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第三章 美少女と異世界生活

ギルド

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ミライアに案内されたギルドと呼ばれる石積の建物へと入ると中は、人の気配を感じさせないが、
フェイフェイフェイフェイフェイフェイフェイと奇妙な鳴き声なんだろうか、おもちゃなのだろうか 何やら音が聞こえる。

「ヒッミーおばあちゃん、いるんでしょ、みんなと避難しないでいつもいつも」

と、ミライアが言うとカウンターの下からニョッキリと老婆が現れた。
フェイフェイフェイフェイフェイフェイフェイフェイの声はおばあちゃんの漏れでる息なんですね。
UFOの効果音だと思いましたよ。

「あんれまぁ~、ミライア、あんた確か今日あれに」

「うん、生贄、だけどこの人が倒してくれたのよ、だから、私助かっちゃった」

「良かった良かった良かった、本当なら私みたいな老婆が生贄になるべきなんだろうけど、皮と骨だけでいらないと言われてしまってね~若い子が不憫で不憫」

そう言って、涙をしながらエプロンの裾で鼻を咬んでいた。
イヤイヤイヤ、ハンカチなら、まぁ~しょうがないがエプロンの裾でって、

「うん、大丈夫だから、もう大丈夫なの、邪龍ドラゴラムはこの人が一撃で倒したから、で、この人が換金したいって言うから連れてきたの」

「お~そうかいそうかい、久々に見る強き者よ、さぁ~こちらにおいで」

と、受付カウンターから右奥に入った個室に案内された。
人がいないのだから別にカウンターで良いのではと思ったが個室の真ん中には丸い小さなテーブルに対面して二脚の椅子が置いてあり片方に老婆が座った。
対面に俺も促され座る。

「えっとにゃ~これから個人認証をするからミライアは席をはずしてもらうか、昨今じゃ~個人情報保護法やらなんやら五月蝿くての~いや、こちらのお人が良いって了承するなら良いんじゃが、ヒョッホホホホホ」

なんか、失礼ながらこちらのおばあちゃんに食べられそうな恐怖感があるのでミライアには付いていてもらおうと、ミライアの目を見て頷く。

「では、私は外で」

そりゃ~そうだよね。
初めて会ったその日にアイコンタクトをわかって貰えないよね。

「えっと、一緒に居て貰って良いかな?」

「え?良いんですか?」

「うん、二人きりにしないで」

「ヒョッホホホホホ、何も食べようなどと思っていないじゃよ、ヒョッホホホホホ」

「ははは、わかりました」

良かった、このおばあちゃんとは二人っきりにはなりたくないよ。

「んでは、始めるべっださしゃ~、まんずはこの魔晶板に手を置いて貰って良いかね」



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