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運命の番って?

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帝様は、他国からの使者と会食らしく一緒にご飯を食べなかったのでお土産はミゲルじいやさんに託しておいた。

ちなみに、何処の国からの使者かは極秘事項らしく教えて貰えなかったよ。

「帝くんて、えらいヒトなんだね!はじめてわかった!」と失礼な事を言うパミラ…

朱雀様は苦笑しながら、

「私達といる時は甘い物好きの甘えん坊のぼっちゃんだけどな。

あれでも、この国で1番偉いのだぞ?

パミラの父とアーライ神の関係と私と帝の関係は同じなのだよ?

分かっているとは思うが…」

「すざくねーたんてすごいの!わこくのまもりがみさまなの?

ぼくわかってなかったー。

ぼく…まもりがみさまにしつれいだった?だいじょぶ?」

しろたん…いまさら…

朱雀様に抱っこされて、撫でられながら反省してるんだけど…

パミラもショボン顔のしろたんを見て笑ってるし…

「シロよ。

我はお前が無礼だと思っておらんよ。お前もアーライの森の守り神の息子なのだから、我と同等であるから気にしなくてよい。

種族は違うが弟というか、息子みたいなものだからな。

これからもずっと今のままでよい!

そのうち、お前は大きくなって抱っこなど出来なくなるだろうが…」

「すざくちゃん!それならだいじょぶだよ?シロが大きくなっても、魔法で小さくなれるから!

ずっとすざくちゃんが抱っこ出来るサイズでいられるよ?

ねっ!シロ?大きくなってもすざくちゃんに抱っこされたいよね?」

「うん!すざくねーたん。ぼくおおきくならない!ずっとちいさくていい!」

しろたん…年上好みか?

種族違いの恋愛ってありなの?

◇◇◇◇◇

朱雀様は、しろたんの可愛らしい言葉にウルッときたらしく涙目になりながら…

無言でしろたんをもふもふしている。

しろたんは早くに母様をなくしてるから年上で包容力のある朱雀様を好きになったのかも。

パミラと私は気をきかせて、別室へ移動した。

後は、若いお二人で!ってヤツだ。

パミラは、森のフェンリル様にシロは和国に住む事になるかもしれないと手紙を書いている。

ちょっと…パミラ気が早くない?って思ったんだけど

パミラたち神獣は自分の番は会った瞬間に分かるんだって。

しろたんは、朱雀様に会う為に和国に戻って来たって事なのか!

何かスゴイね。

しろたんと朱雀様かぁ。

そうなると、和国は朱雀とフェンリルが守り神って事になるの?

パミラは、白く気高きフェンリル様とアーライ神様にも手紙を書いている。

私はよくわからないのでお祖父様に聞いてみる事にした。

◈親愛なるお祖父様へ

和国の守り神様とアーライの森の守り神様の息子のシロが運命の番みたいなの!

私はお祝いとかあげればよいの?

人間みたいに結婚式みたいな儀式あるの?

ダンジョンでドロップしたお土産も一緒に送るね。 ミディより

よし!お土産もあるから…ゾラッタに運んでもらう事にした。

ゾラッタはルファード家に帰ってお留守番してくれるみたいだから。

パミラは手紙を書いたらお腹が空いたらしく、ミゲルさんが差し入れてくれたお団子を食べている。

私にも下さい…

朱雀様としろたん…

これからどうなるのかな?

続きはまた明日!

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