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We hope your Halloween is a ”Treat”!
We hope your Halloween is a ”Treat”!【16】
しおりを挟む「誰かに喋っちゃったら……? うふふふ。どうなるんだろうねぇ。力のない人間が何人消えたって、ぼくたちにはなんにもわからないと思うよぉ?」
こういうときのチルの笑い、百割方怖い。いまのは言ってる内容も怖かった。
読みが外れて藪蛇となる……なんて言葉はないけど、こういう状況に陥ることだったら結構ある。なんでさ。
ひと言多いどころじゃなく余計なこと言いすぎだからだよ!
サーセン。ハリセン。イヤアアアア!!! 殴っちゃヤー!!!!!!
どさくさに紛れて、なに強力な助っ人呼んでるんだよ。筋肉のパワー!!!!! は卑怯でしょうがよ。
「俺もわからないかも。実際に処分された人間、見たことないな~」
ヴィニーもさらっと怖いこと言わないでほしかった!
「でも、予想だったらできるんじゃないか?」
「そうですね」
「冥界は常に人手……特に『死神のなり手不足』だから、強制労働させられる~……とか?」
「冥界事情って……面白!! っていうか、死神ってひとりじゃないの!?」
驚いたせいで、某人間界の林檎が好きな死神っぽくなっちゃったじゃん。(一応、私の名誉のために言っとくけど、表情までああはなってないからね!)
死神の人数とか気にしたことなかったっていうか、勝手に一人しかいないもんだと思い込んでたけど、考えてみたら、某人間界の林檎が好きな死神の登場する作品にだって、他にも死神出てきてたな。
どんな仕事するのかにもよるけど、話しぶりからして結構な仕事量っぽいし、某執事並みのハイスペックな人でもワンオペは無理かもね。
「おや? もしかして、冥界にご興味が? 貴女でしたら、いつでも歓迎いたしますよ」
とか思ってるところに、このメンバーでいちばん某執事に近いパックが勧誘してきたぞ!
「いいえ、結構です!」
そーれーでーもー? deny!!! (しないと)DEATH☆(でしょ?)
「死神はたくさんいるぞ。生前に悪行をした者は、その罪の重さに応じて死神業に従事させられる。もちろん、それ以外の……希望者も常に募集中だ」
スー、めちゃくちゃ親切に教えてくれるじゃん。でも、それってなんか……。
「冥界版兵役……ってコト!?」
「確かに徴兵制に近い制度だねぇ」
死んでからも労働に縛られるとか……おばけには会社も仕事もないんじゃなかったんですか!? ねぇ、水木先生!!
まぁでも、西洋と日本じゃ色々違うもんね。そんなもんか。
(※あくまで作者の考えたものなので、心配しないでヨロシ。ちなみに死神についての詳細は、作者の初投稿作品『うりふたつ』でも語られているので、興味ある人はそっちも参照してみてね!)
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