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第一章 暗闇は深く
第10話 変わっていく生活
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藤堂さんの家に居候を始めて、私の生活は信じられないほど安定した。
住ませてもらっていることのお礼に、少し早起きして朝食の準備をするのも、もうだいぶ慣れてきた。
フライパンから立ち上る匂いが部屋に広がった頃、寝起きのラフなシャツ姿の藤堂さんがキッチンに顔を出す。
「おはよう、今日もいい匂いだね」
ちょうど盛り付けを終えた私は、振り返って軽く笑った。
「おはようございます」
テーブルには卵焼きとおみそ汁、簡単なサラダ。
藤堂さんはそれを一度眺めてから、いつものように椅子に腰を下ろした。
「朝からちゃんとしてるよな。無理してない?」
何度目かに聞かれた言葉に、私は首を横に振る。
「大丈夫です。それに、藤堂さんは普段コーヒーだけでしょう?それじゃ体に良くないです」
「まあ……そうなんだけど」
少し困ったように笑う彼に、私は箸を差し出す。
「ここにいさせてもらってる間くらい、私に任せてください」
「……ありがとう。でも、本当に無理はしないで」
「はい。気をつけます」
「じゃあ、いただこうかな。今日も美味しそう」
そう言って箸を持つ藤堂さんは、ふと子供みたいな表情になった。
会社では決して見せないその無防備な表情が、少しだけ嬉しい。
食欲が湧かなかった以前が嘘みたいに、私は幸せな気持ちで朝食を口にしていた。
_/_/_/_/_/_/
藤堂さんを送り出してから少し時間を空けて、私も家を出た。
それは、同じ家から出てきたと知られないための、当たり前になりつつあるふたりのルールだった。
駅へ向かう道は、朝の光が少しずつ柔らかくなってきている。
そろそろ暖かくなる。
春先のブラウスを取りに一度帰らないといけない。
流れるように京介のことを思い出し、私は小さくため息をついた。
ホームに滑り込んできた電車に乗り込み、つり革につかまる。
窓に映る自分は、以前よりは血色がよく健康的な表情に見えた。
どれもこれも藤堂さんのおかげ。
冗談でも大袈裟でもなく、彼は私の命の恩人になってしまった。
そんな彼が、こんなにも良くしてくれているのに、私は一時も、京介のことを忘れられない。
必要なものだけを選んで持ち出した仮の生活のまま、荷物はほんの少しずつしか持ち出すことができないのだ。
いつか「帰ってこい」と言われたら、戻れるように。
そんな帰り道を、まだ手放せずにいる自分が情けない。
終わらせる覚悟が足りないのか、完全に切り離してしまうのが怖いだけなのか。
電車が揺れて、窓の外の景色が流れていく。
なんだか私だけが置き去りになっているみたいで苦しくなった。
——このままじゃだめなことは分かってる。
藤堂さんにだって、ずっと甘えてはいられない。
家を探して、ちゃんと区切りをつけて、全部終わらせる。
そう決めたはずなのに、胸の奥にはまだ、揺れる気持ちが残っていた。
_/_/_/_/_/_/
出社すると、夏目さんが泣きそうな顔で私のところへやってきた。
「木崎さぁん……っ、もう無理です……」
というより、もうほとんど泣いている。
彼女のそんな姿を見るのは初めてで、思わず目を見開く。
夏目さんといえば、いつも適当で、怒られてもどこかケロッとしている印象の方が強い。
「どうしたの?」
体を向けながら画面を見て、何となく理由を察する。
藤堂さんが参画している「アルカ」の新作アップデート。
そのプロジェクトのアシスタントには、夏目さんが抜擢されていたはずだ。
正確には、自主的立候補だけど。
数日前まで彼女は幸せそうに喜んでいた。
「藤堂さん、かっこいい!同じプロジェクトなんて超目の保養~~」と。
「あんな人だと思わなかったです~……」
こんな数日で泣かされることになるとは私だけではなく、彼女自身も思わなかったことだろう。
話を聞くと、資料の修正と内容理解で何度も突き返され、今日で三回目。
赤字はまだ多く、心が折れてしまったらしい。
資料を覗き込みながら、私は正直に言う。
「でもここ、これまでも指摘されてたところだよ。
難しいことは言われてないと思うから出来るよ大丈夫。一個ずつ直そう。途中で見せて、私も確認するから」
「ありがとうございます……っ」
鼻を啜りながらも、夏目さんは小さく頷いた。
その姿に彼女が入社一年目だった頃を、ふと思い出す。
肩を落としていても決して途中では諦めない。
そんな良いところを昔も感じたことがあるのに、ここ最近は忘れてしまっていた。
最近は仕事にも慣れて、叱られてもどこか他人事みたいに受け流すことが増えていたし。
