『白木荘』の入居者はみんなSSR美少女♪

rui ji roku

文字の大きさ
5 / 8

白木荘管理人 七草虹編

しおりを挟む
「蒼、さっき事務所の黒石社長から電話あったの。堀超学院の専用アパートの『白木荘』で暮らしなさいって。寮費だけでなくて学費も免除の特待生扱いだって言われたの」

「あ、そうだった。今日、そんな話があったんだった」

「蒼にも直接話があったのね、寮生活よりママと一緒がいいなら無理してそこに行かなくてもいいんだよ」

これはママの優しさだ。我が家の経済事情が逼迫しているのは知っている。本当は学費も寮費も免除ならその方が僕たち家族にとっては楽になるに決まっている。

「行くよ。その方が学校にも近いし、お金も浮くしね」
「お金は気にしなくていいから。蒼がしたい方を選んで」
「大丈夫。行ってくるよ。最近、僕も稼げるようになってきたし、白木荘って言えばこの世界では有名だしね。もっと稼げるようになってママを楽にしてあげるよ」
「蒼......ありがとね、ほんとうに優しい子」

さっそく次の日から白木荘での寮生活が始まった。

▽▼▽

(うわ、ボロい。昭和感満載の外観だ)

白木荘は木造アパート2階建てだ。
共同玄関、共同風呂、共同トイレだ。

ガラガラガラ

玄関の扉を開けるとそこはホールになっていた。女性が2人、座って話し込んでいた真っ最中だった。

「あ、いらっしゃーい。真珠さんが言ってた入居者の子かな?佐伯 蒼くん?」
声を掛けてきたのは22,23才くらいのエプロンをつけた背の高い綺麗な女性だ。セミロングの髪の毛が虹色に輝いて見える。

「はい、佐伯です。今日からお世話になる者です」

「佐伯くん、同じクラスの白木 緋です。よろしくお願いします」

なんともう1人の女性は生徒会長の白木 緋さんだった。
(なんでおばあちゃんはこんなパッとしない男の子をここに入れたんだろう。どうせなら昨日の王子様がよかったのに)

「え?生徒会長がなんでここに?」
「うん、わたしもこの白木荘の住人だからね。
佐伯くんはわたしの隣の部屋。よろしくね。
こちらは七草 虹(ななくさ にじ)さん、ここの管理人さんです」
(ええ!?生徒会長と同じ屋根の下でそれも隣の部屋!?紫尊くんにバレたらヤバイ!この前、緋さんと同居なんて絶対してないって啖呵を切ってしまったのに)

「佐伯くん、虹で~す。よろしくね。わからないことあったらなんでも聞いてね。イケメン君が来たらドキドキしちゃって仕事にならないな~なんて緋ちゃんに言ってたの。でも緋ちゃんの言ってた通りの人物でよかったわ。いや、よくないのかそれは?」

(この管理人はさらっと僕のことディスってるよね。白木さんもディスってたってことだよね。まあ、でもこの管理人さんはなんとなく悪そうな人では無さそうな気がする)

「はい、僕はイケメン君じゃないので放置でお願いします。その方が僕も助かります」

「あら、自虐的ね。でも自分のことを理解してる素直な子は好きよ。じゃあ、白木荘の使い方を紹介しながらお部屋を案内するね」
七草さんは立ち上がりながら綺麗な色の髪の毛をポニーテールに結び直した。
明るい健康的な大人の女性って感じだ。

僕の部屋は202号室だった。白木荘は全部で10部屋だ。全て6畳一間。なぜか説明を受けている間も白木 緋さんが付いてくる。

「緋ちゃん、説明は私がしておくから部屋に戻っていいよ?」
「....... でもここで一緒に住む男の人なのでよく見ておきたくて。この白木荘って女の子ばかりですし」
白木 緋さんは佐伯 蒼のことが気になって仕方なかった。の緋にとっては同居する男の属性が気になるのだ。

(え?女しかいないの。最悪だ。女は苦手だ。まあ、男もだけど)

「じゃあ、説明は終わりね、何かあったら日中はお姉さんを頼ってね。私のいない時は緋ちゃんに相談してね。ほんの少ししか話してないけど佐伯くんは絶対にここの女の子に手を出さなそうだし、女の子も好きにならなそうだから安心しました」

(おいおい、この人はさらっと酷いこと言うよな。まあ、そう思われてるならそれに越したことないけど)

「私も安心しました。彼ならここでの共同生活で変なことは起こらなそうなので」

としてのキャラ設定は完璧ってことだ。ディスられているのは演技のおかげにしておこう)

「はい、ぜひ関わらないで生活しましょう」
僕にとっての都合のいい状況に少しニヤけてしまう。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

あとがき

次は 白木 桃ちゃんが登場します。
そしてそのあとは恋愛ブルドーザー七瀬 翠ちゃんです。
お楽しみに♪

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜

沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」 中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。 それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。  だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。  • 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。  • 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。  • 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。  • オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。  恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。 教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。  「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」  鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。 恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

処理中です...