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23.魔物…?
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「厄介な魔力が多いな」
最近よく悪さをしているという魔物?を討伐する依頼を受けに来たのだが、森の中に強い魔力が多くあってなかなか捜しにくい
魔物を潰して回ったとしても、依頼された魔物を倒す時に十分な体力と魔力が残っているかも分からない
「中ぐらいの魔力は避けながら大きい魔力を捜すしかないな、少し時間はかかるが」
魔物を極力避ける、避けれないとこは強行突破する事にした
「やはり今日は一段と魔物の魔力が強いな」
この町に来てから何度もこの森に来ているが、魔物の強さはそこまでだったはずだ、なのに今日は一段と魔力が強く感じる
もし俺の予想が合っているのなら、この事も辻褄が合う
「く、来るか…」
6体の強力な魔物が高速で近付いてくる事が分かる
それに気づいた俺はすぐさま【ゴーレム召喚】で近くを固めた
「【風刃】!」
こっちに来た魔物は至って普通…と言いたいところだが、明らかに強化されたという事が分かる
「【雷極剣】!!」
前のキメラ戦で手に入れたスキルの一つ【雷極剣】で、目の前の2体の敵を真っ二つにする
「こっちは…」
後ろを振り返ると、召喚していたゴーレム達も魔物を倒せていたようだ
「よし、終わったな、更に奥の方へ行くぞ」
今日の目的は依頼された魔物倒す事なので、ゴーレム達には消えてもらわずにそのままついてきてもらった
「かなり奥まで来てしまったな…でも結局見つからなかったな」
森の奥にある崖下まで来たが、例の魔物は見つからなかった
ゴーレムも心無しか疲労したように見える
「また明日探しに来るか」
帰ろうと来た道を振り返ったが、そこは俺がさっきまでいた道では無かった
「現れたのか…?」
突然木が変形することはない、ということは誰かが俺に幻視の魔法か転移の魔法をかけたかの二つだが…なんの前触れもなかったので恐らく前者だろう
「少しまずい状況だな」
魔法をかけられたといえ魔力を感じとることは出来る、しかしその大量の魔力はこっちに近付いて来ている
それに幻視のせいで魔物姿が確認出来ない
「【ゴーレム召喚】!!」
魔物が来るまでは距離があるので、今のうちにゴーレムを召喚し対策を講じる
「そこにいるのか……」
崖の上に大きな魔力を感じた、恐らく幻視をかけ、ここに魔物を呼び寄せた奴だろう
「【雷極剣】!!」
今すぐ崖の上に行きたいが、幻視のせいで視界が安定しない、呑気に登っていては後ろから攻撃されてしまう
「まだまだいるな……」
落ち着いたと思ったが、再び大量の魔物が押し寄せてくる、しかし幻視の魔法も解けてきたおかげで少し余裕を持って戦う事が出来た
「【ゴーレム召喚】!!」
いつの間にかゴーレムの数も減ってきたのでもう一度【ゴーレム召喚】を使った
この魔法はゴーレムとなる素材が頑丈なほどより多くの魔力を使う、後の戦闘を考えてサンドゴーレムだけを生成する
「ゴーレム達!! 俺の後ろを頼んだぞ!!」
幻視が完全に解け魔物の勢いも収まったところで肝心の崖上に行くことにした
【身体能力強化】で崖の壁にある岩を掴んで登る
「ぐっ……」
もう崖に上がれるが、奴が魔法の準備をしていることが間違いなくわかる、このまま上がると魔法をまともに食らってしまう
「【風龍】!」
【風刃】を使い続けて習得した【風龍】は威力は少ないが、並の魔法なら相殺してしまう
「よし!!」
相手の魔法を相殺している隙を利用して、崖の上まで登ることが出来た
「……」
【風龍】によって起こった砂風が無くなり、今まで攻撃をしていた敵の姿が見えた
「やっぱりか……」
「魔王側近のロラウズ!!」
「ヒサシブリダ…ユウシャ」
歪な剣を持ったロラウズは魔王の最側近であり、魔王にとって最後の砦だったはずだが、俺が殺した
「聞き取りずらいな、はっきり喋ってくれ」
