29 / 34
9章仲介者?いいえただのモブです、幼女です!
9-1
しおりを挟む
「わあっ!」
「きゃあ!」
「うおっ!」
三者三様の声を上げて、私たちは黒い何かを迎えた。
ガサガサ音の向こうからやってきたのは、黒いウリ坊みたいな生き物だった。
茶色に縞模様の入った綺麗なウリ坊と違い、毛は黒くしかも油か何かを被ったかのようにべったりとしていて、触るのは避けたいところだ。だけど、大きさは両の手の平に乗せられるくらいのサイズ。毛並みさえ綺麗に整えれば、思わずほっこりしてしまいそうっと想像してしまう。
顔の横に牙なのか角なのかわからない突起がそれぞれ1本、鼻の上に小さな角が1本生えてるけど、どれも小っちゃくて、それで怪我を負うほどの鋭さはない。
まだまだ子供って事だと思う。
「離れろっハルカゼっ」
黒いウリ坊もどきに最初に反応したのはジローだった。さすがケットシーの王族。私たちはついつい、飛び出して来たウリ坊もどきを見るだけで、その場から一歩も動けてない。
鋭いジローの声と、彼が操る魔法の風が黒いウリ坊に迫る。何gに攻撃魔法とか始めてみたかも?いままでの私は大地を耕す魔法とか、木材を任意に加工できるも魔法とか、有用だしレアなんだろうけど、見た目に華のないまほう8ばっかりだったからな~。いわゆるロールプレイングゲームに出てきそうな攻撃魔法に見とれて、見とれて、いや見とれちゃ駄目じゃん!このまま風の攻撃魔法でウリ坊攻撃していたら、いつかウリ坊がやられちゃう。にわか知識だけど、風の攻撃魔法って真空を作り出して、相手を切り裂くって感じじゃないの?そんなのウリ坊にあたったら、三枚におろされちゃうよ!
「ジロー、たんま、ちょい待ち、ストップストップ!」
最初の風の攻撃魔法を避け、空中にいるジローをにらみながら左右にステップするウリ坊と、新たな魔法を唱えるジローの間に私は割り込んだ。
「何をしているのだハルカゼ、そやつは小さいとはいえ、ウイルズ・アインだぞ、先ほどまで戦っていた相手を、ま、さ、か、可愛いから安全、小さいから大丈夫とか思って助けようとしているのではあるまいな?」
「そうだぞ、昔は知らないけど、今のウイルズ・アインは敵だぞ、森を荒らしたり、俺たちの家を壊したのもこいつらなんだぞ」
ジロー&ブレフトが次々に言ってくる。ユルヘンの顔を見れば何も言わないけれど、もろ手を上げて賛成って顔ではない。
そりゃそうか・・・。さっきまで攻め込んできた相手だもんね。たぶんジローとブレフトは私がウイルズ・アインと知らないでこの黒いウリ坊を可愛いから助けようと思ったと考えたんだろうな。それもある、でもそれだけじゃない。私だって遠目だけどウイルズ・アインを確認している。最初は判らなかったけど、このウリ坊がウイルズ・アインの子供ってことはすぐに判った。汚れていて、何かに怒っていることも。
「ごめんジロー、ブレフト、ユルヘン、でも私も皆もなんでウイルズ・アインがここに来たのか知らないでしょ?知らないまま傷つけあってるんでしょ、馬鹿みたいって思うかもしれないけど、私は知る機会があれば、知りたいの、判らない事だらけだけど、それでもチャンスがあるなら、ね、ジロー」
「むう、ハルカゼがそのように考えるとは意外だな、我は領域を侵すもの、大事なものを傷つけるものは成敗してしかるべきだと考えているが・・・」
「そうだぜ、お前は何もされてないから言えるんだ、家がなくなったり傷ついた仲間だっているんだ、敵は敵だろ!」
「ユルヘンもそう思う?」
「僕は、よく判らない、ブレフトが言うとおり僕らは結局の所部外者なのかもしれない、実際に傷ついたり大事な物を失った人の言葉が真実かもしれない、でも、ハルが言うように、何も知らないままで傷つけあうのが良くないって事も判らなくはないんだ」
「ありがと、ユルヘン、ねぇ別にさ小さいこの子をどうにかして、戦いに勝てるわけじゃないんでしょ?ならちょっとだけ私の我侭を聞いてもらってもいいかな、このウリ坊くんと話をして、それでも駄目なら仕方ないんだけどさ・・・」
