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第2章 藍の眼と月詠の探偵
第23話 暴走する恋人作戦
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衝撃的な事実に、藍良はしばらく言葉を失っていた。学園で不審死が続いている以上、ユエは必ず内部に潜んでいる。そう思ってはいた。だが、彼女が通う高等部、そして併設されている中等部は敷地も規模も大きい。各学年は八クラスもあり、生徒に加え教員、事務職員、用務員、食堂のスタッフも含めれば、千五百人はいる。藍良はその膨大な人数からユエを見つけだすことが本当に可能なのか、正直半信半疑だったのだ。
そんなユエが、まさか同じクラスに紛れ込んでいたとは。しかも、これは完全に偶然だが、藍良が体育の授業前にクラスの女子へ鏡をかざしたことで、対象がさらに絞られた。確実に一歩ずつ、ユエに近づいている。
「いや。厳密に言うと、もっと絞れる」
静寂に満ちた室内に、千景の静かな声が落ちた。
「藍良が大蛇に攫われたのは、四限目の時間帯。僕がそれを知ったのは昼休み中だ。つまり、その時間藍良と会っていたユエにはアリバイがない。昼休み中に誰からも姿を見られなかった男子生徒。それがユエだよ」
すると、タマオが体を伸ばし、興奮気味に藍良へ頭を寄せる。
「大分絞れてきたのォ!あともう少しじゃ」
「昼休み中、誰も見なかった男子生徒……」
藍良はしばし考え込んだあと、そっと口を開いた。
「うちのクラス、女子はともかく男子はひとりで過ごす人が多いの。その人たちが怪しいね」
「うん。あとは男子グループの中で、昼休み中突然姿を消した人がいれば、その人もユエの可能性がある」
「じゃあ、明日確かめよう!」
藍良はパッと顔を上げ、明るい声で言った。
「録音、聞いたでしょ?ユエのヤツ、次は藤堂先生を狙ってる。でも、まだわたしたちがここまで正体に迫ってるなんて思ってないはず。チャンスだよ!」
「そうじゃな!虚映ノ鏡を壊して、ユエも油断しておるじゃろう。それとなく探れば、こちらが有利じゃ」
勢いづく藍良とタマオの視線が、自然と千景に向く。だが、彼は険しい表情のまま、何やら考え込んでいた。
「千景?」
問いかけに、千景はゆっくり顔を上げる。そして、切なげな微笑みを浮かべると、こう言葉を絞り出した。
「……それでも、やっぱり心配なんだ。藍良がまた狙われるんじゃないかって」
藍良はぷくりと頬を膨らませ、千景の腕をポンっと軽く叩いた。
「もおお~千景!大丈夫だってば!それより早くユエを捕まえないと!被害者が増えちゃうでしょ。それに、わたしは大丈夫。だって──」
「だって?」
藍良は上目遣いで千景を見つめ、少し息を止めた。躊躇いがちに静かに吐息を漏らすと、柔らかな甘え声を出した。
「……何があっても、千景が守ってくれるもん」
次の瞬間、千景の顔がみるみる赤く染まっていく。そして、思いきり仰け反ったかと思うと、ドスンと尻餅をついた。千景は顔を隠すように俯き、その肩は上下に大きく揺れている。どうやら、呼吸が荒くなっているようだ。
「あ……藍良?」