口の形が違うので完全に人の言葉を喋ることは難しいが、少し挑発してみた
「おっと……!」
少し苛立ったのか、容赦なく俺に魔法をぶつけてきた
「殺りやう前に教えてくれ、何故お前は生き残っている? 俺が殺したはずだ」
前に住んでいた町でも同じような事が起きたが、あの時は顔も知らない奴だったが、しかしこいつは顔も名前もはっきり覚えている相手だ
「オマエナラワカル」
「……ロラウズ」
こいつが生きているのは俺が殺し損ねたのか、誰かが復活させたということだ
「魔王か…」
そう発した時のロラウズの顔を見れば図星だという事がすぐわかった
「オマエワ、コレカラシヌゾ」
ロラウズは魔王の最側近だ、弱い訳では無い、今日俺の所に来たのは勝算が合ったからこそだろう
「逆だ、もう一度お前を殺してやる」
そう言って数体のロックゴーレムを召喚した
「ランゴウヲ……コロシタノカ?」
ランゴウとは聞き覚えのない名前だったが、恐らく前に倒したゴーレム使いの事だろう、名前が似ていて覚えにくい
「情はかけれないぞ」
イラつかせる為に挑発したが、そのせいで瞬時に近付いて来た
「早い…が……」
30年前に一度戦ったおかげで、その癖や独特な剣術に対応できるようになっていた、もちろんレガン教官のおかげもあるが
「【風刃】!!」
魔法を使い再び距離取る
「!」
ロラウズは必殺技の【黒巻斬】の構えに入った
「【雷極剣】!!」
ぶつかった剣同士がものすごく跳ね返り、間髪入れずにロラウズが魔法を放とうとする
「ゴーレム!!」
ゴーレムがロラウズに攻撃しようとするが避けられてしまう、だがそれで魔法を受けずに済んだ
「危ないな 【氷砲】」
魔族である相手の方が魔力が上だ、このまま消耗戦を続けていても分が悪い
「【ゴーレム召喚】!」
俺は今ある約8割の魔力を使いゴーレムを召喚した、数は数十体はいる
「ソレデハワタシヲ…タオセナイ」
「ゴーレムはあくまで補助だ、本気で行くぞ」
【身体能力強化】と【攻撃力強化】を自分にかけ、一部のゴーレムに【魔物強化】を掛けた
「……」
最近よく悪さをしているという魔物?を討伐する依頼を受けに来たのだが、森の中に強い魔力が多くあってなかなか捜しにくい
魔物を潰して回ったとしても、依頼された魔物を倒す時に十分な体力と魔力が残っているかも分からない
「中ぐらいの魔力は避けながら大きい魔力を捜すしかないな、少し時間はかかるが」
魔物を極力避ける、避けれないとこは強行突破する事にした
「やはり今日は一段と魔物の魔力が強いな」
この町に来てから何度もこの森に来ているが、魔物の強さはそこまでだったはずだ、なのに今日は一段と魔力が強く感じる
もし俺の予想が合っているのなら、この事も辻褄が合う
「く、来るか…」
6体の強力な魔物が高速で近付いてくる事が分かる
それに気づいた俺はすぐさま【ゴーレム召喚】で近くを固めた
「【風刃】!」
こっちに来た魔物は至って普通…と言いたいところだが、明らかに強化されたという事が分かる
「【雷極剣】!!」
前のキメラ戦で手に入れたスキルの一つ【雷極剣】で、目の前の2体の敵を真っ二つにする
「こっちは…」
後ろを振り返ると、召喚していたゴーレム達も魔物を倒せていたようだ
「よし、終わったな、更に奥の方へ行くぞ」
今日の目的は依頼された魔物倒す事なので、ゴーレム達には消えてもらわずにそのままついてきてもらった
「かなり奥まで来てしまったな…でも結局見つからなかったな」
森の奥にある崖下まで来たが、例の魔物は見つからなかった
ゴーレムも心無しか疲労したように見える
「また明日探しに来るか」
帰ろうと来た道を振り返ったが、そこは俺がさっきまでいた道では無かった
「現れたのか…?」
突然木が変形することはない、ということは誰かが俺に幻視の魔法か転移の魔法をかけたかの二つだが…なんの前触れもなかったので恐らく前者だろう
「少しまずい状況だな」
魔法をかけられたといえ魔力を感じとることは出来る、しかしその大量の魔力はこっちに近付いて来ている
