した私は、泉とその時初めて目が合った。
「っ……」
次の瞬間、泉は眉間に皺を寄せ翔を睨み付けた。
それはまるで不動明王と見紛う激怒の面持ちだ。
「っ…、あんた、まさか、無理矢理…」
その第一声に今度はギョッと目を見開いた。
「ちっ、違う、…違うよ、泉?」
そう焦る私に泉は恐ろしい顔を向ける。
多少強引だったけど、違うのだ。
だけど泉はきっと、強姦か何かだと誤解している?
「は?何が違うんですか?そんな涙流して…、っ…、この野郎…」
泉は翔の襟首を掴んだ。
「まっ……」
(こ、この展開は、きっと、よろしくないよね!?)
私は今にも振り降ろされそうな泉の腕に飛びついて必死に首を振った。
「やめっ…」
「庇うんですか?こんな奴」
この緊張感。
私に向けられた責めるような疑うような鳶色の目。
(これは、まさかの修羅場というやつだろうか?)
修羅場は美味しい!
それは間違いないのだが…
だがだが待て、やはりリアルでは美味しくいただけるものではないのだ…
「や、やめて、泉!ダメ!」
(ダメ!暴力、絶対にダメ!リアルでは一歩間違えたら犯罪になっちゃうから!)
「離して下さい!」
「ダメ、止まりなさい!泉」
「嫌っす!」
いつもなら、通じるはずの静止の声も今日は届かない。
そんな私達の遣り取りを襟首を掴まれたままの翔は、泉を睨みつけるように静観している。まるで殴りたいなら、殴れよとでも言わんばかりの挑発的な顔。
「君が、僕を殴る権利なんてあるの?」
少し目を細めて口角を吊り上げた翔は、挑発するように泉を見据えそう言った。
こんな格好でも美形の迫力というのは凄まじい。
こんな顔、昔の翔はきっと出来なかった。
きっと社会に出てからの苦労、経験に培われた自信から来る凄みだろう。
「は?何言ってやがる?莉子先輩にこんな顔させて厚かましい!」
(……ん?どんな顔してた私?)
そう言われた翔は一瞬グッと顔を歪めた。
「……君だって、ただの後輩なんだろ?」
「あ…?」
ピクリと泉の肩が(きっと怒りで)震えた。
「今だって莉子はそう言っていた、ただ君に懐かれてるだけだって」
そう言われた瞬間、今度は泉の顔がグッと歪む。
「なっ…」
ショックを受けて見開かれた鳶色の瞳は一瞬にして、薄暗い影を湛えた。
「ちょ、翔、何言って…」
その表情を見た瞬間、胸が罪悪感のような得体の知れない感情で騒めく。そんな私を置いてけぼりにして翔は続ける。
「特別な関係じゃないなら、俺たちの事、どうこう言える立場じゃない、…そうだろう?」
(やめて…、いや……やめて……)
翔の言葉に泉は拳を握りしめて、遣る瀬無い表情で歯を食いしばっているようだった。
こんな顔、見たくない。
(……泉を、傷つけないで)
その瞬間、そう心で翔に訴えようとする自分に戸惑う。
振り降ろされることのないままに静止している泉の拳に手を重ねて懸命に首を振る。
(大丈夫だよ、泉、お願いだから、そんな遣る瀬無い顔しないで…)
そう言葉に出したいのにできない。
泉は顔を引攣らせたまま、ようやくその手を降ろした。
(ごめん…、泉ごめん…)
私はきっと翔だけでなく泉も傷つけている。
少しの沈黙の後、泉は口を開いた。
同時に、ギュッと手を握られる。
大きな大きな泉の手…
「泉……?」
戸惑って泉を見上げるが、泉は私の手を握ったまま、翔を見据えている。
「特別…、ですよ?俺にとって誰よりこの人は…。そして、きっと、莉子先輩にとっても…」
その言葉に翔が不機嫌そうにピクリと目を細める。
