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DESTINY CHAIN
DESTINY CHAIN<XXVI>
しおりを挟む「っ、あ……っ♡♡」
急に触れたぬくもりに反応して胸を前に突き出してしまうと、目線のやや下方にある喉仏が上下した。
(喉動いた♡♡ ……噛みつきたいけど、そんなことしたらだめだよね。痛そうだし。……キスくらいなら、してもいいかなぁ? でも、喉仏にキスしたら、えっちな子だと思われちゃうかな……)
「それと…………♡ これもたぶん、はじめてきみに言うことだったと思うんだけど……♡♡ 俺さ、きみのくびれがすっごく好きなんだよね♡♡ 言うのははじめてだけど、普段からちらちら見たり、触ったりもしてたから、もしかしたらバレちゃってたかもしれないね♡」
彼は、わたしが悶々としていることにも気付いていない様子で、くの字に折れ曲がった部分に指を這わせた。
「くびれ…………?♡ わたしにくびれなんてある?」
「あるよ♡♡ めちゃくちゃくっきり綺麗にくびれてるのに、ないって言い張るの?♡♡ きみにとってはないほうなのかもしれないけど、俺にはすごく綺麗に見えてるし、大好きだよ♡♡ 『ちょうどここに手置かせてもらったら、座ったまんま繋がったときに、下から突き上げやすいなぁ』って前から妄想してて……♡ こうやって……こう♡♡ こんな感じ♡ ……やっぱり、実際に繋がってるわけじゃないから、ピンポイントで突けないけど……たぶん、いまのよりはちゃんとしてあげられると思うよ♡ 早くきみのいちばん奥にキスしたいなぁ……♡♡」
「え…………!?♡♡」
彼がこの先にある行為を匂わせてきたことははじめてではなかったけれど、本格的にオトナな雰囲気を醸し出してきたのははじめてのことで、動揺が声に思いっきり反映されてしまった。
「あはは♡ びっくりさせちゃってごめんね?♡♡ ……でも、そこまで話したら、隠しておく意味ないか♡ ついでだし、もっとマニアックかもしれないこと言うと、ここのいちばん細くなってるところから、お尻にかけて広がってくラインも…………♡♡」
彼の手が、たったいま明示された場所を滑り降りていく。
「……ゃ……っ♡♡ 擽ったいよ……♡」
それにしたがい、快感が背筋を駆け上がる。
彼の進行方向とは正反対に働く力に抗って声を上げたけれど、発せられた甘ったるい声は常ならざる状況を固定化する役割しか果たしてはくれなかった。
「それより、脚は……? 冷たくないの?」
別の話題に移行してもらうべく腰を浮かせたら、長く深いキスをしたあとのように、銀糸がふたりのカラダを繋いだ。
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