ぼかんと目を丸くするタマオ。まるで「あの口の悪い藍良が……信じられん」とでも言いたげに彼女を見る。当の藍良はというと、そんな千景の様子に苦笑しながら頬を掻いた。
──単純なんだから。
胸の内で呟く。嘘をついたわけじゃない。ただ、いつもの調子で伝えたところで、千景はきっと「それでもだめ。危ないから藍良はここまでね」と突っぱねただろう。藍良はもう引き返すつもりはなかった。だからこそ、彼が断われないように全力で甘えた声を出してみたのだ。とはいえ、この反応は想定以上だ。
そのとき、千景が突然すくっと立ち上がった。藍良は思わず目を見張る。彼は迷いなく歩み寄ると、彼女の両肩をがっしりと掴み、真っ直ぐな眼差しをぶつけた。
その熱にさらされ、今度は藍良の頬が赤く染まる。俯いて誤魔化そうとしたとき、千景は静かに言葉を続けた。
「あのさ、ひとつ作戦を思いついたんだ。……聞いてくれる?」
「作戦?」
「そう」
千景は深く息を吸い込むと、その“作戦”を高らかに告げた。
「僕と藍良が付き合ってるってことにするんだ」
「はあああぁぁぁ!!??」
部屋の空気を震わせるような、藍良の絶叫が響く。
「ど、どういうことじゃ、千景!?」
「今回の件でわかった。ユエは僕の弱点──藍良を狙う可能性があるってこと」
「つまり……付き合ってるふりをして、常にわたしのそばにいるってこと!?」
「そういうこと。彼氏なら堂々と傍にいられる。実際、学校じゃ藍良は僕とあまり口をきいてくれないし」
──ぎくっ。バレてる。
実は体育祭の借り物競走以来、千景と藍良には妙な噂が立っていた。千景は女子人気トップのイケメン枠。藍良は余計な荒波を立てたくなくて、学校ではなるべく距離を置いていたのだ。
「藍良を守るためなら、それくらいしなきゃ」
勝手に結論づけて笑みを浮かべる千景。その態度に、藍良は鋭い眼差しを向ける。
「わたし、普段いっつも咲といるんだけど!」
「大丈夫、大丈夫。僕、咲ちゃんとも結構気が合いそうだし」
得意げに言いながら、ヘラヘラと嬉しそうに鼻の下を伸ばす千景。どうやら、すでに学校で藍良と一緒に過ごす日常を妄想しているらしい。
──千景のヤツ、さっきは公私混同したこと泣きながら悔いていたくせに……。
「そういう問題じゃないの!」
「じゃあどういう問題?」
「千景、一応モテるんだから!そんなことになったら、わたしが女子たちからヒンシュク買うじゃん!」
「それって、そんなに問題?」
「はい!?」
「きっと最初だけだよ。そういうのは」
あまりに淡々と答える千景に、藍良は苛立ち半分で頭を掻いた。
「かーっ!最初だけじゃないかもしれないでしょ!わたし、自分のこと噂されたり、ネタにされてからかわれるのが嫌なの!」
「そんなに嫌?僕と付き合うのが」
「嫌っていうか、発想が極端すぎ!」
「そうかな。でも……」
千景はそう言うと、にっこりと微笑んだ。
「何があっても、僕は藍良を守らないといけないから」
藍良が思わず言葉を挟もうとしたその瞬間、千景がさらに畳み掛ける。
「この作戦が嫌なら、藍良はこの件から手を引いて」
「はい!?なにそれ!」
「だって、傍にいなきゃ守れないからね」
──千景め、わたしの言葉を逆手に取るような真似を……!
