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越方 しおん(エツカタ シオン)
4:タメ口と自尊心
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あれからゆりさんとのメールが私の生きがいになった。
LINEのように『既読無視しないで』と言われることがないし、要件をまとめて送ってくれるのも嬉しい。確かに手軽さはあまりないかもしれないが、心を開いて話せる友だちは彼女しかいないのでちょうどいい。
お互い冗談を言い合えるようになった六月初旬。ゆりさんが『遊びに行かないか』と誘ってくれたのでふたつ返事で快諾した。
期末テストまでまだ余裕あるしたまには息抜きもいいよね。
…
……
とある土曜日の午前十時。待ち合わせ場所の学校の最寄駅に着き彼女を探す。キョロキョロと周りを探っても見当たらなかったので改札前にいることにした。休日とあって家族連れや旅行らしき団体で構内は賑わっている。
初めて電車に乗った小学生のときはホームと車体の隙間にビックリしたっけ。今は全くそんなこと思わなくなったから慣れというものは怖い。
「だーれだっ」
「ひゃあっ!」
急に視界が暗闇に変わり、耳元で叫ばれ間抜けな声を出してしまう。こんなことをする人物なんてひとりしかいない。
「ちょっと、やめて下さい!」
慌てて塞いでいる両手を振りほどくと、彼女は人の気も知らないでケラケラと笑っている。
「おはよ! んもー、朝からその反応かわいいなぁ」
「今どきそんな行動バカップルでもしません!」
「そうなの? 面白いと思ったのに。ま、いいや。どこ行く?」
あまりにも呑気なので怒りがシュルシュルとしぼんでしまった。本当にマイペースだなぁ、この人。
お互い『クレープが食べたい!』と意見が合い、前回行ったクレープ屋まで歩くことにした。
改めてゆりさんの格好を見てみる。無地のスカイブルーのTシャツ、ジーンズ、スニーカー、斜めがけのバッグという初対面のときとほとんど変わらない。でも童顔で華奢な身体によく似合っている。
そんな私は薄紫で膝下丈のノースリーブワンピース、白のカーディガン、踵の低い茶色のパンプスを身につけている。カバンは服装とバランスが取れるように紺のショルダーバッグ。眼鏡と髪型はそのままだけど。
視線に気づいたのかゆりさんがこちらを振り向いた。
「そういえばさぁ、しおんちゃん今日の服かわいいね! 女同士なんだからもっとラフでも良かったのに」
唐突に褒められ照れてしまう。
「そんなことないです! あーでもないこーでもないって慌てて決めたんですよ」
「オシャレさんはいいなぁ。私なんかさ、自分の動きやすさばかり優先しちゃうから『女らしくしろ!』なんて言われちゃうんだよねー」
「でもゆりさんらしくて良いと思いますよ。実際すごく似合ってますし!」
「ありがと。年上だからってそんなかしこまらなくて大丈夫だよ! 友だちなんだからタメ口でね」
そう言うとゆりさん私の肩を組んできた。曇りのない太陽のような笑顔が眩しい。
「良いんですか? 私結構口悪いですよ?」
「何言ってんの! しおんちゃんよりもっとずーーーっと腹黒なヤツとしゃべってるから気にしないで」
誰だろ。地元の高校に通ってるっていう弟さんかな。
「なら、改めてよろしく。ゆりねえって呼んでもいい?」
「うん! ゆりねえかぁ、私ずっと妹がほしかったんだよね!」
ゆりねえは立ち止まり、私に抱きつこうとするので突き放す。肩を組まれてる時点で汗が止まらなかったんだよね。
「暑苦しいから離れて! それに通行人の邪魔でしょ」
「だってかわいいんだもん。その方がしおんちゃんらしいよ」
この人は良い意味も悪い意味でもまっすぐな人だなぁ。嬉しかったことは悔しいから黙っておこう。
…
……
クレープを食べてカラオケに行ったあと、成り行きでゆりねえの自宅へお邪魔することになった。
母親に連絡すると、夜の九時までに帰ってくれば大丈夫と返信が来たので甘えることにする。
