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第三章 一番星の光
第22話 助けることと助けられること
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その日は1日、部屋がやけに静かだった。
元々、一人でいることには慣れていたはずだったのに、茉莉がいる生活が、いつの間にか馴染んでしまっていたらしい。
集中できない本を閉じてソファにだらしなく寝転がる。
今朝、内見に行くと言った彼女を送り出したとき、胸の奥に、ほんのりとした空白が残った。
ボロボロの状態から、一人で生きられるほどの彼女の回復は喜ばしいことで、引き止める理由なんてひとつもないのに、確かに、寂しいと感じてしまった自分がいた。
そんな感情を抱いたのは初めてで、自分自身でも驚いたのだ。
ぼんやりとしている間に玄関の音がして、茉莉が帰ってきた。
慌ててソファに座り直して本を開く。
少し待っているとリビングの扉が控えめに開かれた。
「ただいま戻りました」
聞こえてきたハリのない声に俺はしおりを挟むこともせず本を勢いよく閉じる。
「おかえり」と呟きながら顔を見ると、彼女は一瞬だけこちらを見て、すぐに視線をそらした。
……分かりやすい。
ダイニングテーブルに荷物を置いて、そわそわと立つ茉莉をじっと見つめる。
「何かあった?」
短く聞くと、茉莉は目を丸くした。
「え……いや……」
「元彼と遭遇したとか?」
彼女の感情が揺さぶられる出来事を何となく想像して聞いてみると、茉莉は大きな目を見開いてこちらを見た。
「すごい……なんで分かるんですか」
そう言って、困ったように笑う。
その笑顔が、どこか無理をしていることくらい、嫌でも分かってしまう。
苦しそうなその笑顔をかき消したい。
俺が立ちあがろうとすると、彼女はそれを止めるようにはっきりと言い放った。
「大丈夫です」
彼女は一歩引いて、柔らかな笑顔を見せる。
「ちゃんと、跳ね返してやりましたから!」
胸を張って、わざと明るく言っているようだった。
だけど、そう言われてしまえば、俺は必要ない。
「でもやっぱりちょっと疲れちゃったので、今日は休みますね。ご飯すみません」
そして、パタパタと自室へと入っていった彼女を俺は静かに見つめていた。
元彼に会っても、ぎゅっと堪えて戦える力ができたということだ。
茉莉を助ける役目は、もう終わったんだ。
そう思ったら、なんとなく体の力が抜けて、ソファに深く沈み込んだ。
強くなって、自分で立って、ちゃんと前に進んでいる。
それは彼女にとって紛れもなく良い前進。
分かっているのに。
胸の奥に残った、空白に頭を抱えたくなる。
——助けたいわけじゃないのか。
ふいに落ちてきた感情は、俺を戸惑わせるには十分のことで。
「……まじか」
妙に納得してしまう認めざるを得ない感情に、俺は両手で顔を覆い隠した。
_/_/_/_/_/_/
翌日。
イヤホン越しに流れる仕事仲間の声を聞き流しながら、俺は自室をひっくり返していた。
「俺の記憶が正しければ、印刷して保管したと思うんだよ。先方がほら、データ管理厳しくて」
今の案件で一緒に働いている本田は年も近く、過去も複数の案件で一緒になっていたからか、砕けたやりとりで仕事のしやすい存在だった。
そして、彼の記憶は、確かに正しいような気もする。
「いや、持ってる可能性はあるけど……今すぐ出てくる自信は全くない」
そう答えながら、俺は椅子を蹴って立ち上がった。
部屋の中を見渡す。
床には絡まったケーブルと検証用の端末。
使いかけのガジェットがそのまま置かれていて、モニターの空き箱やルーターの箱が、壁際に積まれている。
「……どこだ」
ガジェットだけではなく、技術書、仕様書、業界誌といった本も多い。
本棚はあるのに読みかけのまま重ねられていくそれらは、もはや山のように積み上げられている。
とりあえず当てずっぽうに引き出しを開けてみるけれど、その中身は整理されておらずミステリーボックスのように、文房具の中からUSBメモリが出てくる始末だった。
いつかの仕様書、何代目かのタブレット、絡まった充電コード。
どれも必要なときには見当たらなくて、不要なときにだけ存在感を主張する。
「頼むよ、今それがないと詰むんだ」
イヤホンからの声に、思わずため息をつきそうになる。
「そんな昔の資料、すぐ出てくるわけないだろ……」
思わず零れた独り言に、自分でも苛立ちが混じっているのが分かった。
整理整頓は苦手分野なのだ。
「でも本田の言う通り、多分あの時のクライアントはデータ保存嫌がってたんだよな。俺も、データ化してないと思う」