だからこそ、藤堂さんはどんな言葉で、どんな表情で伝えたのかに興味が湧いた。
やっぱり凄いな、と素直に思う。
数時間後、何度もチェックして提出した書類を手に、藤堂さんが夏目さんの席にやってくる。
「やばい、木崎さん、また来た……っ!」
ふるふるとうさぎのように震えて助けを求めてくる彼女に苦笑いしながらしっかり対応するように頷く。
彼女は強ばった顔で彼の言葉を待った。
「やるじゃん」
夏目さんの顔が、一瞬でぱっと明るくなる。
隣でこっそりと聞き耳を立てていた私も、小さく息をついた。
良かった、無事通ったみたい。
安心したのも束の間、藤堂さんは空気をピリッと冷たく変えた。
「でも、これ、ひとりじゃないよね」
「えっ……」
隣で、夏目さんの焦った声が聞こえる。
手を出しすぎたかもしれない、という後悔が胸をよぎり、私も身を隠すように隣で肩を竦めた。
「ちゃんと自分でやり切れるようになってもらわないと困る。もう三年目だろ」
空気が一気に冷える。
「言っておくけど、今回の指摘は全部初歩的なものだ。次、同じ指摘があれば即突き返す」
——こわ。
家での空気が嘘みたいな、冷徹さだった。
入社してから1ヶ月。
彼の有能さに加えて、その冷徹さは社内でも周知のものとなっている。
けれど藤堂さんは、資料を閉じてから続けた。
「でも、やり切ったのはえらい。次はここ。分からなかったら、聞きに来て」
「はい!ありがとうございます!」
何とか乗り越えた夏目さんが小さく息を吸うのが分かって私もホッとした。
「それと、助けてくれたの、木崎さんでしょ」
ずっと隣でこっそり聞いていた私。
突然話しかけられたことに驚いて大きく肩を揺らしてしまう。
「丁寧な資料だったからすぐ分かったよ」
「いやえっとその……」
夏目さんがやったことにしてあげたかったんだけど。
少し迷ってから私は席を立って小さく頭を下げた。
「はい。余計な手出しをしてしまったかもしれません、すみません」
藤堂さんは首を左右に振って、資料に視線を落とす。
「いや、見やすくて理想通りの資料だった。近くにこんな先輩がいるなら、夏目さんもきっとすぐ成長する」
ほんの一瞬、口角だけがわずかに上がる。
その微笑みに、フロア全体がざわついた。
「ありがとうございます」
「うん、引き続きよろしくお願いします」
去っていく後ろ姿から、私はしばらく目を離せなかった。
_/_/_/_/_/_/
第10話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
次回もぜひよろしくお願いいたします。
住ませてもらっていることのお礼に、少し早起きして朝食の準備をするのも、もうだいぶ慣れてきた。
フライパンから立ち上る匂いが部屋に広がった頃、寝起きのラフなシャツ姿の藤堂さんがキッチンに顔を出す。
「おはよう、今日もいい匂いだね」
ちょうど盛り付けを終えた私は、振り返って軽く笑った。
「おはようございます」
テーブルには卵焼きとおみそ汁、簡単なサラダ。
藤堂さんはそれを一度眺めてから、いつものように椅子に腰を下ろした。
「朝からちゃんとしてるよな。無理してない?」
何度目かに聞かれた言葉に、私は首を横に振る。
「大丈夫です。それに、藤堂さんは普段コーヒーだけでしょう?それじゃ体に良くないです」
「まあ……そうなんだけど」
少し困ったように笑う彼に、私は箸を差し出す。
「ここにいさせてもらってる間くらい、私に任せてください」
「……ありがとう。でも、本当に無理はしないで」
「はい。気をつけます」
「じゃあ、いただこうかな。今日も美味しそう」
そう言って箸を持つ藤堂さんは、ふと子供みたいな表情になった。
会社では決して見せないその無防備な表情が、少しだけ嬉しい。
食欲が湧かなかった以前が嘘みたいに、私は幸せな気持ちで朝食を口にしていた。
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藤堂さんを送り出してから少し時間を空けて、私も家を出た。
それは、同じ家から出てきたと知られないための、当たり前になりつつあるふたりのルールだった。
駅へ向かう道は、朝の光が少しずつ柔らかくなってきている。
そろそろ暖かくなる。
春先のブラウスを取りに一度帰らないといけない。
流れるように京介のことを思い出し、私は小さくため息をついた。
ホームに滑り込んできた電車に乗り込み、つり革につかまる。
窓に映る自分は、以前よりは血色がよく健康的な表情に見えた。
どれもこれも藤堂さんのおかげ。
冗談でも大袈裟でもなく、彼は私の命の恩人になってしまった。
そんな彼が、こんなにも良くしてくれているのに、私は一時も、京介のことを忘れられない。
必要なものだけを選んで持ち出した仮の生活のまま、荷物はほんの少しずつしか持ち出すことができないのだ。
