【完結】婚約破棄しろとうるさい幼なじみを溺愛して幸せな結婚を目指します！

第二十五話

リカルドside　　　　

ようやく公務から解放される！

やっと帰れる！

早くレナに会いたいものだな。

リカルドは無事に隣国から帰り私室で倒れるように眠りついた。


明日こそは…

愛するレナに会いに行くのだ！

しばらく私に会えずにさみしがっているだろう愛しの婚約者様に…

父上からのゴーサインが出たら私は正式にレナにプロポーズをするのだ。

レナの為に指輪とネックレスとピアスとお披露目パーティー用のドレスは特注してあるから楽しみだ！

もう、レナからの婚約破棄は受け入れないから！

婚約破棄ごっこはお終いにして、私とレナはふたりで新たな歴史を作って行くのだから…


レナside

私の誕生日…

私はリカルド様に婚約破棄される事なく、正式な婚約者としてお披露目パーティーが開催された。

私はリカルド様から贈られたドレスと宝石を身に着け…

未婚女性からの羨望の眼差しをビシビシ感じながら…

国王様から王太子妃になるレナ・シャルマン嬢ですと紹介された。

私は嬉し過ぎて泣きそう…でも、我慢！と思って家族席をチラ見したら…

父上と姉上が号泣していた…

えっ？

母上は満面の笑みで私にウインクしてきたけど？

父上はともかく…

姉上が泣くなんて…

姉上と婚約間近のリカルド様の側近さんが姉上を慰めているのが見えた。

リカルド様の側近の方が…

私にお名前を教えてくれないのです…

名乗る程の者ではございません！っていつもごまかされるから、未だに私はリカルド様の側近さんと呼んでおります。

私は今のところ、リカルド様に大切にされて幸せな毎日を送っております。

もし…

私とリカルド様の邪魔をしてくる者が現れたら…

私…戦います！

リカルド様の隣で微笑むのは私のお役目ですから誰にも譲りません！

悪役令嬢と呼ばれても構いませんの。

私は…

リカルド様を愛しておりますから。