すると、藍良たちのやり取りに呆れたのか、タマオが会話に割り込む。
「もうどっちでもいいじゃろう!とにかく早くユエの正体を……」
「「あんた(君)は黙ってて」」
二人の声が見事にハモり、押し黙るタマオ。藍良はジロリと千景を睨み、千景は余裕の笑みを浮かべる。
数秒の睨み合い(実際のところ千景は微笑むだけだが)の末、藍良はがくりと肩を落とした。俯いた視線の先に、白く整った右手が差し出される。藍良が顔を上げると、千景の表情はいつも通り穏やかではあったが、その瞳は鋭く光っていた。まるで、今この瞬間、心に誓いを立てたかのように。
「守るよ、絶対に」
藍良は一瞬怪訝そうに頬を膨らませたあと、そっとその手を取った。触れた瞬間、千景の手が迷いなく彼女の手を包み込み、ぎゅっと握りしめる。温かなぬくもりが掌から胸へ流れたとき、胸の奥で心臓がトクンと鳴った。不意な鼓動のおかげで、藍良は言いかけた言葉を飲み込んでしまった。
──わたしも。
自然にあふれた想いに戸惑いながら、藍良は彼の瞳をじっと見つめ返したのだった。
そんなユエが、まさか同じクラスに紛れ込んでいたとは。しかも、これは完全に偶然だが、藍良が体育の授業前にクラスの女子へ鏡をかざしたことで、対象がさらに絞られた。確実に一歩ずつ、ユエに近づいている。
「いや。厳密に言うと、もっと絞れる」
静寂に満ちた室内に、千景の静かな声が落ちた。
「藍良が大蛇に攫われたのは、四限目の時間帯。僕がそれを知ったのは昼休み中だ。つまり、その時間藍良と会っていたユエにはアリバイがない。昼休み中に誰からも姿を見られなかった男子生徒。それがユエだよ」
すると、タマオが体を伸ばし、興奮気味に藍良へ頭を寄せる。
「大分絞れてきたのォ!あともう少しじゃ」
「昼休み中、誰も見なかった男子生徒……」
藍良はしばし考え込んだあと、そっと口を開いた。
「うちのクラス、女子はともかく男子はひとりで過ごす人が多いの。その人たちが怪しいね」
「うん。あとは男子グループの中で、昼休み中突然姿を消した人がいれば、その人もユエの可能性がある」
「じゃあ、明日確かめよう!」
藍良はパッと顔を上げ、明るい声で言った。
「録音、聞いたでしょ?ユエのヤツ、次は藤堂先生を狙ってる。でも、まだわたしたちがここまで正体に迫ってるなんて思ってないはず。チャンスだよ!」
「そうじゃな!虚映ノ鏡を壊して、ユエも油断しておるじゃろう。それとなく探れば、こちらが有利じゃ」
勢いづく藍良とタマオの視線が、自然と千景に向く。だが、彼は険しい表情のまま、何やら考え込んでいた。
「千景?」
問いかけに、千景はゆっくり顔を上げる。そして、切なげな微笑みを浮かべると、こう言葉を絞り出した。
「……それでも、やっぱり心配なんだ。藍良がまた狙われるんじゃないかって」
藍良はぷくりと頬を膨らませ、千景の腕をポンっと軽く叩いた。
「もおお~千景!大丈夫だってば!それより早くユエを捕まえないと!被害者が増えちゃうでしょ。それに、わたしは大丈夫。だって──」
「だって?」
藍良は上目遣いで千景を見つめ、少し息を止めた。躊躇いがちに静かに吐息を漏らすと、柔らかな甘え声を出した。
「……何があっても、千景が守ってくれるもん」
次の瞬間、千景の顔がみるみる赤く染まっていく。そして、思いきり仰け反ったかと思うと、ドスンと尻餅をついた。千景は顔を隠すように俯き、その肩は上下に大きく揺れている。どうやら、呼吸が荒くなっているようだ。
「あ……藍良?」
ぼかんと目を丸くするタマオ。まるで「あの口の悪い藍良が……信じられん」とでも言いたげに彼女を見る。当の藍良はというと、そんな千景の様子に苦笑しながら頬を掻いた。
──単純なんだから。
胸の内で呟く。嘘をついたわけじゃない。ただ、いつもの調子で伝えたところで、千景はきっと「それでもだめ。危ないから藍良はここまでね」と突っぱねただろう。藍良はもう引き返すつもりはなかった。だからこそ、彼が断われないように全力で甘えた声を出してみたのだ。とはいえ、この反応は想定以上だ。
