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第五章 美魔女と異世界生活

魔法

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昼間は日が影になり泉も相まって涼しい裏にはにいるが夜になればもちろん部屋に入る。
別に布団にと言うか自室にこもりっきりではなくリビングでお茶をすすり微睡む。
ミラと二人の時はミラは気遣ってかあまり話をしない。
特段仲が悪いわけどもなく、椅子にボーっと座ってる反対で裁縫をしていた。
部屋は夜でも普通に明るい、蝋燭やランプの類に見える灯りが部屋を照しているが、油ではなくマジックアイテムらしい。
ハイトンが一緒に暮らすようになるとリビングの脇には木で作られた長椅子が作られ置かれた。
ハイトンの手作りらしく、そこにミラがクッションを置いてくれたのでソファーのようになっている。
ハイトンがなぜ長椅子を作ったかはハイトンはハイトンなりの気遣いがあるらしく、俺がリビングで横になれるようにとの事だった。
うん、静かな自分だけの世界が好きだが孤独が好きなわけではない。だから、ありがたい。
長椅子で微睡みたまに深い眠りに入ってしまうとハイトンが隙をみて膝枕をしている。
もちろん、最初はデコピンをして叱ったが、うん、ハイトン、何か付けてるのかな?良い匂いがするし、丁度良い固さの太腿なので最近は諦めて枕にしている。
ハイトンは嬉しそうにニコニコしているが、なんか、ミラの目が怖くなってるのは気にしないでおこう。
針、指にめっちゃ刺さってるけど大丈夫かな?
夏の夜は畑、庭の虫たちの鳴き声が聞こえるが、ん~落ち着けるジャズとか聞きたいな。
ボーっとしているなか何にも考えてないわけではなく、

「ねぇ~魔法ってどうやって使ってるの?」

と、疑問に思っていたことを口にした。

「御主人様、魔法使えるじゃないですか?」 

ミラが裁縫の手を止めて言った。

「あれ、我武者羅だったからはっきり言って出そう思って使ってなくて、いまいち実感ないんだよね、ハイトンは魔法は?」

ハイトンは膝枕をしながら、

「僕ですか?僕達ドラゴン族は火を吐いて翼で風を使うくらいで魔法は使わないんですよ、それに僕、パワータイプの戦士ですから」

この華奢な体でパワータイプの戦士って説得力ないんだが、人形形状を変化させるのかな?

「御主人様が良かったら魔法の先生呼びましょうか?今、夏休み期間だからバイト探してると思うんですよ、私の学校の元担任だった先生で、多分大丈夫かと、実力派魔女でライトワール王国宮廷魔術師団にも所属してまして一番の魔法の使い手なんですよ」

ミラも学校行ってたのか。

「バイトっていくらくらい?」

「ん~、交渉次第ですが、夏休みの間で100万ライトワールゴールドで専属指導してくれるかと思いますよ」

割かし高いな~、宮廷魔術師って言う肩書き上そんなもんなのか?

「頼めるならお願いしてみようかな」

「はい、わかりました、明日にでも王都に行ってみますね」

魔術かぁ~よぼよぼのおばあさんかな?
ハイトン顔を覗きこんで唇を奪おうとするな!
ピシッ!と、一発デコピンを放った。
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