「へぇ、随分、…自信家なんだね」
そんな皮肉に動じず、泉は真っ直ぐに答えた。
「俺、自分の想いにだけは自信がありますから。この手を自分から離したあんたに、今更とやかく言われる筋合いはないです」
「っ、お前…」
きっと、一番痛いところを突かれたのだろう。
翔がここに来て初めて酷く顔を歪めた。
「あっ、でも、一つだけ敢えて言えるなら…」
何だと訝しげに泉を睨みつける翔に泉は言った。
「別れてくれてありがとうですかね?」
「お前っ、ふざけるな!」
初めて怒りに任せて声を荒げた翔に、泉は続けた。
「ふざけてるのは、あんたでしょうが?莉子先輩は言ってました。もう7年も前に終わった恋だって、…そうですよね?莉子先輩…」
この時初めて、泉に真っ直ぐに見つめられた。
縋るような…
恐れるような真剣な鳶色の瞳。
「莉子先輩…」
「莉子…」
同じく切ない瞳で私を見つめる翔の切れ長の瞳。
あんな残酷な事を言ったのに…
それでも、こんな私でも受け入れて不確かな関係を一から育てようと言ってくれる翔。
(リアルは、……怖い。)
傷つくのも傷つけるのも、生身の心だから。
どちらの気持ちも本当は否定なんてしたくない。
否定できる立場にもきっとない。
それでも、答えを出さなければいけない瞬間があるから…。
ガチャと鍵穴が開く音を微かに聞いた。
「莉子せんぱーい、起きてますか?やっぱ、気になって昼メシ買って……」
一瞬、弾むような陽気な声が聞こえたと思った次の瞬間、二度目のドアが開く音がした。
ドサっと買い物袋が落ちる音と共に、周囲は今までとは違う不穏な空気に包まれた。
(いっ、泉……!?)
険しく見開かれる鳶色の瞳。
「なっ…、何してんだ?あんた」
静寂を打ち破る困惑したような怒声が響いた。
その瞬間、ソファーの上で私に覆い被さろうとしていた翔は動きを止めて身を起こした。
その薄暗くて怜悧な表情もさっきまで私を見つめていたものとは全く別のものだった。
「それは、こっちの台詞なんだけどな…」
冷静な声で憮然と答える翔に悪びれた様子はない。
スッと私の前に立ち上がる均衡のとれたスーツ姿。
「…どう言う、事ですか?莉子先輩」
そう問う泉に、私の前に立ちはだかったままの翔が答える。
「ふっ、僕は、見たままに捉えて貰って構わないけど?」
慌てて、身を乗り出した私は、泉とその時初めて目が合った。
「っ……」
次の瞬間、泉は眉間に皺を寄せ翔を睨み付けた。
それはまるで不動明王と見紛う激怒の面持ちだ。
「っ…、あんた、まさか、無理矢理…」
その第一声に今度はギョッと目を見開いた。
「ちっ、違う、…違うよ、泉?」
そう焦る私に泉は恐ろしい顔を向ける。
多少強引だったけど、違うのだ。
だけど泉はきっと、強姦か何かだと誤解している?
「は?何が違うんですか?そんな涙流して…、っ…、この野郎…」
泉は翔の襟首を掴んだ。
「まっ……」
(こ、この展開は、きっと、よろしくないよね!?)
私は今にも振り降ろされそうな泉の腕に飛びついて必死に首を振った。
「やめっ…」
「庇うんですか?こんな奴」
この緊張感。
私に向けられた責めるような疑うような鳶色の目。
(これは、まさかの修羅場というやつだろうか?)
修羅場は美味しい!
それは間違いないのだが…
だがだが待て、やはりリアルでは美味しくいただけるものではないのだ…
「や、やめて、泉!ダメ!」
(ダメ!暴力、絶対にダメ!リアルでは一歩間違えたら犯罪になっちゃうから!)
