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第一章 暗闇は深く
第9話 温かな居場所
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まさか、再びこの部屋に来ることになるなんて――。
広々として整然とした部屋。
以前感じた生活感のなさはそのままだけど、今日はどこか落ち着く場所に思える。
「座ってて。俺ちょっと買い物行ってくる」
彼が指差したソファに腰を下ろし、部屋を出ていく背中をぼんやりと目で追った。
広く頼りがいのあるその背中に、守られているような気がして、不思議と気持ちが和らいだ。
_/_/_/_/_/_/
「ごめん、こんなものしかなかった」
数分で戻ってきた彼がテーブルに置いたのは、コンビニのお弁当と栄養ドリンクだった。
彼がわざわざ動いてくれたことが胸をじんわりと温かくする。
「いえ……本当にありがとうございます」
お礼を伝えながら、恐る恐る彼の顔をうかがう。
テーブル越しに向かい合う藤堂さんの表情は、どこか柔らかく余裕があった。
落ち着いた物腰で振る舞う彼を見ているうちに、緊張していた私の心が少しずつほぐれていくのがわかる。
「ちゃんと食べて、しっかり休むこと。いいね?」
その低い声は、私の体調だけでなく心の奥深くまで気遣っているようだった。
「はい……」
小さく頷く私を見て、彼はわずかに微笑んだ。
こんなにも安心できる存在が、突然自分の目の前に現れたことをぼんやりと不思議に思う。
_/_/_/_/_/_/
ご飯をいただいて落ち着いてきた頃、それまで黙っていた藤堂さんが口を開いた。
「仕事、ずいぶん大変そうだね。それに加えて、ホテル生活か……」
考え込むような口調に、胸がきゅっと締めつけられる。
「……情けないです」
ぽつりとこぼれた言葉をきっかけに、今まで押し込めていた感情が静かに溢れ始める。
何も言わないでいようと思っていた。
固く決めていたはずなのに、彼の前だとそれが簡単に崩れてしまう。
「要領が悪いのは分かってるんですけど、人間関係も含めて上手くやれなくて……」
言葉を探しながら、私はぽつりぽつりと話し始めた。
「今日もみっともない姿を見せました……」
村上さんに長時間怒られていたところを見られていたと思ったら、やっぱり情けなくて、声が次第に小さくなっていく。
藤堂さんは先を促すこともなく、ただ静かに私の言葉を聞いていた。
その静かな優しさに後押しされるように、私は続きを話す。
「実は……同居している人と別れることになって、本当は早く出ていかないといけないんですけど……帰ることもできなくて」
正直気持ちの整理もまだついていなかった。
勢いで「出ていく」と言ってしまったものの、三年間という長い付き合いをあんな風に感情的に終わらせてしまって本当に良かったのかと、他に解決の方法があるんじゃないかと探してしまう。
「時間もないし……ってこれは忙しさを言い訳にしているだけですよね」
そう言いながら、無理に口角を上げた。
暗いし、よくわからない話をしてしまった。
藤堂さんだってこんな話を聞かされても困るだろう。
顔をあげると、藤堂さんは、そんな私の表情をじっと見つめていた。
いつもの穏やかな雰囲気のままだけど、その瞳の奥にほんの一瞬だけ影が差したようにみえる。
「……大変だったんだ」
その一言が、思っていた以上に深く心に沁みた。
気付けば近くなっていた距離に、以前のような温かさを期待してしまう。
控えめに顔を上げれば、心配そうにこちらを見つめる視線と目が合って、反射で逸らしてしまった。
「抱きしめてもいい?」
頭を撫でる指先と一緒に、低く囁かれる。
なんで、分かるの?