ブレフトはユルヘンの言葉を聞いても態度を変えずに、前歯をむき出しにして怒りを顕にしている。ジローは思案顔で私に近づいてきた。
「方法を言えハルカゼ、問答をしていても始まらん、どうせ平行線だ、ならばこやつを探しに親が来るのを待つよりも、方法があるならばそれを示せハルカゼよ」
「うん、ありがとうジロー、じゃあさっきの水の魔法をお願いしますっ」
ウリ坊は私たちの会話中も逃げ出してはいない。逃げるよりも戦うことを選んでいるけど、攻撃方法が見つからないって感じだ。
「ユルヘン、そっちに回り込んで!私はこっち、ブレフトはそのままそこにいればいいから」
ウリ坊を囲むように動く。右にユルヘン、背後にブレフト、正面にジローで左手に私だ。
「いい、ジロー、タイミングあわせてね!せーのっ」
私とユルヘンが両手を広げてウリ坊に迫る。一瞬どちらに逃げようか考えたウリ坊はユルヘンと私を見て、想定した通り、一番弱っちい私に向かってウリ坊は突っ込んできた。
それを読んでいた私は格好良くウリ坊を迎え撃つなんて芸当は出来ないと判っていたので、その場にしゃがみこむ。地面で急に丸くなった私を見たウリ坊は、その動きに躊躇しつつも、最短距離で包囲から逃れるべく、私のしゃがみこんで丸くなった背中を踏み台に飛んだ。
「うげっ」
小さいくせに結構な脚力だ。覚悟はしていたけど、衝撃で肺の空気が押し出される。
「えいやっ」
空中に飛んだウリ坊に対して、待ち構えていたかのようなジローの水魔法がヒットする。これは私がお風呂変わりに入った奴だったり、病気を治すのに使ってもらった奴で、相手に対しての攻撃作用はない。
「どう、かな?」
ウリ坊にヒットしたきれいな水球が一気に泥の色になる。想像していたよりかなり汚れていたみたい・・・。
水の精霊さんのいい仕事が終わり、ポンとウリ坊が出てきた時には、ウリ坊は茶色のふわふわした毛色になり、黒く薄汚れた魔物みたいなのから、普通の可愛い動物の子供になっていた。
そして私の想像が正しければ、ウリ坊は怒れる魔物ではなくなっているはず。あの時のアーべ叔父みたいに。
「ふむふむ、そういう話か、しかしウイルズ・アインがこうまで思念を操る魔物だったとは知らなんだ、もっと早く他の種族と交流を持っていればこうまでこじれることはなかっただろうにの」
なんか、勝手にジローが先に話してるし・・・。私が最初に話したかったのに。
「それは無理な話だ、ハルカゼは思念は強いが、受け取る方もそれを理解する力もないであろう?」
「はいはい、どうせ私はチート能力皆無のモブですから、ただの、幼女ですからねっふん」
「何を怒っておるのか判らんが本当にハルカゼは忙しい奴だな、こいつの話は興味が失せたか?説明はいらぬのか?」
「いるに決まっているじゃない、どんな話なの?」
そこから、ウリ坊改め、草原のロバインが語ったここ一週間程度の話は、まったく私たちのあずかり知らない世界の話だった。
森の奥にある、草原のさらに奥に人の住む町があり、そこから黒い煙が草原を埋め尽くした事。その煙で草原に住む多数のウイルズ・アインが暴走をはじめ、ロバインが居た草原中央に突進してきたこと。一族の強者たちが集まりそれを迎え撃ったが、敢え無く全滅したこと。暴走したウイルズ・アインに追い立てられ、僅かな大人と力が弱い者たちで森に逃げ込もうとした時に、暴走ウイルズ・アインに追いつかれ、ブクスフィと挟み撃ちになり、大多数が散り散りになってしまった事。
今現在、暴走ブクスフィの群れの中心は食べ物を求めて人の村に向かったが、そこで待ち受けていた人の軍に敗れた事。砦に向かってきたウイルズ・アインは散ってしまった仲間が暴走に感染した姿だと言うこと。
それを事細かに書けば、文庫本くらいは書けてしまいそうな内容だった。
「すごい話って言うと良くないとは思うんだけど、すごい大変だったんだね」
「そうだな、これでウイルズ・アインが何故森に来たのかは判った、それで、ハルカゼどうするのだ?」
「そりゃ決まってるでしょ、がんばるのさ!」
「きゃあ!」
