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第三章 一番星の光
第21話 弱い自分
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動きやすい私服に着替えて部屋を出る。
冷房のついたリビングでは、柊真さんがのんびりとスマホをいじっていた。
「柊真さん、ちょっと出掛けてきます」
声をかけると、彼は顔を上げてにっこりと微笑んだ。
「了解。夕食も食べてくる?」
彼とのこんな会話にも随分慣れて居心地の良さを感じている自分がいる。
だけど、春菜と話してから、このままではいけないという漠然とした焦りが胸に残っていた。
「いえ、内見に行くだけなので、夕食までには戻ります」
そう答えると、彼は一瞬だけ言葉を探すように視線を伏せた。
ほんのわずかな間だったから、気のせいだっただろうか。
気になってじっと見つめていると、彼はいつもの調子に戻って笑顔を見せた。
「そっか、良い場所見つかるといいね」
「はい」
正直なところ、引っ越しをする覚悟はまだできていない。
ただ、立ち止まり続けることへの不安だけが、背中を押してくれていた。
少しずつ動き出してしまえば、物事は案外進んでいくものだ。
「行ってきます」
玄関までお見送りについてきてくれた彼を振り返りもう一度そう言う。
「あ、茉莉待って」
言葉と同時に指先が頬に伸びてきて、私は思わずぎゅっと目を瞑った。
何も起こらない数秒間。
私がゆっくり目を開けると、柊真さんの指先は、少し手前で止まっていた。
「頬に、ラメついちゃってる」
柔らかく微笑んだ柊真さんは、自分の頬に指を突き刺して場所を教えてくれた。
私は恥ずかしくなる気持ちを堪えて、自分の頬をゴシゴシと擦った。
「ありがとうございます、あの、いってきます!」
「いってらっしゃい」
いつもと変わらない穏やかな声に無理やり笑い返して扉を閉じる。
彼が見えなくなったことに、心を落ち着かせて、私はマンションを出た。
引っ越しをすると伝えてからか、柊真さんは少し私と距離をおいたと思う。
言うならば、疑似恋愛ごっこの終了。
普通の同僚の関係値としてはまだ近すぎるくらいではあるのに、どこか寂しさが浮かぶのは……。
いや、考えないで。そんなこと。
——出ていく準備をしているのは、私のはずなのに。
なぜか、胸の奥に、落ち着かないざわめきが残っていた。
_/_/_/_/_/_/
15時には、全ての内見を終えて、駅までの道を一人で歩いていた。
気になっていた三件は、どれも悪くなくて、むしろ住みやすそうだったのに、結局どこにも決めきれなかった。
引っ越したくない素直な気持ちは、恐ろしく強敵。
立ち止まっている場合じゃないのに、と小さく反省をしながら、私は住み慣れてしまった彼の家に向かってまっすぐ歩いていく。
信号待ちで立ち止まったとき、隣に立つ男性が、不自然に距離を詰めてきた。
違和感を覚えて一歩離れると、間を置かずに、また一歩ぶん距離が縮まる。
不快感に胸がざわつき、思わず相手を見上げた。
帽子を目深に被ったその男性と、視線が合い、私は言葉を失う。
そこに立っていたのは、京介だった。
「茉莉、久しぶり。元気?」
軽い調子でそう声をかけられた瞬間、胸がざわつく。
どうして今さら彼が?
