358 / 551
恋人遊戯
恋人遊戯<135>
しおりを挟む「うぁ……っ♡♡ そうだけど、急に締めるとか……♡ どんだけ欲求不満だったんだよ、紗世ちゃん♡♡」
男が乳首への愛撫に反応するのはなんとなく格好が付かない――という変な理由で一度は耐えた情けない声が、いとも容易く引き出された。
(今の女の子みたいな声、本当に俺が? あんな声出しといて余裕ぶるとか必死すぎて笑えるんだけど、紗世ちゃんはシンプルに嬉しいって顔してないか? ……このコのツボ、わかるようでわかんないなあ。本人自覚してないだけで結構Sなんじゃないか……? まあなんでもいいか。さっきの女々しい声にも引いてはないみたいだし、紗世ちゃんの懐の深さに感謝しとこう)
声の主が自分だと認識するや否や、羞恥心が許容量を超えて脳みそが処理落ちした。
「やっぱり♡ 人間の身体って急所だらけだけど、男の人はここ攻撃されるとめちゃめちゃ弱いもんね……?♡♡」
俺の煽りを華麗にスルーした彼女は、尻を揉みながら膣内を段階的に締めた。
「ぅぐ…………っ♡♡」
早漏の謗りを免れるために一切の動きを止めて耐えていたというのに、小さく柔い手に大殿筋を圧迫されるごとに、性器全体を包まれるごとに、神経回路に直接微弱な電流を流されているような感覚に陥って、常人より遥かに優れているはずの脳みそがますます使い物にならなくなっていく気がした。
(悔しいくらい可愛いな。……好きだよ。誰に仕込まれたんだか知らないけど、憎らしいくらい気持ちいいし)
自分の右手など恋人代わりにするにはやはり無骨すぎたということだろうか。あるいは、恋や愛を侮っていた罰とでもいうのだろうか。
「気持ちいい?♡♡ 千尋くん……♡♡ わたしはすっごく気持ちいいんだけど……♡」
囁いた彼女が誇張ではなく天使に見えて、目を擦った。
「はは…………っ♡ 俺もめっちゃくちゃ気持ちいいよ……♡ ヨすぎて一瞬天国見えた♡♡」
「ほんと?♡♡ 嬉しい……♡ 我慢しないでいつでもイっていいからね?♡♡」
彼女は臀部を引き寄せつつ固定した。
「ありがと♡」
「ん……っ♡ でも、私のが先にイっちゃうかも……♡♡」
(紗世ちゃんエロすぎだろ♡♡ やっば…………♡♡)
マットレスの反動を利用して腰を動かす姿は、天使にしては淫靡すぎた。
「どっちが先とかいいから、そっちこそ我慢しないでイけって♡ 力抜けちゃったら交替すればいいだけなんだから♡♡ ところで――――これって快楽責め的なやつ?♡」
「んー……。どうだろ?♡ さっきのはちょっと傷付いたから、言ってもらった通りやり返そうと思ってたんだけど、やってるうちに私も気持ちよくなっちゃって……♡♡」
「『急所狙うな』が『狙ってくれ』って振りに聞こえた?」
「ううん?♡ 最初からおちんちん狙おうなんて思ってなかったから、そんなに固くならないで?♡ 千尋くんの、私の膣内挿入っちゃってるから出来ないし、蹴ったり抓ったりして痛めつけるより擦ったり突いたりしてもらうほうが好きだもん♡♡」
今のは、上から覆い被さっているにもかかわらず主導権を預けたままの俺への遠回しなおねだりだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
不埒な社長と熱い一夜を過ごしたら、溺愛沼に堕とされました
加地アヤメ
恋愛
カフェの新規開発を担当する三十歳の真白。仕事は充実しているし、今更恋愛をするのもいろいろと面倒くさい。気付けばすっかり、おひとり様生活を満喫していた。そんなある日、仕事相手のイケメン社長・八子と脳が溶けるような濃密な一夜を経験してしまう。色恋に長けていそうな極上のモテ男とのあり得ない事態に、きっとワンナイトの遊びだろうとサクッと脳内消去するはずが……真摯な告白と容赦ないアプローチで大人の恋に強制参加!? 「俺が本気だってこと、まだ分からない?」不埒で一途なイケメン社長と、恋愛脳退化中の残念OLの蕩けるまじラブ!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる