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第三章 美少女と異世界生活

億万長者

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寝ている間にミラが村に行ってドラゴンをギルドに持っていた。
夕方には帰ってきた。
庭の椅子で微睡んでいる俺に挨拶をしてくるミラ

「御主人様、ただいま帰りました」

「おかえりなさい、あれだけ大きいと高く売れたよね?」

今朝、倒したのは以前より遥かにでかい、二、三倍にはなっているだろうと期待しながら待っていた。

「えっとですね、200000000ライトワールゴールドです、こちらが買い取り書になるのですが」

えっと、安くないなんで?あんなにでかいのに猫ババした?
しっかりとした紙には金額が書かれ公営ギルド商会とサインがしてある。
どうやらこの世界の文字は読めるらしいがギルドのサインやらを知らない。
腕輪に何かヒントが有るかと見ると小さくドラゴンと剣を具象化した印があり、買い取り書を改めてみると同じ印があった。
これは信じるべきなのか?だいたい、主従の契約も本当に有効なのかわからない。
ミラの言葉を信じているが本当に良いのだろうか、少し黙り混むと、ミラは感ずいたみたいだ。

「あの御主人様、ドラゴンは素材としては高く取引されています。ドラゴンの鱗は大変高価な武具になり同じく剥いだ皮も頑丈なため防具にするために取引されています。一般的な3メートル級ドラゴンで100000000ライトワールゴールドです。村で最初に倒したドラゴンですがあれは、人を食べるために倒したものに報償金が払われることになっておりまして、あの金額でした。本日売りましたドラゴンは大きいですが歳を重ねすぎていて素材としての価値が下がります。歳を重ねた物の鱗には勢いがなくなり皮も伸びていて、価値が下がります。すみません、裏切った私が信用はお出来にはならないでしょうが『主従の契約』は神の誓い絶対で御座いまして、背信行為には死が待っています」

「は?背信行為には死?」

生かすためにした足枷のはずなんだがこれでは本末転倒ではないのか?
契約解消をすぐにしなくては、

「契約を解消する」

「申し訳ありません、あれは、嘘です、神の誓いは生涯です」

「えっとそれじゃ~それ嘘だもん背信行為では?」

「血の契りの前ですので」

「ミラ、」

困った仕舞った終った、主従の契約をする前に村長にでも相談するべきだった。

ドーン
ドーン

またドラゴンかよ、ここはモンスターはドラゴンだけなんですか?
今度は二匹、一匹はでかいから安いのか?一匹は小さいから高いのか?
ドラゴンを見ると俺はお金に見えた。
はい、病んでます。
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