そう伝えながら床に置いた箱を動かした拍子に、積んでいた本が崩れて嫌な音を立てた。
——最悪だ。
ここは、玄関から入ってすぐの完全に孤立した仕事部屋だった。
自分しか入らないのをいいことに、整理整頓という概念をなくしてしまったこの部屋は、とにかく荒れ放題だった。
「……はぁ」
いい加減片付けなければいけない。
苦手な整理整頓と向き合うことに憂鬱なため息をこぼした時、背後で小さな気配を感じた。
「……あの、大丈夫ですか?」
控えめな声が聞こえ、俺は勢いよく振り返る。
ドアのところにいた気配は、驚いた表情で部屋を見渡す茉莉のものだった。
——しまった。
元々荒れてはいたけれど、言い訳をするならば、資料探しの真っ最中で雪崩も起こし、過去最大級に散らかった状態になっている。
一緒に住むようになってもう4ヶ月目。
唯一茉莉が立ち入らない場所だった俺の仕事部屋は思わぬ形で公開されてしまった。
「ごめんなさい。すごい音がしたので、思わず……」
茉莉も驚いたのだろう。
気まずそうに口を開かれて、俺は何も言えなくなってしまった。
数秒、間の抜けた沈黙が流れる。
イヤホンから「あったのか?」と本田の声が聞こえてきて、俺は慌ててミュートにし、深く息を吐いた。
「……見なかったことにしてくれないか」
出てきた言葉は、自分でも驚くくらい、弱気な声だった。
茉莉は一瞬きょとんとしてから、くすっと笑った。
「ふふ。柊真さん、意外です」
「たまたまだ。ほんとに。普段は……もう少し、マシなんだ」
自分でもよく分からない苦しい言い訳が口をついて出た。
いつも会社では偉そうに指示をしておいて、こんな姿を晒すのは情けない。
「何か、探してるんですよね?」
「……ああ」
「一緒に探しましょうか。触っていい場所、教えてください」
少しだけ躊躇った。
自分の仕事のテリトリーに他人を入れることを、もう随分長い間してこなかったから。
それでも、柔らかく微笑みながらそう言う彼女に、断る理由が見つからなかった。
「机の上以外なら大丈夫。助かるよ」
二人で部屋中を探すこと30分。
茉莉が積み上がった箱の一つから目的のファイルを見つけ出して、俺はすぐにデスクに戻ってパソコンを開いた。
「ごめん、ミュートになってた。見つかった」
本田に連絡をしながら振り返ると、静かに部屋を出ようとしている茉莉と目が合う。
ーーまたあとで。
そう口パクで伝えて、満足そうに部屋を出て行った彼女に、感情が溢れて思わず大きなため息が出た。
「……はぁ」
「なんだよ、見つかったんだから怒るなよ」
本田に聞かれていることを忘れていて、俺は小さく笑う。
「あぁ、悪い。とりあえず良かったよ。次から絶対データで管理しよう」
「そうだな」
本田とのミーティングを終え、急いで部屋を出る。
リビングへ入ると、茉莉がガサゴソとテーブルにものを置いていた。
「茉莉。悪い本当に助かった」
声をかけると、彼女は嬉しそうに頷く。
「いえ、役に立てることがあって嬉しいです」
規則正しい食生活や部屋の掃除。
彼女が家に来てから、役に立っていることなんて山ほどあるのに、それに気がついていないのが茉莉のすごいところだと思う。
「そんなのいつもだよ……申し訳ない」
いいながら近くに寄ると、テーブルの上にはたくさんの空き箱や結束バンドといった収納グッズが置かれていた。
「あの、もしよければ、整理お手伝いさせてくれませんか?」
くるっと振り返った彼女に、思わず手が止まった。
「いや、そこまでは……」
反射的に断りかけて、さっき見られてしまった部屋の有様を思い出す。
確かにあれは流石に片付けないと、月曜からの仕事に支障が出る。
でも、自分でやり切る自信がないのも事実だった。
「このままだと大変ですよね」
真剣な目で見上げられて、俺は観念した。
「……頼んでもいい、ですか」
そう言った自分の声が、情けなく揺れているのを自覚する。
普段は、助ける側でいることが多い自分。
他人に困った顔を見せることなんて、ほとんどない。
だからこそ、こうして弱いところを見せている今が、妙に落ち着かなかったのだ。
「もちろんです」
嬉しそうに俺の仕事部屋へと向かっていく茉莉の後ろ姿を愛しく思う気持ちをなんとか押さえ込む。
「もう、ずっとここにいたらいいのに……」
小さく呟いてしまった言葉は彼女には伝えることはできないけれど、紛れもなく自分の中にある本当の気持ちだった。
_/_/_/_/_/_/
第22話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
完璧な柊真さんがいい感じに人間らしくなってきました。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