1Kの間取りで少し窮屈な室内ながら、ひとりで暮らしていけるだけの家財道具は揃っている。
自炊もしているようで塩コショウ、ごま油、しょうゆなどの調味料がキッチンの棚に収納されていた。
曇りガラスが張られた引き戸を抜け、ローテーブルにコンビニで買い込んだジュース、お弁当、お菓子などを広げる。
「しおんちゃんって好きな人っているの?」
その話題を切り出されたのは、食べ終えたお弁当のゴミを袋にまとめ、好物のポテトチップスコンソメ味をつまんでいるときだった。あとから考えるとゆりねえもタイミングを見計らっていたのかもしれない。
発言と同時にカーッと顔が熱くなる。きっと耳まで赤くなっているだろう。
「いる? いない?」
俯く私に再度声をかけてきたが、恥ずかしさを押し殺して情けない図体をさらす。彼女から見るとわかりやすいくらい気持ちが表情に出ているのだから。
「そりゃ、高校生なんだからいてもいいでしょ」
「ゴメンって。いじわるしてるわけじゃないの」
「もう。いきなりやめてよね。あと暑いからもっと涼しくして」
「はいはい」
ゆりねえはやれやれといった様子で立ち上がると、ベッドの上にあるリモコンを持ち操作をした。ピッという音と共に冷風が流れ混んでくる。
「寒くなったら言って。一応設定温度26℃だから」
「ありがと」
彼女はまた座り直し烏龍茶のキャップを開けてひと口飲み咳払いをした。
「恋をするってどんな感覚?」
「え? ゆりねえ、もしかして人を好きになったことないの?」
「質問を質問で返さないで。あとでまとめて言うから答えてくれる?」
出会ってから初めて見る真剣な表情に困惑する。太陽のような笑顔の彼女はどこにもいない。
「ゴメン。恋だと意識したのが初めてだから参考になるかわかんないけど……気づくとその人のことで頭がいっぱいになったり、笑顔をたくさん見たいと思ったり、好きなものを知りたいと思ったり……もっとあるけどこんな感じ?」
「なるほど。憧れとは違うのかな」
「確かに似ているところは多いかもね。でも下心があるかないかじゃないかな。恋愛感情がなかったら、手を繋いだり抱きしめてほしかったりしないもの」
磯貝くんに抱きしめられることを想像して顔がまた熱くなった。
「へー。そういうことかぁ。小説やマンガだけじゃなくて生の声だとやっぱり違うなぁ」
「さらに言っちゃうと片思いは無意識なエゴだと思うの。相手が自分を好きでいてもいなくても、こっちだけが今の状況を楽しめれば良いわけだからね」
「好きな人は同じ学校にいるの?」
「うん。クラスは違うけど」
「あー、いいなぁ」
ゆりねえはそう声を出しながらゴロンと床に寝そべった。
膝立ちで彼女に近寄ると目を閉じていた。おへそが出ていたので、サッとめくれ上がったTシャツを元の状態に戻す。無駄な脂肪がない引き締まったウエストを見て嫉妬したのだ。
「私ねぇ、恋ができないの」
「え?」
「さっき言ったでしょ。まとめて話すって。だから、私今まで人にドキドキしたことがないの」
正座する私のそばで彼女は自分の腕を枕代わりにして、顔をこちらに向けポツポツと話し始めた。
学校生活の中で、恋愛に関する話題に一切付いていけなかったこと。アイドル的な男子生徒にまとわりつく女子たちの気持ちがわからなかったこと。家族愛はあるが両親のように男女で一緒になることを想像できないこと。
私は彼女がこんなにも悩んでいたなんて知らなかった。スカートの裾を握りしめていたのでシワがつき手汗で濡れている。
「でもね!」
ガバッと上体を起こしあぐらをかくと爛々とした瞳で私を見つめる。
「今回しおんちゃんの話を聞いてわかった! マイナスのことだけじゃなくてプラスになるようにしようって。恋ができないことを個性として受け止めるよ。あとさっき『片思いは無意識なエゴ』って言ってたけどその通りだと思う」
「うん。間違っていたら申し訳ないけど」
「謝ることなんてないよ。ずっと胸にぽっかり穴が空いたみたいにズルズル生きてきたけどこれからやっていけそう」