頭の中が殴られたように揺れ動くのを感じた。
「……どうしてここに?」
できるだけ冷静に問いかけるけれど、声は少し震えていた。
京介は肩をすくめて笑う。
その表情には、付き合う前私に声をかけてくれた自信家で魅力的な彼の面影が残っていた。
「話したいことがあるんだ。少しだけ時間、くれない?」
嫌な予感がする。
でも彼の執拗な視線を無視する勇気はなくて、私は小さくため息をついた。
「……少しなら」
渋々そう答えた私に満足そうに頷いた京介は、近くのカフェに私を誘導した。
_/_/_/_/_/_/
テーブル越しに向き合った瞬間、京介は予想通りの言葉を口にした。
「俺も悪かったと思ってる。けど、あのときは茉莉のことを思ってのことだったんだよ」
その声は甘く、どこか懐かしさを誘うものだった。
でも、私の中には嫌な記憶が浮かび上がってくる。
ボロボロだった。
あの日1日だけのことではなかった。
どうしようもなく押しつぶされていたと、嘘でも、偽物でも、柊真さんに大切にされている今なら分かる。
「私のことを思って?」
柊真さんに愛されて育った安心感が手を貸してくれて、自然と語尾が尖る。
けれどそんな若干の違いを京介は気にも留めず、ゆっくりと身を乗り出した。
「そうだよ。茉莉のためを思って離れた。でも今になって、あれは間違いだったって気づいたんだ。だからやり直そう」
あまりにも一方的な言葉に、怒りで手足が震えた。
この間は、「戻りたければ謝れ」だなんて言っていたくせに、全く違う。
復縁なんてありえない。
そう思う一方で、柊真さんから離れ自立しようとしている今、彼の言葉が心の奥底を揺さぶるのを感じてしまう。
好きだった頃の京介を思い出す。
いつも自信たっぷりで、私を引っ張ってくれる頼もしさに惹かれていた。
だけど、彼の自信は時に自分勝手で、私の心の奥まで踏み込んでくる。
そのたびに、私自身が消されて、いつしか自分の気持ちなんてわからなくなってしまっていた。
「あのときの私は弱かったの。自分の気持ちを伝えることすらできなくて。でも今ははっきり言える。京介とは別れるべきだったと思ってる」
考えているうちに自分でも思いがけず冷静な声が出た。
そんなことを言えた自分を少し誇らしく感じる。
少し前は、彼と一緒にいたいがために、思ってもない謝罪を口にしようとしていたのに。
自分を褒めたいと思う、そんな瞬間に思い出すのはいつも柊真さんの顔だった。
彼はきっと、私の小さな変化を一緒に喜んで褒めてくれると思えるから。
その温かさに今まで救われてきたのだ。
けれど京介はまるで聞いていないかのように笑みを浮かべていた。
「そんな強がりは茉莉らしくないよ」
低い声で囁かれた瞬間、心の奥に染み付いた感覚が引き出された。
「お前、実は一人じゃ生きていけないタイプだろ。誰かに支えてもらわないと不安なんじゃないの?」
その言葉は、私の弱さを正確に突いてきた。
「違う……」
震える声でそう言ったけれど、自分でも説得力がないのがわかる。
京介の目は鋭く、私の心の奥底を見透かしているようだった。
「俺にはわかるんだよ。茉莉、本当は強がってるだけだって。だから、素直になれよ」
その言葉は一見優しげだけれど、どこか支配的な響きを持っていた。
過去の苦い記憶が頭をかすめる。
彼は昔からそうだった。
甘い言葉と頼もしげな態度で私を惹きつけながら、その裏で私の自由を少しずつ奪っていった。
――それに気づいたのは、柊真さんに出会って別れる決断をしてからだったけれど。
「京介、もうやめて」
声が震えたのが自分でもわかった。
彼の表情がほんの一瞬、苛立ちに歪むのが見える。
「……まさか、お前、もう他に男でもできたの?」
心がざわつく。
自然と頭に浮かんだのは柊真さんの顔だった。
恋人でもなんでもない彼のことを、さっきから当たり前のように思い浮かべている。
自立しようとしている最中に、彼が、心の拠り所だと、思い知らされた気分だった。
「……ふーん」
京介が何かを察したように目を細める。
長い年月がそうさせるのだろうか。
その鋭い視線が、私の中をまるごと暴いていくように感じられる。
「そっか、なるほどね。でもな茉莉、覚えておけよ。世の中、そんなに甘くない。都合よく優しい男なんていないんだよ」
どうせ、怖いんだろ。
また一から人を信じるのが。