元々、一人でいることには慣れていたはずだったのに、茉莉がいる生活が、いつの間にか馴染んでしまっていたらしい。
集中できない本を閉じてソファにだらしなく寝転がる。
今朝、内見に行くと言った彼女を送り出したとき、胸の奥に、ほんのりとした空白が残った。
ボロボロの状態から、一人で生きられるほどの彼女の回復は喜ばしいことで、引き止める理由なんてひとつもないのに、確かに、寂しいと感じてしまった自分がいた。
そんな感情を抱いたのは初めてで、自分自身でも驚いたのだ。
ぼんやりとしている間に玄関の音がして、茉莉が帰ってきた。
慌ててソファに座り直して本を開く。
少し待っているとリビングの扉が控えめに開かれた。
「ただいま戻りました」
聞こえてきたハリのない声に俺はしおりを挟むこともせず本を勢いよく閉じる。
「おかえり」と呟きながら顔を見ると、彼女は一瞬だけこちらを見て、すぐに視線をそらした。
……分かりやすい。
ダイニングテーブルに荷物を置いて、そわそわと立つ茉莉をじっと見つめる。
「何かあった?」
短く聞くと、茉莉は目を丸くした。
「え……いや……」
「元彼と遭遇したとか?」
彼女の感情が揺さぶられる出来事を何となく想像して聞いてみると、茉莉は大きな目を見開いてこちらを見た。
「すごい……なんで分かるんですか」
そう言って、困ったように笑う。
その笑顔が、どこか無理をしていることくらい、嫌でも分かってしまう。
苦しそうなその笑顔をかき消したい。
俺が立ちあがろうとすると、彼女はそれを止めるようにはっきりと言い放った。
「大丈夫です」
彼女は一歩引いて、柔らかな笑顔を見せる。
「ちゃんと、跳ね返してやりましたから!」
胸を張って、わざと明るく言っているようだった。
だけど、そう言われてしまえば、俺は必要ない。
「でもやっぱりちょっと疲れちゃったので、今日は休みますね。ご飯すみません」
そして、パタパタと自室へと入っていった彼女を俺は静かに見つめていた。
元彼に会っても、ぎゅっと堪えて戦える力ができたということだ。
茉莉を助ける役目は、もう終わったんだ。
そう思ったら、なんとなく体の力が抜けて、ソファに深く沈み込んだ。
強くなって、自分で立って、ちゃんと前に進んでいる。
それは彼女にとって紛れもなく良い前進。
分かっているのに。
胸の奥に残った、空白に頭を抱えたくなる。
——助けたいわけじゃないのか。
ふいに落ちてきた感情は、俺を戸惑わせるには十分のことで。
「……まじか」
妙に納得してしまう認めざるを得ない感情に、俺は両手で顔を覆い隠した。
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翌日。
イヤホン越しに流れる仕事仲間の声を聞き流しながら、俺は自室をひっくり返していた。
「俺の記憶が正しければ、印刷して保管したと思うんだよ。先方がほら、データ管理厳しくて」
今の案件で一緒に働いている本田は年も近く、過去も複数の案件で一緒になっていたからか、砕けたやりとりで仕事のしやすい存在だった。
そして、彼の記憶は、確かに正しいような気もする。
「いや、持ってる可能性はあるけど……今すぐ出てくる自信は全くない」
そう答えながら、俺は椅子を蹴って立ち上がった。
部屋の中を見渡す。
床には絡まったケーブルと検証用の端末。
使いかけのガジェットがそのまま置かれていて、モニターの空き箱やルーターの箱が、壁際に積まれている。
「……どこだ」
ガジェットだけではなく、技術書、仕様書、業界誌といった本も多い。
本棚はあるのに読みかけのまま重ねられていくそれらは、もはや山のように積み上げられている。
とりあえず当てずっぽうに引き出しを開けてみるけれど、その中身は整理されておらずミステリーボックスのように、文房具の中からUSBメモリが出てくる始末だった。
いつかの仕様書、何代目かのタブレット、絡まった充電コード。
どれも必要なときには見当たらなくて、不要なときにだけ存在感を主張する。
「頼むよ、今それがないと詰むんだ」
イヤホンからの声に、思わずため息をつきそうになる。
「そんな昔の資料、すぐ出てくるわけないだろ……」
思わず零れた独り言に、自分でも苛立ちが混じっているのが分かった。
整理整頓は苦手分野なのだ。
「でも本田の言う通り、多分あの時のクライアントはデータ保存嫌がってたんだよな。俺も、データ化してないと思う」
そう伝えながら床に置いた箱を動かした拍子に、積んでいた本が崩れて嫌な音を立てた。
——最悪だ。
ここは、玄関から入ってすぐの完全に孤立した仕事部屋だった。