いつか「帰ってこい」と言われたら、戻れるように。
そんな帰り道を、まだ手放せずにいる自分が情けない。
終わらせる覚悟が足りないのか、完全に切り離してしまうのが怖いだけなのか。
電車が揺れて、窓の外の景色が流れていく。
なんだか私だけが置き去りになっているみたいで苦しくなった。
——このままじゃだめなことは分かってる。
藤堂さんにだって、ずっと甘えてはいられない。
家を探して、ちゃんと区切りをつけて、全部終わらせる。
そう決めたはずなのに、胸の奥にはまだ、揺れる気持ちが残っていた。
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出社すると、夏目さんが泣きそうな顔で私のところへやってきた。
「木崎さぁん……っ、もう無理です……」
というより、もうほとんど泣いている。
彼女のそんな姿を見るのは初めてで、思わず目を見開く。
夏目さんといえば、いつも適当で、怒られてもどこかケロッとしている印象の方が強い。
「どうしたの?」
体を向けながら画面を見て、何となく理由を察する。
藤堂さんが参画している「アルカ」の新作アップデート。
そのプロジェクトのアシスタントには、夏目さんが抜擢されていたはずだ。
正確には、自主的立候補だけど。
数日前まで彼女は幸せそうに喜んでいた。
「藤堂さん、かっこいい!同じプロジェクトなんて超目の保養~~」と。
「あんな人だと思わなかったです~……」
こんな数日で泣かされることになるとは私だけではなく、彼女自身も思わなかったことだろう。
話を聞くと、資料の修正と内容理解で何度も突き返され、今日で三回目。
赤字はまだ多く、心が折れてしまったらしい。
資料を覗き込みながら、私は正直に言う。
「でもここ、これまでも指摘されてたところだよ。
難しいことは言われてないと思うから出来るよ大丈夫。一個ずつ直そう。途中で見せて、私も確認するから」
「ありがとうございます……っ」
鼻を啜りながらも、夏目さんは小さく頷いた。
その姿に彼女が入社一年目だった頃を、ふと思い出す。
肩を落としていても決して途中では諦めない。
そんな良いところを昔も感じたことがあるのに、ここ最近は忘れてしまっていた。
最近は仕事にも慣れて、叱られてもどこか他人事みたいに受け流すことが増えていたし。
だからこそ、藤堂さんはどんな言葉で、どんな表情で伝えたのかに興味が湧いた。
やっぱり凄いな、と素直に思う。
数時間後、何度もチェックして提出した書類を手に、藤堂さんが夏目さんの席にやってくる。
「やばい、木崎さん、また来た……っ!」
ふるふるとうさぎのように震えて助けを求めてくる彼女に苦笑いしながらしっかり対応するように頷く。
彼女は強ばった顔で彼の言葉を待った。
「やるじゃん」
夏目さんの顔が、一瞬でぱっと明るくなる。
隣でこっそりと聞き耳を立てていた私も、小さく息をついた。
良かった、無事通ったみたい。
安心したのも束の間、藤堂さんは空気をピリッと冷たく変えた。
「でも、これ、ひとりじゃないよね」
「えっ……」
隣で、夏目さんの焦った声が聞こえる。
手を出しすぎたかもしれない、という後悔が胸をよぎり、私も身を隠すように隣で肩を竦めた。
「ちゃんと自分でやり切れるようになってもらわないと困る。もう三年目だろ」
空気が一気に冷える。
「言っておくけど、今回の指摘は全部初歩的なものだ。次、同じ指摘があれば即突き返す」
——こわ。
家での空気が嘘みたいな、冷徹さだった。
入社してから1ヶ月。
彼の有能さに加えて、その冷徹さは社内でも周知のものとなっている。
けれど藤堂さんは、資料を閉じてから続けた。
「でも、やり切ったのはえらい。次はここ。分からなかったら、聞きに来て」
「はい!ありがとうございます!」
何とか乗り越えた夏目さんが小さく息を吸うのが分かって私もホッとした。
「それと、助けてくれたの、木崎さんでしょ」
ずっと隣でこっそり聞いていた私。
突然話しかけられたことに驚いて大きく肩を揺らしてしまう。
「丁寧な資料だったからすぐ分かったよ」
「いやえっとその……」
夏目さんがやったことにしてあげたかったんだけど。
少し迷ってから私は席を立って小さく頭を下げた。
「はい。余計な手出しをしてしまったかもしれません、すみません」
藤堂さんは首を左右に振って、資料に視線を落とす。
「いや、見やすくて理想通りの資料だった。近くにこんな先輩がいるなら、夏目さんもきっとすぐ成長する」
ほんの一瞬、口角だけがわずかに上がる。
その微笑みに、フロア全体がざわついた。
「ありがとうございます」
「うん、引き続きよろしくお願いします」
去っていく後ろ姿から、私はしばらく目を離せなかった。
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