「離して下さい!」
「ダメ、止まりなさい!泉」
「嫌っす!」
いつもなら、通じるはずの静止の声も今日は届かない。
そんな私達の遣り取りを襟首を掴まれたままの翔は、泉を睨みつけるように静観している。まるで殴りたいなら、殴れよとでも言わんばかりの挑発的な顔。
「君が、僕を殴る権利なんてあるの?」
少し目を細めて口角を吊り上げた翔は、挑発するように泉を見据えそう言った。
こんな格好でも美形の迫力というのは凄まじい。
こんな顔、昔の翔はきっと出来なかった。
きっと社会に出てからの苦労、経験に培われた自信から来る凄みだろう。
「は?何言ってやがる?莉子先輩にこんな顔させて厚かましい!」
(……ん?どんな顔してた私?)
そう言われた翔は一瞬グッと顔を歪めた。
「……君だって、ただの後輩なんだろ?」
「あ…?」
ピクリと泉の肩が(きっと怒りで)震えた。
「今だって莉子はそう言っていた、ただ君に懐かれてるだけだって」
そう言われた瞬間、今度は泉の顔がグッと歪む。
「なっ…」
ショックを受けて見開かれた鳶色の瞳は一瞬にして、薄暗い影を湛えた。
「ちょ、翔、何言って…」
その表情を見た瞬間、胸が罪悪感のような得体の知れない感情で騒めく。そんな私を置いてけぼりにして翔は続ける。
「特別な関係じゃないなら、俺たちの事、どうこう言える立場じゃない、…そうだろう?」
(やめて…、いや……やめて……)
翔の言葉に泉は拳を握りしめて、遣る瀬無い表情で歯を食いしばっているようだった。
こんな顔、見たくない。
(……泉を、傷つけないで)
その瞬間、そう心で翔に訴えようとする自分に戸惑う。
振り降ろされることのないままに静止している泉の拳に手を重ねて懸命に首を振る。
(大丈夫だよ、泉、お願いだから、そんな遣る瀬無い顔しないで…)
そう言葉に出したいのにできない。
泉は顔を引攣らせたまま、ようやくその手を降ろした。
(ごめん…、泉ごめん…)
私はきっと翔だけでなく泉も傷つけている。
少しの沈黙の後、泉は口を開いた。
同時に、ギュッと手を握られる。
大きな大きな泉の手…
「泉……?」
戸惑って泉を見上げるが、泉は私の手を握ったまま、翔を見据えている。
「特別…、ですよ?俺にとって誰よりこの人は…。そして、きっと、莉子先輩にとっても…」
その言葉に翔が不機嫌そうにピクリと目を細める。
「へぇ、随分、…自信家なんだね」
そんな皮肉に動じず、泉は真っ直ぐに答えた。
「俺、自分の想いにだけは自信がありますから。この手を自分から離したあんたに、今更とやかく言われる筋合いはないです」
「っ、お前…」
きっと、一番痛いところを突かれたのだろう。
翔がここに来て初めて酷く顔を歪めた。
「あっ、でも、一つだけ敢えて言えるなら…」
何だと訝しげに泉を睨みつける翔に泉は言った。
「別れてくれてありがとうですかね?」
「お前っ、ふざけるな!」
初めて怒りに任せて声を荒げた翔に、泉は続けた。
「ふざけてるのは、あんたでしょうが?莉子先輩は言ってました。もう7年も前に終わった恋だって、…そうですよね?莉子先輩…」
この時初めて、泉に真っ直ぐに見つめられた。
縋るような…
恐れるような真剣な鳶色の瞳。
「莉子先輩…」
「莉子…」
同じく切ない瞳で私を見つめる翔の切れ長の瞳。
あんな残酷な事を言ったのに…
それでも、こんな私でも受け入れて不確かな関係を一から育てようと言ってくれる翔。
(リアルは、……怖い。)
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