あの日もそうだった。
藤堂さんの優しさは、怖いくらいに的確に私が求めている温かさと安心感をくれるのだ。
気がつけばその甘い声に溶かされるように、私は小さく頷いていた。
そっと手を引かれ、彼の胸に包まれる。
ああ、この温もりを知っている。
もう一度、この優しさに触れたいと、あの日からずっとそう思っていた。
弱い心を自覚した途端に、堰を切ったように涙が溢れ出した。
「世の中にはさ、自分の努力だけじゃどうにもならないことなんて、いくらでもある」
しゃくりあげる私を落ち着かせるように、彼の大きな手のひらが背中に触れる。
「……それでも、木崎さんは、ちゃんと頑張ってると思うよ」
ただ隣にいてくれる。
辛いことを辛いと言わせてくれたその優しさが、じんわりと胸を溶かしていく。
「……ありがとうございます」
ぽろぽろと溢れる涙を隠そうとする気力さえ、もう残っていなかった。
藤堂さんは何も言わず、指先で頬を伝う涙をそっと拭う。
その指先が目元に触れ、沈黙の中数秒視線が交わった。
熱っぽい視線に目を閉じると、そっと、唇が触れる。
私は拒むこともなく、その優しい口付けを受け入れた。
「無理しなくていいよ」
離れ際、額に触れる距離で、囁かれる。
「逃げたって、いいんだ」
その声は、どこまでも優しくて。
私はもう、何も考えられなかった。
_/_/_/_/_/_/
お風呂から上がると、彼はリビングに座って何かを考えていた。
「あの、お風呂ありがとうございました」
この間と同じだぼだぼのスウェット姿で声をかけると、藤堂さんは、ゆっくりと視線をこちらに向けた。
「いいえ。……体、少しは温まった?」
「はい。なんだか疲れが取れた気がします!」
意識的に明るくそう答えると、彼は小さく頷く。
「それならよかった」
それきり、会話が途切れた。
どちらからともなく次の言葉を探しているようなほんの少し居心地の悪い沈黙。
言葉を探していると、先に藤堂さんが口を開く。
「……その、元彼とのことは、まだ戻りたいと思ってる?」
突然の問いに、一瞬だけ言葉に詰まる。
藤堂さんは私が迷ってることに、気がついているみたいだった。
「……正直に言うと、思ってるんだと思います」
初めて口に出した、彼を許し、受け入れたいと願う気持ち。
頭では、傷つけられる想像の方が明確にできるのに、気持ちはまだ都合の良い未来を探してしまう。
「でも……きっとそれだと前には進めないのも分かってて。だから、できるだけ早く、離れたいとは思っています」
気持ちと理性を、必死に切り分けるように後に続けた。
後半は強がりの気持ちでしかないのだけど。
「そう……」
藤堂さんは小さく頷いてから、少し間を置いた。
「それなら、うちを使わない?」
「え?」
信じられない言葉に、思わず声が裏返る。
「そ、それはどういう……」
「キッチンと風呂は共同になるけど、部屋は空いてる。それで少しでも負担が減るのなら使ってほしい」
戸惑っている間にも、彼の説明は止まらず、私は思わずソファから立ち上がった。
「い、いえ……それは、さすがに迷惑です」
彼の真正面に立ち慌てて首を振ると、藤堂さんは小さく口角をあげた。
「迷惑じゃないよ。もちろん、無理強いはしないけどね」
そう言って、次は少しだけ困ったような表情になる。
「無理してるのが、見てて分かる。自分では気づいてないかもしれないけど……このままだと、潰れてしまいそうで」
その言葉に、喉が詰まった。
藤堂さんに出会って、私は思いがけず救われてしまった。
弱みをそのまま受け止めてもらえる、温かな居場所。
けれど、それは同時に、本来、彼が背負う必要のなかった私の感情を、無理やり抱えさせてしまったということになるのではないか。
見知らぬ人に手を差し伸べられるほど、まっすぐで優しい人だ。
そんな彼に、私の重たい感情を預けてしまったことは、もしかしてすごく残酷なことだったんじゃ……。
「……でも」
か細く問い返すと、彼は私の両手を優しく包み込んだ。
「お願い。家を使って。これでまた倒れられたりしたら俺自分を恨みそう」
「そんな……」
助ける側のはずなのに、頼むみたいな言い方で、私は困ってしまった。
「……じゃあ」
小さく息を吸って、頷く。
「お言葉に、甘えさせてください」
その瞬間、藤堂さんはほっとしたように目を細めた。
「うん。その方が安心」
優しすぎるよ……。
ヒーローのような彼の手のひらを思わずぎゅっと握ってしまう。
泣きそうだったのだ。
こんな風に優しくされるなんてこと、もうずっとなかったことだったから。
その手を握り返してくれた彼の手に引かれ、私はソファに座る藤堂さんの上に引き寄せられる。
「ここにいてくれたら、辛いとき、いつでもこうしてあげられるから」
そう言ってぎゅっと軽く抱きしめられた。
ずるい。
優しさという純粋な感情ひとつで、私が必死に欲しかった温もりを差し出してくれる。
あの頃の私は、自分のことで精一杯で。
欲しいときに、欲しい言葉を迷いなく差し出してくれる彼の存在が、どれほど危ういものか、まだ気づけずにいた。
_/_/_/_/_/_/
第九話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
ついに同棲生活が始まります!