「うおっ!」
三者三様の声を上げて、私たちは黒い何かを迎えた。
ガサガサ音の向こうからやってきたのは、黒いウリ坊みたいな生き物だった。
茶色に縞模様の入った綺麗なウリ坊と違い、毛は黒くしかも油か何かを被ったかのようにべったりとしていて、触るのは避けたいところだ。だけど、大きさは両の手の平に乗せられるくらいのサイズ。毛並みさえ綺麗に整えれば、思わずほっこりしてしまいそうっと想像してしまう。
顔の横に牙なのか角なのかわからない突起がそれぞれ1本、鼻の上に小さな角が1本生えてるけど、どれも小っちゃくて、それで怪我を負うほどの鋭さはない。
まだまだ子供って事だと思う。
「離れろっハルカゼっ」
黒いウリ坊もどきに最初に反応したのはジローだった。さすがケットシーの王族。私たちはついつい、飛び出して来たウリ坊もどきを見るだけで、その場から一歩も動けてない。
鋭いジローの声と、彼が操る魔法の風が黒いウリ坊に迫る。何gに攻撃魔法とか始めてみたかも?いままでの私は大地を耕す魔法とか、木材を任意に加工できるも魔法とか、有用だしレアなんだろうけど、見た目に華のないまほう8ばっかりだったからな~。いわゆるロールプレイングゲームに出てきそうな攻撃魔法に見とれて、見とれて、いや見とれちゃ駄目じゃん!このまま風の攻撃魔法でウリ坊攻撃していたら、いつかウリ坊がやられちゃう。にわか知識だけど、風の攻撃魔法って真空を作り出して、相手を切り裂くって感じじゃないの?そんなのウリ坊にあたったら、三枚におろされちゃうよ!
「ジロー、たんま、ちょい待ち、ストップストップ!」
最初の風の攻撃魔法を避け、空中にいるジローをにらみながら左右にステップするウリ坊と、新たな魔法を唱えるジローの間に私は割り込んだ。
「何をしているのだハルカゼ、そやつは小さいとはいえ、ウイルズ・アインだぞ、先ほどまで戦っていた相手を、ま、さ、か、可愛いから安全、小さいから大丈夫とか思って助けようとしているのではあるまいな?」
「そうだぞ、昔は知らないけど、今のウイルズ・アインは敵だぞ、森を荒らしたり、俺たちの家を壊したのもこいつらなんだぞ」
ジロー&ブレフトが次々に言ってくる。ユルヘンの顔を見れば何も言わないけれど、もろ手を上げて賛成って顔ではない。
そりゃそうか・・・。さっきまで攻め込んできた相手だもんね。たぶんジローとブレフトは私がウイルズ・アインと知らないでこの黒いウリ坊を可愛いから助けようと思ったと考えたんだろうな。それもある、でもそれだけじゃない。私だって遠目だけどウイルズ・アインを確認している。最初は判らなかったけど、このウリ坊がウイルズ・アインの子供ってことはすぐに判った。汚れていて、何かに怒っていることも。
「ごめんジロー、ブレフト、ユルヘン、でも私も皆もなんでウイルズ・アインがここに来たのか知らないでしょ?知らないまま傷つけあってるんでしょ、馬鹿みたいって思うかもしれないけど、私は知る機会があれば、知りたいの、判らない事だらけだけど、それでもチャンスがあるなら、ね、ジロー」
「むう、ハルカゼがそのように考えるとは意外だな、我は領域を侵すもの、大事なものを傷つけるものは成敗してしかるべきだと考えているが・・・」
「そうだぜ、お前は何もされてないから言えるんだ、家がなくなったり傷ついた仲間だっているんだ、敵は敵だろ!」
「ユルヘンもそう思う?」
「僕は、よく判らない、ブレフトが言うとおり僕らは結局の所部外者なのかもしれない、実際に傷ついたり大事な物を失った人の言葉が真実かもしれない、でも、ハルが言うように、何も知らないままで傷つけあうのが良くないって事も判らなくはないんだ」
「ありがと、ユルヘン、ねぇ別にさ小さいこの子をどうにかして、戦いに勝てるわけじゃないんでしょ?ならちょっとだけ私の我侭を聞いてもらってもいいかな、このウリ坊くんと話をして、それでも駄目なら仕方ないんだけどさ・・・」
ブレフトはユルヘンの言葉を聞いても態度を変えずに、前歯をむき出しにして怒りを顕にしている。ジローは思案顔で私に近づいてきた。
