114 / 195
VSヴォーネス共和国(クラリス教団)
第114話 エスティアの街潜入作戦
しおりを挟む
オーレリアたち第6騎士団の面々が拠点に着いた頃には日も暮れ夜になっていた。
「セリエがグレーウルフとブラックベアを連れていたことに驚きましたが、ここには沢山いますね、グレーダーボアとキラービーもですか……」
トライベッカファルコン達忘れられているな、セリエが自分のリタとブラックベアとべたべたしているのにもかかわらず、第6騎士団の面々は、魔物衆から距離を置いていた。
「彼等は自分たちを襲いませんよ、というか、自己紹介くらいしましょうか」
「自己紹介ですか?喋れるんですか?」
不思議そうな顔をするオーレリア、そりゃ魔物とコミュニケーションを取れる方がおかしいから当然なのかな?
「セリエについている2匹が喋っているのを見たことは?」
「ないですね」
2匹は喋る事もなく黙々と仕事をしていたのか。
「魔物衆全員集合!」
上空を飛んでいたトライベッカファルコン達も降りて来た。
「トライベッカファルコンも居るんですか……」
「第6騎士団のメンバーも集めてもらえません?」
「わかりました。皆さん集合してください!」
騎士団の面々は恐る恐るこちらに寄ってきたが、それでも距離があった。
「なぁなぁ、あんちゃん、人間たちはおいらたち怖いのか?」
熊大五郎が聞いてきた。
そりゃ本来襲ってくる相手だから怖いだろう、彼等は恐れられていると思ってないのか?
「まぁ本来襲われる立場だからね、仕方ないさ、これからは仲良くしてやって」
「あんちゃんが言うなら」
「喋ってますね」
オーレリアが熊大五郎の元に近寄り身体を撫でた。
「ちょっと堅めの毛ですがいい肌触りですね~」
「ありがとう姉ちゃん、おいら熊大五郎ってんだ、姉ちゃんは?」
「私はオーレリアよろしくお願いしますね」
オーレリアと大五郎の自己紹介から、魔物達側から皆それぞれ自己紹介し騎士団の面々も自己紹介をしていた。
自己紹介を終え、魔物衆たちは森へ帰っていった。
「ここに設置してある、家はあそことあそこの2軒を除いてそれぞれが使ってくれて構いません」
自分の使っているログハウスと、セリエが使うと言っているログハウス以外は使っていいと伝えた。
第6騎士団の面々も、設置してあるログハウス内に入っていった。
オーレリアと団長レオニダスと一緒に拠点の本丸に移動した。
「これは、結構広いですね、部屋はないんですか?」
「無いですね、とりあえず箱を立てただけなので要望があれば仕切りも作っていきますよ」
「そうですか、部屋に関しては追々考えましょう、ところでこの壁の材質は何ですか?見慣れない金属のようですが……」
「全面オリハルコンですな」
自分が答える前にレオニダスが答えた。
「全面ですか?」
「全面ですね、トザズトアのダンジョンで大量にゲットしてますからね」
「そうか、単独踏破者が現れたと聞いていたが君か」
「そういう事です」
「凄いですね、王城よりもお金かかっていますよこれ」
オーレリアは感心した様子を見せ、一方レオニダスは少し呆れた表情を見せていた。
「姫様」
「はい?」
「明日からしばらくエスティアに潜入しようと思っています」
「ぇ?なぜでしょう?」
「そうですね、無駄な血を流さずにエスティアを落とそうと思っています」
「出来ると思っているんですか?」
「出来るかどうかは不明ですが、可能性はあると思っています」
「そうですか、それでしたらお任せします、どれくらいかかりそうですか?」
「長く見積もって2~3か月ですかね、その間残ってる兵が攻めてくるかもしれませんが、大五郎達が居れば何とかなると思います」
「わかりました」
その後、オーレリアとレオニダスに自分が思っている方法を伝えた。
エスティアの街の現状を伝え、相手は宗教なのでこちらも創造神教のフォックスマンとして潜入すること、そしてエスティアの街に寒暖差等による病を発症しやすい状況をつくり、創造神信者なら無料で治療、その他の宗教信者には有料で治療する事で改宗させることが狙いだということを伝えた。
現にクラリス教の信者達に苦しめられている市民たちを味方につけ必要時に蜂起してくれればいいし、街のトップともつながりを持てれば町全体で、クラリス教団に抵抗してくれれば結果としては満点だ、どうやってその結果に持っていけるか試行錯誤しながらやっていこう。
「報告は……、エイダ?」
「はいなの~」
どこからともなくエイダが目の前に現れた。
「どこに居たの?」
「主の髪の毛の中にいたの~」
そんなところに居たのか、全く気付かなかった。
「エイダ、話を聞いていたね?」
「聞いてたの~」
「これからしばらくエイダを伝達役にするから、姫様への手紙か伝言をお願いするから」
「わかったの~私はエイダなの~姫様よろしくなの~」
エイダは、オーレリアの目の前に移動し自己紹介していた。
「エイダちゃんよろしくね」
オーレリアは、人差し指だけ立てエイダの目の前に持っていくと、エイダはオーレリアの人差し指に止まった。
「可愛いですね~キラービーだと思えないですね~」
まぁエイダと仲良くなったならよかった。さぁ明日の朝エスティアに向かうとしようか。
「セリエがグレーウルフとブラックベアを連れていたことに驚きましたが、ここには沢山いますね、グレーダーボアとキラービーもですか……」
トライベッカファルコン達忘れられているな、セリエが自分のリタとブラックベアとべたべたしているのにもかかわらず、第6騎士団の面々は、魔物衆から距離を置いていた。
「彼等は自分たちを襲いませんよ、というか、自己紹介くらいしましょうか」
「自己紹介ですか?喋れるんですか?」
不思議そうな顔をするオーレリア、そりゃ魔物とコミュニケーションを取れる方がおかしいから当然なのかな?