俺にしとけばいいのに。
小さく囁かれたその言葉が、鋭く胸に突き刺さった。
確信を持つことを恐れ、ただ流されるように隣にいたいと願っている自分。
――そんな弱さを見透かした彼の言葉は、痛いほど的を射ていた。
「騙されて泣きついてきても、俺は知らないからな」
そう言い放ち、京介は席を立った。
振り返ることもなく、彼はカフェを出て行った。
胸に手を当てる。
不快感と痛み、そして、どこか懐かしさがごちゃ混ぜになって心を支配していた。
「……強くなるんだ。誰にも寄りかからないで」
小さな声で自分にそう言い聞かせた。
でも、その言葉が自分自身にどれだけ響いているのか。
契約することができず、カバンの中でくしゃくしゃになっている不動産のビラが、再び心を締め付けた。
_/_/_/_/_/_/
第21話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
久しぶりの京介です。いつか京介と茉莉のラブラブ時代も書きたいですね。
実は、以前の京介は、柊真に負けず劣らずのスパダリ設定です。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
冷房のついたリビングでは、柊真さんがのんびりとスマホをいじっていた。
「柊真さん、ちょっと出掛けてきます」
声をかけると、彼は顔を上げてにっこりと微笑んだ。
「了解。夕食も食べてくる?」
彼とのこんな会話にも随分慣れて居心地の良さを感じている自分がいる。
だけど、春菜と話してから、このままではいけないという漠然とした焦りが胸に残っていた。
「いえ、内見に行くだけなので、夕食までには戻ります」
そう答えると、彼は一瞬だけ言葉を探すように視線を伏せた。
ほんのわずかな間だったから、気のせいだっただろうか。
気になってじっと見つめていると、彼はいつもの調子に戻って笑顔を見せた。
「そっか、良い場所見つかるといいね」
「はい」
正直なところ、引っ越しをする覚悟はまだできていない。
ただ、立ち止まり続けることへの不安だけが、背中を押してくれていた。
少しずつ動き出してしまえば、物事は案外進んでいくものだ。
「行ってきます」
玄関までお見送りについてきてくれた彼を振り返りもう一度そう言う。
「あ、茉莉待って」
言葉と同時に指先が頬に伸びてきて、私は思わずぎゅっと目を瞑った。
何も起こらない数秒間。
私がゆっくり目を開けると、柊真さんの指先は、少し手前で止まっていた。
「頬に、ラメついちゃってる」
柔らかく微笑んだ柊真さんは、自分の頬に指を突き刺して場所を教えてくれた。
私は恥ずかしくなる気持ちを堪えて、自分の頬をゴシゴシと擦った。
「ありがとうございます、あの、いってきます!」
「いってらっしゃい」
いつもと変わらない穏やかな声に無理やり笑い返して扉を閉じる。
彼が見えなくなったことに、心を落ち着かせて、私はマンションを出た。
引っ越しをすると伝えてからか、柊真さんは少し私と距離をおいたと思う。
言うならば、疑似恋愛ごっこの終了。
普通の同僚の関係値としてはまだ近すぎるくらいではあるのに、どこか寂しさが浮かぶのは……。
いや、考えないで。そんなこと。
——出ていく準備をしているのは、私のはずなのに。
なぜか、胸の奥に、落ち着かないざわめきが残っていた。
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15時には、全ての内見を終えて、駅までの道を一人で歩いていた。
気になっていた三件は、どれも悪くなくて、むしろ住みやすそうだったのに、結局どこにも決めきれなかった。
引っ越したくない素直な気持ちは、恐ろしく強敵。
立ち止まっている場合じゃないのに、と小さく反省をしながら、私は住み慣れてしまった彼の家に向かってまっすぐ歩いていく。
信号待ちで立ち止まったとき、隣に立つ男性が、不自然に距離を詰めてきた。
違和感を覚えて一歩離れると、間を置かずに、また一歩ぶん距離が縮まる。
不快感に胸がざわつき、思わず相手を見上げた。
帽子を目深に被ったその男性と、視線が合い、私は言葉を失う。
そこに立っていたのは、京介だった。
「茉莉、久しぶり。元気?」
軽い調子でそう声をかけられた瞬間、胸がざわつく。
どうして今さら彼が?