「方法を言えハルカゼ、問答をしていても始まらん、どうせ平行線だ、ならばこやつを探しに親が来るのを待つよりも、方法があるならばそれを示せハルカゼよ」
「うん、ありがとうジロー、じゃあさっきの水の魔法をお願いしますっ」
ウリ坊は私たちの会話中も逃げ出してはいない。逃げるよりも戦うことを選んでいるけど、攻撃方法が見つからないって感じだ。
「ユルヘン、そっちに回り込んで!私はこっち、ブレフトはそのままそこにいればいいから」
ウリ坊を囲むように動く。右にユルヘン、背後にブレフト、正面にジローで左手に私だ。
「いい、ジロー、タイミングあわせてね!せーのっ」
私とユルヘンが両手を広げてウリ坊に迫る。一瞬どちらに逃げようか考えたウリ坊はユルヘンと私を見て、想定した通り、一番弱っちい私に向かってウリ坊は突っ込んできた。
それを読んでいた私は格好良くウリ坊を迎え撃つなんて芸当は出来ないと判っていたので、その場にしゃがみこむ。地面で急に丸くなった私を見たウリ坊は、その動きに躊躇しつつも、最短距離で包囲から逃れるべく、私のしゃがみこんで丸くなった背中を踏み台に飛んだ。
「うげっ」
小さいくせに結構な脚力だ。覚悟はしていたけど、衝撃で肺の空気が押し出される。
「えいやっ」
空中に飛んだウリ坊に対して、待ち構えていたかのようなジローの水魔法がヒットする。これは私がお風呂変わりに入った奴だったり、病気を治すのに使ってもらった奴で、相手に対しての攻撃作用はない。
「どう、かな?」
ウリ坊にヒットしたきれいな水球が一気に泥の色になる。想像していたよりかなり汚れていたみたい・・・。
水の精霊さんのいい仕事が終わり、ポンとウリ坊が出てきた時には、ウリ坊は茶色のふわふわした毛色になり、黒く薄汚れた魔物みたいなのから、普通の可愛い動物の子供になっていた。
そして私の想像が正しければ、ウリ坊は怒れる魔物ではなくなっているはず。あの時のアーべ叔父みたいに。
「ふむふむ、そういう話か、しかしウイルズ・アインがこうまで思念を操る魔物だったとは知らなんだ、もっと早く他の種族と交流を持っていればこうまでこじれることはなかっただろうにの」
なんか、勝手にジローが先に話してるし・・・。私が最初に話したかったのに。
「それは無理な話だ、ハルカゼは思念は強いが、受け取る方もそれを理解する力もないであろう?」
「はいはい、どうせ私はチート能力皆無のモブですから、ただの、幼女ですからねっふん」
「何を怒っておるのか判らんが本当にハルカゼは忙しい奴だな、こいつの話は興味が失せたか?説明はいらぬのか?」
「いるに決まっているじゃない、どんな話なの?」
そこから、ウリ坊改め、草原のロバインが語ったここ一週間程度の話は、まったく私たちのあずかり知らない世界の話だった。
森の奥にある、草原のさらに奥に人の住む町があり、そこから黒い煙が草原を埋め尽くした事。その煙で草原に住む多数のウイルズ・アインが暴走をはじめ、ロバインが居た草原中央に突進してきたこと。一族の強者たちが集まりそれを迎え撃ったが、敢え無く全滅したこと。暴走したウイルズ・アインに追い立てられ、僅かな大人と力が弱い者たちで森に逃げ込もうとした時に、暴走ウイルズ・アインに追いつかれ、ブクスフィと挟み撃ちになり、大多数が散り散りになってしまった事。
今現在、暴走ブクスフィの群れの中心は食べ物を求めて人の村に向かったが、そこで待ち受けていた人の軍に敗れた事。砦に向かってきたウイルズ・アインは散ってしまった仲間が暴走に感染した姿だと言うこと。
それを事細かに書けば、文庫本くらいは書けてしまいそうな内容だった。
「すごい話って言うと良くないとは思うんだけど、すごい大変だったんだね」
「そうだな、これでウイルズ・アインが何故森に来たのかは判った、それで、ハルカゼどうするのだ?」
「そりゃ決まってるでしょ、がんばるのさ!」
0
あなたにおすすめの小説
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる