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第四一四話 「VTuberことね、海外ファンにバズる──“MUSEI-GIRL”として」
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──それは、ひとつの切り抜き動画から始まった。
「夢精って、誰かを好きになった“証”だと思うんだ──
それを恥ずかしいことにしないで、私たちの“青春”にしていこうよ」
優しく、けれど真っ直ぐに語ることねの声。
その言葉が、全世界の若者の心を撃ち抜いた。
◆ ◆ ◆
英語字幕付きの動画は、わずか数日で再生数1000万を突破。
【#MUSEIGIRL】
【#DivineLoveVTuber】
【#SheUnderstandsMySpill】
フォーラムやSNSでは、
「KOTONE SAVED ME」
「She’s not just cute, she’s right.」
「青春って、こんな形で救われるのかよ……!」
と、なぜか深夜の自己肯定感ブースト素材として拡散されていく。
◆ ◆ ◆
そして、アメリカの大手ファンアートコミュニティに投稿された一枚のイラストが火をつけた。
タイトル:『MUSEI MAGICAL GIRL – The Night Whisperer』
描かれたことねは──
・裸にマント
・武器は巨大な枕
・背中には“夜間放出の精霊”とされる光の粒たち
「She protects dreams. And leaks them, too.」
コメント欄は崇拝と混乱と興奮で埋め尽くされた。
◆ ◆ ◆
一方、日本。
自室でSNSを開いた俺は、
そのファンアートのタグを目にした。
【#SheKnowsMyNocturnalSecret】
「………………」
「……俺の青春、世界に発射されてる……!!!」
◆ ◆ ◆
その夜。
ことねは配信中、笑いながら言った。
「私、今“MUSEI-GIRL”って呼ばれてるらしいです。なんかもう……光栄です(小声)」
「でもほんとに、弘弥くんのお話は……世界中の“あの夜の秘密”を、
ちゃんと愛に変えてくれたんだと思う」
モニター越しの彼女の笑顔に、世界がまたひとつ救われた気がした。
「夢精って、誰かを好きになった“証”だと思うんだ──
それを恥ずかしいことにしないで、私たちの“青春”にしていこうよ」
優しく、けれど真っ直ぐに語ることねの声。
その言葉が、全世界の若者の心を撃ち抜いた。
◆ ◆ ◆
英語字幕付きの動画は、わずか数日で再生数1000万を突破。
【#MUSEIGIRL】
【#DivineLoveVTuber】
【#SheUnderstandsMySpill】
フォーラムやSNSでは、
「KOTONE SAVED ME」
「She’s not just cute, she’s right.」
「青春って、こんな形で救われるのかよ……!」
と、なぜか深夜の自己肯定感ブースト素材として拡散されていく。
◆ ◆ ◆
そして、アメリカの大手ファンアートコミュニティに投稿された一枚のイラストが火をつけた。
タイトル:『MUSEI MAGICAL GIRL – The Night Whisperer』
描かれたことねは──
・裸にマント
・武器は巨大な枕
・背中には“夜間放出の精霊”とされる光の粒たち
「She protects dreams. And leaks them, too.」
コメント欄は崇拝と混乱と興奮で埋め尽くされた。
◆ ◆ ◆
一方、日本。
自室でSNSを開いた俺は、
そのファンアートのタグを目にした。
【#SheKnowsMyNocturnalSecret】
「………………」
「……俺の青春、世界に発射されてる……!!!」
◆ ◆ ◆
その夜。
ことねは配信中、笑いながら言った。
「私、今“MUSEI-GIRL”って呼ばれてるらしいです。なんかもう……光栄です(小声)」
「でもほんとに、弘弥くんのお話は……世界中の“あの夜の秘密”を、
ちゃんと愛に変えてくれたんだと思う」
モニター越しの彼女の笑顔に、世界がまたひとつ救われた気がした。
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