そのとき、千景が突然すくっと立ち上がった。藍良は思わず目を見張る。彼は迷いなく歩み寄ると、彼女の両肩をがっしりと掴み、真っ直ぐな眼差しをぶつけた。
その熱にさらされ、今度は藍良の頬が赤く染まる。俯いて誤魔化そうとしたとき、千景は静かに言葉を続けた。
「あのさ、ひとつ作戦を思いついたんだ。……聞いてくれる?」
「作戦?」
「そう」
千景は深く息を吸い込むと、その“作戦”を高らかに告げた。
「僕と藍良が付き合ってるってことにするんだ」
「はあああぁぁぁ!!??」
部屋の空気を震わせるような、藍良の絶叫が響く。
「ど、どういうことじゃ、千景!?」
「今回の件でわかった。ユエは僕の弱点──藍良を狙う可能性があるってこと」
「つまり……付き合ってるふりをして、常にわたしのそばにいるってこと!?」
「そういうこと。彼氏なら堂々と傍にいられる。実際、学校じゃ藍良は僕とあまり口をきいてくれないし」
──ぎくっ。バレてる。
実は体育祭の借り物競走以来、千景と藍良には妙な噂が立っていた。千景は女子人気トップのイケメン枠。藍良は余計な荒波を立てたくなくて、学校ではなるべく距離を置いていたのだ。
「藍良を守るためなら、それくらいしなきゃ」
勝手に結論づけて笑みを浮かべる千景。その態度に、藍良は鋭い眼差しを向ける。
「わたし、普段いっつも咲といるんだけど!」
「大丈夫、大丈夫。僕、咲ちゃんとも結構気が合いそうだし」
得意げに言いながら、ヘラヘラと嬉しそうに鼻の下を伸ばす千景。どうやら、すでに学校で藍良と一緒に過ごす日常を妄想しているらしい。
──千景のヤツ、さっきは公私混同したこと泣きながら悔いていたくせに……。
「そういう問題じゃないの!」
「じゃあどういう問題?」
「千景、一応モテるんだから!そんなことになったら、わたしが女子たちからヒンシュク買うじゃん!」
「それって、そんなに問題?」
「はい!?」
「きっと最初だけだよ。そういうのは」
あまりに淡々と答える千景に、藍良は苛立ち半分で頭を掻いた。
「かーっ!最初だけじゃないかもしれないでしょ!わたし、自分のこと噂されたり、ネタにされてからかわれるのが嫌なの!」
「そんなに嫌?僕と付き合うのが」
「嫌っていうか、発想が極端すぎ!」
「そうかな。でも……」
千景はそう言うと、にっこりと微笑んだ。
「何があっても、僕は藍良を守らないといけないから」
藍良が思わず言葉を挟もうとしたその瞬間、千景がさらに畳み掛ける。
「この作戦が嫌なら、藍良はこの件から手を引いて」
「はい!?なにそれ!」
「だって、傍にいなきゃ守れないからね」
──千景め、わたしの言葉を逆手に取るような真似を……!
すると、藍良たちのやり取りに呆れたのか、タマオが会話に割り込む。
「もうどっちでもいいじゃろう!とにかく早くユエの正体を……」
「「あんた(君)は黙ってて」」
二人の声が見事にハモり、押し黙るタマオ。藍良はジロリと千景を睨み、千景は余裕の笑みを浮かべる。
数秒の睨み合い(実際のところ千景は微笑むだけだが)の末、藍良はがくりと肩を落とした。俯いた視線の先に、白く整った右手が差し出される。藍良が顔を上げると、千景の表情はいつも通り穏やかではあったが、その瞳は鋭く光っていた。まるで、今この瞬間、心に誓いを立てたかのように。
「守るよ、絶対に」
藍良は一瞬怪訝そうに頬を膨らませたあと、そっとその手を取った。触れた瞬間、千景の手が迷いなく彼女の手を包み込み、ぎゅっと握りしめる。温かなぬくもりが掌から胸へ流れたとき、胸の奥で心臓がトクンと鳴った。不意な鼓動のおかげで、藍良は言いかけた言葉を飲み込んでしまった。
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