「セリエについている2匹が喋っているのを見たことは?」
「ないですね」
2匹は喋る事もなく黙々と仕事をしていたのか。
「魔物衆全員集合!」
上空を飛んでいたトライベッカファルコン達も降りて来た。
「トライベッカファルコンも居るんですか……」
「第6騎士団のメンバーも集めてもらえません?」
「わかりました。皆さん集合してください!」
騎士団の面々は恐る恐るこちらに寄ってきたが、それでも距離があった。
「なぁなぁ、あんちゃん、人間たちはおいらたち怖いのか?」
熊大五郎が聞いてきた。
そりゃ本来襲ってくる相手だから怖いだろう、彼等は恐れられていると思ってないのか?
「まぁ本来襲われる立場だからね、仕方ないさ、これからは仲良くしてやって」
「あんちゃんが言うなら」
「喋ってますね」
オーレリアが熊大五郎の元に近寄り身体を撫でた。
「ちょっと堅めの毛ですがいい肌触りですね~」
「ありがとう姉ちゃん、おいら熊大五郎ってんだ、姉ちゃんは?」
「私はオーレリアよろしくお願いしますね」
オーレリアと大五郎の自己紹介から、魔物達側から皆それぞれ自己紹介し騎士団の面々も自己紹介をしていた。
自己紹介を終え、魔物衆たちは森へ帰っていった。
「ここに設置してある、家はあそことあそこの2軒を除いてそれぞれが使ってくれて構いません」
自分の使っているログハウスと、セリエが使うと言っているログハウス以外は使っていいと伝えた。
第6騎士団の面々も、設置してあるログハウス内に入っていった。
オーレリアと団長レオニダスと一緒に拠点の本丸に移動した。
「これは、結構広いですね、部屋はないんですか?」
「無いですね、とりあえず箱を立てただけなので要望があれば仕切りも作っていきますよ」
「そうですか、部屋に関しては追々考えましょう、ところでこの壁の材質は何ですか?見慣れない金属のようですが……」
「全面オリハルコンですな」
自分が答える前にレオニダスが答えた。
「全面ですか?」
「全面ですね、トザズトアのダンジョンで大量にゲットしてますからね」
「そうか、単独踏破者が現れたと聞いていたが君か」
「そういう事です」
「凄いですね、王城よりもお金かかっていますよこれ」
オーレリアは感心した様子を見せ、一方レオニダスは少し呆れた表情を見せていた。
「姫様」
「はい?」
「明日からしばらくエスティアに潜入しようと思っています」
「ぇ?なぜでしょう?」
「そうですね、無駄な血を流さずにエスティアを落とそうと思っています」
「出来ると思っているんですか?」
「出来るかどうかは不明ですが、可能性はあると思っています」
「そうですか、それでしたらお任せします、どれくらいかかりそうですか?」
「長く見積もって2~3か月ですかね、その間残ってる兵が攻めてくるかもしれませんが、大五郎達が居れば何とかなると思います」
「わかりました」
その後、オーレリアとレオニダスに自分が思っている方法を伝えた。
エスティアの街の現状を伝え、相手は宗教なのでこちらも創造神教のフォックスマンとして潜入すること、そしてエスティアの街に寒暖差等による病を発症しやすい状況をつくり、創造神信者なら無料で治療、その他の宗教信者には有料で治療する事で改宗させることが狙いだということを伝えた。
現にクラリス教の信者達に苦しめられている市民たちを味方につけ必要時に蜂起してくれればいいし、街のトップともつながりを持てれば町全体で、クラリス教団に抵抗してくれれば結果としては満点だ、どうやってその結果に持っていけるか試行錯誤しながらやっていこう。
「報告は……、エイダ?」
「はいなの~」
どこからともなくエイダが目の前に現れた。
「どこに居たの?」
「主の髪の毛の中にいたの~」
そんなところに居たのか、全く気付かなかった。
「エイダ、話を聞いていたね?」
「聞いてたの~」
「これからしばらくエイダを伝達役にするから、姫様への手紙か伝言をお願いするから」
「わかったの~私はエイダなの~姫様よろしくなの~」
エイダは、オーレリアの目の前に移動し自己紹介していた。
「エイダちゃんよろしくね」
オーレリアは、人差し指だけ立てエイダの目の前に持っていくと、エイダはオーレリアの人差し指に止まった。
「可愛いですね~キラービーだと思えないですね~」
まぁエイダと仲良くなったならよかった。さぁ明日の朝エスティアに向かうとしようか。
53
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
青い鳥と 日記 〜コウタとディック 幸せを詰め込んで〜
Yokoちー
ファンタジー
もふもふと優しい大人達に温かく見守られて育つコウタの幸せ日記です。コウタの成長を一緒に楽しみませんか?
(長編になります。閑話ですと登場人物が少なくて読みやすいかもしれません)
地球で生まれた小さな魂。あまりの輝きに見合った器(身体)が見つからない。そこで新米女神の星で生を受けることになる。
小さな身体に何でも吸収する大きな器。だが、運命の日を迎え、両親との幸せな日々はたった三年で終わりを告げる。
辺境伯に拾われたコウタ。神鳥ソラと温かな家族を巻き込んで今日もほのぼのマイペース。置かれた場所で精一杯に生きていく。
「小説家になろう」「カクヨム」でも投稿しています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる