同居のヒロイン達に夢精がバレる俺は、正妻戦争の中心にいるらしい件

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第一三六話 目覚めたら、すべてが剥がされていた──羞恥の夜明け

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朝だった。
 春の柔らかい光がカーテン越しに差し込み、部屋の中をほのかに照らしていた。

 俺は、ふと目を覚ます。

 けれど——

「……ん……あれ?」

 体に感じるのは、ふわふわの布団の感触だけ。
 ……いや、布団だけしかない。

(……寒っ!?)

 思わず飛び起きて、気づいた。

「な、なんで俺、素っ裸!?!?!?」

 寝巻きも、下着も、なにもかも、消えていた。
 そして——

「うわっ!?」

 起き上がった瞬間、視線を感じた。
 視線の主は——

 すみれ。
 ひより。
 碧純。
 瑠衣。
 ユナ。
 イザベラ。
 ユウ。

 全員、揃いも揃って、俺の身体を凝視していた。

 そして——

「……あ、立ってる♡」

 瑠衣の率直なコメント。

「……ほう、これが“朝の生理反応”……観察対象の覚醒初期における硬直現象。貴重な資料です」

 ひよりがノートを広げながら、淡々と記録。

「ひ、弘弥様……その、非常に健康的ですね……」

 イザベラは頬を染めながらも、真面目な声で言う。

「お兄ちゃん……あたし、そんなの見せられたら……責任取ってもらわなきゃ……」

 碧純は手で顔を覆いながら、指の隙間からじっと凝視。

「我の魔導陣が性的波動を増幅させた可能性もある……ふむ、これは記録に値する現象……」

 ユナの謎コメント。

「……ごめん、私……脱がせちゃった……」

 ユウが小さな声で呟いた。

 全員の目が、俺の“元気”な朝の象徴に集中している。

「やめろおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 俺は布団を引き剥がして、全力で隠す。

「誰だ!? 誰が脱がせたんだ!! なんで観察してんだ!? おかしいだろこの状況!!」

「いやだって……こういうの、気になるし……」(瑠衣)
「一度は見ておいたほうがいいって、資料にあった」(ひより)
「か、覚悟しなさい、お兄ちゃん……わたし、これで……その……」(碧純)

 桜咲く春の朝、俺は尊厳という名の布を完全に剥ぎ取られた。

(つづく)

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