それに幻視のせいで魔物姿が確認出来ない
「【ゴーレム召喚】!!」
魔物が来るまでは距離があるので、今のうちにゴーレムを召喚し対策を講じる
「そこにいるのか……」
崖の上に大きな魔力を感じた、恐らく幻視をかけ、ここに魔物を呼び寄せた奴だろう
「【雷極剣】!!」
今すぐ崖の上に行きたいが、幻視のせいで視界が安定しない、呑気に登っていては後ろから攻撃されてしまう
「まだまだいるな……」
落ち着いたと思ったが、再び大量の魔物が押し寄せてくる、しかし幻視の魔法も解けてきたおかげで少し余裕を持って戦う事が出来た
「【ゴーレム召喚】!!」
いつの間にかゴーレムの数も減ってきたのでもう一度【ゴーレム召喚】を使った
この魔法はゴーレムとなる素材が頑丈なほどより多くの魔力を使う、後の戦闘を考えてサンドゴーレムだけを生成する
「ゴーレム達!! 俺の後ろを頼んだぞ!!」
幻視が完全に解け魔物の勢いも収まったところで肝心の崖上に行くことにした
【身体能力強化】で崖の壁にある岩を掴んで登る
「ぐっ……」
もう崖に上がれるが、奴が魔法の準備をしていることが間違いなくわかる、このまま上がると魔法をまともに食らってしまう
「【風龍】!」
【風刃】を使い続けて習得した【風龍】は威力は少ないが、並の魔法なら相殺してしまう
「よし!!」
相手の魔法を相殺している隙を利用して、崖の上まで登ることが出来た
「……」
【風龍】によって起こった砂風が無くなり、今まで攻撃をしていた敵の姿が見えた
「やっぱりか……」
「魔王側近のロラウズ!!」
「ヒサシブリダ…ユウシャ」
歪な剣を持ったロラウズは魔王の最側近であり、魔王にとって最後の砦だったはずだが、俺が殺した
「聞き取りずらいな、はっきり喋ってくれ」
口の形が違うので完全に人の言葉を喋ることは難しいが、少し挑発してみた
「おっと……!」
少し苛立ったのか、容赦なく俺に魔法をぶつけてきた
「殺りやう前に教えてくれ、何故お前は生き残っている? 俺が殺したはずだ」
前に住んでいた町でも同じような事が起きたが、あの時は顔も知らない奴だったが、しかしこいつは顔も名前もはっきり覚えている相手だ
「オマエナラワカル」
「……ロラウズ」
こいつが生きているのは俺が殺し損ねたのか、誰かが復活させたということだ
「魔王か…」
そう発した時のロラウズの顔を見れば図星だという事がすぐわかった
「オマエワ、コレカラシヌゾ」
ロラウズは魔王の最側近だ、弱い訳では無い、今日俺の所に来たのは勝算が合ったからこそだろう
「逆だ、もう一度お前を殺してやる」
そう言って数体のロックゴーレムを召喚した
「ランゴウヲ……コロシタノカ?」
ランゴウとは聞き覚えのない名前だったが、恐らく前に倒したゴーレム使いの事だろう、名前が似ていて覚えにくい
「情はかけれないぞ」
イラつかせる為に挑発したが、そのせいで瞬時に近付いて来た
「早い…が……」
30年前に一度戦ったおかげで、その癖や独特な剣術に対応できるようになっていた、もちろんレガン教官のおかげもあるが
「【風刃】!!」
魔法を使い再び距離取る
「!」
ロラウズは必殺技の【黒巻斬】の構えに入った
「【雷極剣】!!」
ぶつかった剣同士がものすごく跳ね返り、間髪入れずにロラウズが魔法を放とうとする
「ゴーレム!!」
ゴーレムがロラウズに攻撃しようとするが避けられてしまう、だがそれで魔法を受けずに済んだ
「危ないな 【氷砲】」
魔族である相手の方が魔力が上だ、このまま消耗戦を続けていても分が悪い
「【ゴーレム召喚】!」
俺は今ある約8割の魔力を使いゴーレムを召喚した、数は数十体はいる
「ソレデハワタシヲ…タオセナイ」
「ゴーレムはあくまで補助だ、本気で行くぞ」
【身体能力強化】と【攻撃力強化】を自分にかけ、一部のゴーレムに【魔物強化】を掛けた
「……」
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