次回もぜひよろしくお願いいたします。
広々として整然とした部屋。
以前感じた生活感のなさはそのままだけど、今日はどこか落ち着く場所に思える。
「座ってて。俺ちょっと買い物行ってくる」
彼が指差したソファに腰を下ろし、部屋を出ていく背中をぼんやりと目で追った。
広く頼りがいのあるその背中に、守られているような気がして、不思議と気持ちが和らいだ。
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「ごめん、こんなものしかなかった」
数分で戻ってきた彼がテーブルに置いたのは、コンビニのお弁当と栄養ドリンクだった。
彼がわざわざ動いてくれたことが胸をじんわりと温かくする。
「いえ……本当にありがとうございます」
お礼を伝えながら、恐る恐る彼の顔をうかがう。
テーブル越しに向かい合う藤堂さんの表情は、どこか柔らかく余裕があった。
落ち着いた物腰で振る舞う彼を見ているうちに、緊張していた私の心が少しずつほぐれていくのがわかる。
「ちゃんと食べて、しっかり休むこと。いいね?」
その低い声は、私の体調だけでなく心の奥深くまで気遣っているようだった。
「はい……」
小さく頷く私を見て、彼はわずかに微笑んだ。
こんなにも安心できる存在が、突然自分の目の前に現れたことをぼんやりと不思議に思う。
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ご飯をいただいて落ち着いてきた頃、それまで黙っていた藤堂さんが口を開いた。
「仕事、ずいぶん大変そうだね。それに加えて、ホテル生活か……」
考え込むような口調に、胸がきゅっと締めつけられる。
「……情けないです」
ぽつりとこぼれた言葉をきっかけに、今まで押し込めていた感情が静かに溢れ始める。
何も言わないでいようと思っていた。
固く決めていたはずなのに、彼の前だとそれが簡単に崩れてしまう。
「要領が悪いのは分かってるんですけど、人間関係も含めて上手くやれなくて……」
言葉を探しながら、私はぽつりぽつりと話し始めた。
「今日もみっともない姿を見せました……」
村上さんに長時間怒られていたところを見られていたと思ったら、やっぱり情けなくて、声が次第に小さくなっていく。
藤堂さんは先を促すこともなく、ただ静かに私の言葉を聞いていた。
その静かな優しさに後押しされるように、私は続きを話す。
「実は……同居している人と別れることになって、本当は早く出ていかないといけないんですけど……帰ることもできなくて」
正直気持ちの整理もまだついていなかった。
勢いで「出ていく」と言ってしまったものの、三年間という長い付き合いをあんな風に感情的に終わらせてしまって本当に良かったのかと、他に解決の方法があるんじゃないかと探してしまう。
「時間もないし……ってこれは忙しさを言い訳にしているだけですよね」
そう言いながら、無理に口角を上げた。
暗いし、よくわからない話をしてしまった。
藤堂さんだってこんな話を聞かされても困るだろう。
顔をあげると、藤堂さんは、そんな私の表情をじっと見つめていた。
いつもの穏やかな雰囲気のままだけど、その瞳の奥にほんの一瞬だけ影が差したようにみえる。
「……大変だったんだ」
その一言が、思っていた以上に深く心に沁みた。
気付けば近くなっていた距離に、以前のような温かさを期待してしまう。
控えめに顔を上げれば、心配そうにこちらを見つめる視線と目が合って、反射で逸らしてしまった。
「抱きしめてもいい?」
頭を撫でる指先と一緒に、低く囁かれる。
なんで、分かるの?
