天寿を全う出来なかったブラック企業戦士は美少女閻魔ちゃんに異世界転生を薦められました。スローライフを送りたい主人公は変態ゴーレム召喚師に

第七章 公爵の異世界生活

500億ライトワールゴールド

「ご、ご、げこ、げこ、げこ、げこ、500億？」

「御主人様、蛙は冬眠中です」

ふふふ、と笑いながらミラが言う。
いや、笑わそうとしたわけではないのに。

「なんでそんな大金が？」

「はい、内訳は、
300億ライトワールゴールドはバッサル法王、回復時の褒賞金、年々褒賞金は膨らんでましたので。
100億ライトワールゴールドが公爵受任による仕度金、こちらは家、屋敷、馬車購入、家臣、兵の登用に武器の購入使われるのが一般的です。
それと、シュルリー王女の輿入れ準備金が50億ライトワールゴールド、領地税収からの取り分が50億ライトワールゴールドどなります」

なんか、金額が多すぎてわからない。
恐ろしき異世界価値観。
それに、今、変な言葉混じっていた気がするし・・・

「いや、えっと、とりあえず、税収の取り分は止めて良いよ、また入るんでしょ？」

「はい、御主人様の領地は、地下資源が豊富にございます。金、銀、銅、城用の石採掘、最近だと石炭採掘が盛んになりだしています、土地としては狭いですが税収は大きいです、が、税収を止めるのはいかがなものかと」

「なぜだめなの？」

「他の近隣諸公を敵にまわしかねません」

そう言う事か、一人だけ他と違う政策をして、それが民の税負担軽減だったら貴族としては俺が目の上のたん瘤になりかねない。
あそこの領主は税が軽いのにうちと来たらと、反乱、一揆が起きても可笑しくない。
とりあえず、税収の50億ライトワールゴールドは別に考えよう。
一応は近隣諸公と足並みを揃えながら、還元出来るようにしていかなければ。
500億、日本の国宝に指定されてる城建てられるよ。

「ん～とりあえず、来客増えそうだから家を建てようか、今の近くにでも。ミラはここから通いで良いよ」

「え？それは私に一緒に暮らすなと？ハイトンと二人っきりにしろと？二人っきりにでチチクリあいたいと？」

包丁を持ちながら言うのやめて、恐い。
サスペンスドラマの音楽が流れてきたよ。

「そう言う意味じゃなくて、ここに住みたいかなって」

「御主人様は何もわかってません、とにかく明るいミライアは一緒に暮らして御世話しますから」

明るくはないよ。
包丁持つその後ろに黒い靄を感じるもん。

「御主人様、ミラちゃんも一緒に暮らしましょうよ、寂しいですよ」

ハイトン、お前は可愛いなぁ～。

ミラも一緒に暮らして、でも、この家も活用する方法を模索するか。