頭の中が殴られたように揺れ動くのを感じた。
「……どうしてここに?」
できるだけ冷静に問いかけるけれど、声は少し震えていた。
京介は肩をすくめて笑う。
その表情には、付き合う前私に声をかけてくれた自信家で魅力的な彼の面影が残っていた。
「話したいことがあるんだ。少しだけ時間、くれない?」
嫌な予感がする。
でも彼の執拗な視線を無視する勇気はなくて、私は小さくため息をついた。
「……少しなら」
渋々そう答えた私に満足そうに頷いた京介は、近くのカフェに私を誘導した。
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テーブル越しに向き合った瞬間、京介は予想通りの言葉を口にした。
「俺も悪かったと思ってる。けど、あのときは茉莉のことを思ってのことだったんだよ」
その声は甘く、どこか懐かしさを誘うものだった。
でも、私の中には嫌な記憶が浮かび上がってくる。
ボロボロだった。
あの日1日だけのことではなかった。
どうしようもなく押しつぶされていたと、嘘でも、偽物でも、柊真さんに大切にされている今なら分かる。
「私のことを思って?」
柊真さんに愛されて育った安心感が手を貸してくれて、自然と語尾が尖る。
けれどそんな若干の違いを京介は気にも留めず、ゆっくりと身を乗り出した。
「そうだよ。茉莉のためを思って離れた。でも今になって、あれは間違いだったって気づいたんだ。だからやり直そう」
あまりにも一方的な言葉に、怒りで手足が震えた。
この間は、「戻りたければ謝れ」だなんて言っていたくせに、全く違う。
復縁なんてありえない。
そう思う一方で、柊真さんから離れ自立しようとしている今、彼の言葉が心の奥底を揺さぶるのを感じてしまう。
好きだった頃の京介を思い出す。
いつも自信たっぷりで、私を引っ張ってくれる頼もしさに惹かれていた。
だけど、彼の自信は時に自分勝手で、私の心の奥まで踏み込んでくる。
そのたびに、私自身が消されて、いつしか自分の気持ちなんてわからなくなってしまっていた。
「あのときの私は弱かったの。自分の気持ちを伝えることすらできなくて。でも今ははっきり言える。京介とは別れるべきだったと思ってる」
考えているうちに自分でも思いがけず冷静な声が出た。
そんなことを言えた自分を少し誇らしく感じる。
少し前は、彼と一緒にいたいがために、思ってもない謝罪を口にしようとしていたのに。
自分を褒めたいと思う、そんな瞬間に思い出すのはいつも柊真さんの顔だった。
彼はきっと、私の小さな変化を一緒に喜んで褒めてくれると思えるから。
その温かさに今まで救われてきたのだ。
けれど京介はまるで聞いていないかのように笑みを浮かべていた。
「そんな強がりは茉莉らしくないよ」
低い声で囁かれた瞬間、心の奥に染み付いた感覚が引き出された。
「お前、実は一人じゃ生きていけないタイプだろ。誰かに支えてもらわないと不安なんじゃないの?」
その言葉は、私の弱さを正確に突いてきた。
「違う……」
震える声でそう言ったけれど、自分でも説得力がないのがわかる。
京介の目は鋭く、私の心の奥底を見透かしているようだった。
「俺にはわかるんだよ。茉莉、本当は強がってるだけだって。だから、素直になれよ」
その言葉は一見優しげだけれど、どこか支配的な響きを持っていた。
過去の苦い記憶が頭をかすめる。
彼は昔からそうだった。
甘い言葉と頼もしげな態度で私を惹きつけながら、その裏で私の自由を少しずつ奪っていった。
――それに気づいたのは、柊真さんに出会って別れる決断をしてからだったけれど。
「京介、もうやめて」
声が震えたのが自分でもわかった。
彼の表情がほんの一瞬、苛立ちに歪むのが見える。
「……まさか、お前、もう他に男でもできたの?」
心がざわつく。
自然と頭に浮かんだのは柊真さんの顔だった。
恋人でもなんでもない彼のことを、さっきから当たり前のように思い浮かべている。
自立しようとしている最中に、彼が、心の拠り所だと、思い知らされた気分だった。
「……ふーん」
京介が何かを察したように目を細める。
長い年月がそうさせるのだろうか。
その鋭い視線が、私の中をまるごと暴いていくように感じられる。
「そっか、なるほどね。でもな茉莉、覚えておけよ。世の中、そんなに甘くない。都合よく優しい男なんていないんだよ」
どうせ、怖いんだろ。
また一から人を信じるのが。
俺にしとけばいいのに。
小さく囁かれたその言葉が、鋭く胸に突き刺さった。
確信を持つことを恐れ、ただ流されるように隣にいたいと願っている自分。
――そんな弱さを見透かした彼の言葉は、痛いほど的を射ていた。
「騙されて泣きついてきても、俺は知らないからな」
そう言い放ち、京介は席を立った。
振り返ることもなく、彼はカフェを出て行った。
胸に手を当てる。
不快感と痛み、そして、どこか懐かしさがごちゃ混ぜになって心を支配していた。
「……強くなるんだ。誰にも寄りかからないで」
小さな声で自分にそう言い聞かせた。
でも、その言葉が自分自身にどれだけ響いているのか。
契約することができず、カバンの中でくしゃくしゃになっている不動産のビラが、再び心を締め付けた。
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第21話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
久しぶりの京介です。いつか京介と茉莉のラブラブ時代も書きたいですね。
実は、以前の京介は、柊真に負けず劣らずのスパダリ設定です。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
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