あの日もそうだった。
藤堂さんの優しさは、怖いくらいに的確に私が求めている温かさと安心感をくれるのだ。
気がつけばその甘い声に溶かされるように、私は小さく頷いていた。
そっと手を引かれ、彼の胸に包まれる。
ああ、この温もりを知っている。
もう一度、この優しさに触れたいと、あの日からずっとそう思っていた。
弱い心を自覚した途端に、堰を切ったように涙が溢れ出した。
「世の中にはさ、自分の努力だけじゃどうにもならないことなんて、いくらでもある」
しゃくりあげる私を落ち着かせるように、彼の大きな手のひらが背中に触れる。
「……それでも、木崎さんは、ちゃんと頑張ってると思うよ」
ただ隣にいてくれる。
辛いことを辛いと言わせてくれたその優しさが、じんわりと胸を溶かしていく。
「……ありがとうございます」
ぽろぽろと溢れる涙を隠そうとする気力さえ、もう残っていなかった。
藤堂さんは何も言わず、指先で頬を伝う涙をそっと拭う。
その指先が目元に触れ、沈黙の中数秒視線が交わった。
熱っぽい視線に目を閉じると、そっと、唇が触れる。
私は拒むこともなく、その優しい口付けを受け入れた。
「無理しなくていいよ」
離れ際、額に触れる距離で、囁かれる。
「逃げたって、いいんだ」
その声は、どこまでも優しくて。
私はもう、何も考えられなかった。
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お風呂から上がると、彼はリビングに座って何かを考えていた。
「あの、お風呂ありがとうございました」
この間と同じだぼだぼのスウェット姿で声をかけると、藤堂さんは、ゆっくりと視線をこちらに向けた。
「いいえ。……体、少しは温まった?」
「はい。なんだか疲れが取れた気がします!」
意識的に明るくそう答えると、彼は小さく頷く。
「それならよかった」
それきり、会話が途切れた。
どちらからともなく次の言葉を探しているようなほんの少し居心地の悪い沈黙。
言葉を探していると、先に藤堂さんが口を開く。
「……その、元彼とのことは、まだ戻りたいと思ってる?」
突然の問いに、一瞬だけ言葉に詰まる。
藤堂さんは私が迷ってることに、気がついているみたいだった。
「……正直に言うと、思ってるんだと思います」
初めて口に出した、彼を許し、受け入れたいと願う気持ち。
頭では、傷つけられる想像の方が明確にできるのに、気持ちはまだ都合の良い未来を探してしまう。
「でも……きっとそれだと前には進めないのも分かってて。だから、できるだけ早く、離れたいとは思っています」
気持ちと理性を、必死に切り分けるように後に続けた。
後半は強がりの気持ちでしかないのだけど。
「そう……」
藤堂さんは小さく頷いてから、少し間を置いた。
「それなら、うちを使わない?」
「え?」
信じられない言葉に、思わず声が裏返る。
「そ、それはどういう……」
「キッチンと風呂は共同になるけど、部屋は空いてる。それで少しでも負担が減るのなら使ってほしい」
戸惑っている間にも、彼の説明は止まらず、私は思わずソファから立ち上がった。
「い、いえ……それは、さすがに迷惑です」
彼の真正面に立ち慌てて首を振ると、藤堂さんは小さく口角をあげた。
「迷惑じゃないよ。もちろん、無理強いはしないけどね」
そう言って、次は少しだけ困ったような表情になる。
「無理してるのが、見てて分かる。自分では気づいてないかもしれないけど……このままだと、潰れてしまいそうで」
その言葉に、喉が詰まった。
藤堂さんに出会って、私は思いがけず救われてしまった。
弱みをそのまま受け止めてもらえる、温かな居場所。
けれど、それは同時に、本来、彼が背負う必要のなかった私の感情を、無理やり抱えさせてしまったということになるのではないか。
見知らぬ人に手を差し伸べられるほど、まっすぐで優しい人だ。
そんな彼に、私の重たい感情を預けてしまったことは、もしかしてすごく残酷なことだったんじゃ……。
「……でも」
か細く問い返すと、彼は私の両手を優しく包み込んだ。
「お願い。家を使って。これでまた倒れられたりしたら俺自分を恨みそう」
「そんな……」
助ける側のはずなのに、頼むみたいな言い方で、私は困ってしまった。
「……じゃあ」
小さく息を吸って、頷く。
「お言葉に、甘えさせてください」
その瞬間、藤堂さんはほっとしたように目を細めた。
「うん。その方が安心」
優しすぎるよ……。
ヒーローのような彼の手のひらを思わずぎゅっと握ってしまう。
泣きそうだったのだ。
こんな風に優しくされるなんてこと、もうずっとなかったことだったから。
その手を握り返してくれた彼の手に引かれ、私はソファに座る藤堂さんの上に引き寄せられる。
「ここにいてくれたら、辛いとき、いつでもこうしてあげられるから」
そう言ってぎゅっと軽く抱きしめられた。
ずるい。
優しさという純粋な感情ひとつで、私が必死に欲しかった温もりを差し出してくれる。
あの頃の私は、自分のことで精一杯で。
欲しいときに、欲しい言葉を迷いなく差し出してくれる彼の存在が、どれほど危ういものか、まだ気づけずにいた。
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第九話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
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