自分しか入らないのをいいことに、整理整頓という概念をなくしてしまったこの部屋は、とにかく荒れ放題だった。
「……はぁ」
いい加減片付けなければいけない。
苦手な整理整頓と向き合うことに憂鬱なため息をこぼした時、背後で小さな気配を感じた。
「……あの、大丈夫ですか?」
控えめな声が聞こえ、俺は勢いよく振り返る。
ドアのところにいた気配は、驚いた表情で部屋を見渡す茉莉のものだった。
——しまった。
元々荒れてはいたけれど、言い訳をするならば、資料探しの真っ最中で雪崩も起こし、過去最大級に散らかった状態になっている。
一緒に住むようになってもう4ヶ月目。
唯一茉莉が立ち入らない場所だった俺の仕事部屋は思わぬ形で公開されてしまった。
「ごめんなさい。すごい音がしたので、思わず……」
茉莉も驚いたのだろう。
気まずそうに口を開かれて、俺は何も言えなくなってしまった。
数秒、間の抜けた沈黙が流れる。
イヤホンから「あったのか?」と本田の声が聞こえてきて、俺は慌ててミュートにし、深く息を吐いた。
「……見なかったことにしてくれないか」
出てきた言葉は、自分でも驚くくらい、弱気な声だった。
茉莉は一瞬きょとんとしてから、くすっと笑った。
「ふふ。柊真さん、意外です」
「たまたまだ。ほんとに。普段は……もう少し、マシなんだ」
自分でもよく分からない苦しい言い訳が口をついて出た。
いつも会社では偉そうに指示をしておいて、こんな姿を晒すのは情けない。
「何か、探してるんですよね?」
「……ああ」
「一緒に探しましょうか。触っていい場所、教えてください」
少しだけ躊躇った。
自分の仕事のテリトリーに他人を入れることを、もう随分長い間してこなかったから。
それでも、柔らかく微笑みながらそう言う彼女に、断る理由が見つからなかった。
「机の上以外なら大丈夫。助かるよ」
二人で部屋中を探すこと30分。
茉莉が積み上がった箱の一つから目的のファイルを見つけ出して、俺はすぐにデスクに戻ってパソコンを開いた。
「ごめん、ミュートになってた。見つかった」
本田に連絡をしながら振り返ると、静かに部屋を出ようとしている茉莉と目が合う。
ーーまたあとで。
そう口パクで伝えて、満足そうに部屋を出て行った彼女に、感情が溢れて思わず大きなため息が出た。
「……はぁ」
「なんだよ、見つかったんだから怒るなよ」
本田に聞かれていることを忘れていて、俺は小さく笑う。
「あぁ、悪い。とりあえず良かったよ。次から絶対データで管理しよう」
「そうだな」
本田とのミーティングを終え、急いで部屋を出る。
リビングへ入ると、茉莉がガサゴソとテーブルにものを置いていた。
「茉莉。悪い本当に助かった」
声をかけると、彼女は嬉しそうに頷く。
「いえ、役に立てることがあって嬉しいです」
規則正しい食生活や部屋の掃除。
彼女が家に来てから、役に立っていることなんて山ほどあるのに、それに気がついていないのが茉莉のすごいところだと思う。
「そんなのいつもだよ……申し訳ない」
いいながら近くに寄ると、テーブルの上にはたくさんの空き箱や結束バンドといった収納グッズが置かれていた。
「あの、もしよければ、整理お手伝いさせてくれませんか?」
くるっと振り返った彼女に、思わず手が止まった。
「いや、そこまでは……」
反射的に断りかけて、さっき見られてしまった部屋の有様を思い出す。
確かにあれは流石に片付けないと、月曜からの仕事に支障が出る。
でも、自分でやり切る自信がないのも事実だった。
「このままだと大変ですよね」
真剣な目で見上げられて、俺は観念した。
「……頼んでもいい、ですか」
そう言った自分の声が、情けなく揺れているのを自覚する。
普段は、助ける側でいることが多い自分。
他人に困った顔を見せることなんて、ほとんどない。
だからこそ、こうして弱いところを見せている今が、妙に落ち着かなかったのだ。
「もちろんです」
嬉しそうに俺の仕事部屋へと向かっていく茉莉の後ろ姿を愛しく思う気持ちをなんとか押さえ込む。
「もう、ずっとここにいたらいいのに……」
小さく呟いてしまった言葉は彼女には伝えることはできないけれど、紛れもなく自分の中にある本当の気持ちだった。
_/_/_/_/_/_/
第22話、読んでいただきありがとうございます_(⑉• •⑉_)
気に入っていただけたら、お気に入りやエールをいただけますと励みになります!
完璧な柊真さんがいい感じに人間らしくなってきました。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
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