ゆりねえは憑き物が落ちたかのように晴れやかな表情をした。何考えてるかわからないのにずっと思いつめていたんだね。
「私は自分の体験を言ったまでだもん。それに想いを伝えてないし……」
「好きって言うの?」
「そりゃあ……ね。いくらエゴとは言っても仲良くなりたいから。でも付き合うとかそんな段階までじゃないし、まずはまともに話をしてみたいのがあるかな。そりゃ、あわよくば独り占めしたいけど彼女いるのかも知らないし……」
「もう、かわいいな!」
俯きながら支離滅裂な呪文を唱えている途中で抱きつかれた。この人ハグ好きだな。
「ビックリするからやめてってば!」
「これは友だちとしてのハグ! しおんちゃん、本当にありがとう!」
「どういたしまして……あの、嬉しいのはわかったから離れてくれる?」
「しおんちゃん良い匂いするからもうちょっと……」
「やめて! この変態!」
両手で顔が変形するほど彼女を押しのける。この先少し心配だけれどほど良い友だち関係でいれたらいいな。
……本当に『ほど良く』だけど。
LINEのように『既読無視しないで』と言われることがないし、要件をまとめて送ってくれるのも嬉しい。確かに手軽さはあまりないかもしれないが、心を開いて話せる友だちは彼女しかいないのでちょうどいい。
お互い冗談を言い合えるようになった六月初旬。ゆりさんが『遊びに行かないか』と誘ってくれたのでふたつ返事で快諾した。
期末テストまでまだ余裕あるしたまには息抜きもいいよね。
…
……
とある土曜日の午前十時。待ち合わせ場所の学校の最寄駅に着き彼女を探す。キョロキョロと周りを探っても見当たらなかったので改札前にいることにした。休日とあって家族連れや旅行らしき団体で構内は賑わっている。
初めて電車に乗った小学生のときはホームと車体の隙間にビックリしたっけ。今は全くそんなこと思わなくなったから慣れというものは怖い。
「だーれだっ」
「ひゃあっ!」
急に視界が暗闇に変わり、耳元で叫ばれ間抜けな声を出してしまう。こんなことをする人物なんてひとりしかいない。
「ちょっと、やめて下さい!」
慌てて塞いでいる両手を振りほどくと、彼女は人の気も知らないでケラケラと笑っている。
「おはよ! んもー、朝からその反応かわいいなぁ」
「今どきそんな行動バカップルでもしません!」
「そうなの? 面白いと思ったのに。ま、いいや。どこ行く?」
あまりにも呑気なので怒りがシュルシュルとしぼんでしまった。本当にマイペースだなぁ、この人。
お互い『クレープが食べたい!』と意見が合い、前回行ったクレープ屋まで歩くことにした。
改めてゆりさんの格好を見てみる。無地のスカイブルーのTシャツ、ジーンズ、スニーカー、斜めがけのバッグという初対面のときとほとんど変わらない。でも童顔で華奢な身体によく似合っている。
そんな私は薄紫で膝下丈のノースリーブワンピース、白のカーディガン、踵の低い茶色のパンプスを身につけている。カバンは服装とバランスが取れるように紺のショルダーバッグ。眼鏡と髪型はそのままだけど。
視線に気づいたのかゆりさんがこちらを振り向いた。
「そういえばさぁ、しおんちゃん今日の服かわいいね! 女同士なんだからもっとラフでも良かったのに」
唐突に褒められ照れてしまう。
「そんなことないです! あーでもないこーでもないって慌てて決めたんですよ」
「オシャレさんはいいなぁ。私なんかさ、自分の動きやすさばかり優先しちゃうから『女らしくしろ!』なんて言われちゃうんだよねー」
「でもゆりさんらしくて良いと思いますよ。実際すごく似合ってますし!」
「ありがと。年上だからってそんなかしこまらなくて大丈夫だよ! 友だちなんだからタメ口でね」
そう言うとゆりさん私の肩を組んできた。曇りのない太陽のような笑顔が眩しい。
「良いんですか? 私結構口悪いですよ?」
「何言ってんの! しおんちゃんよりもっとずーーーっと腹黒なヤツとしゃべってるから気にしないで」
誰だろ。地元の高校に通ってるっていう弟さんかな。
「なら、改めてよろしく。ゆりねえって呼んでもいい?」
「うん! ゆりねえかぁ、私ずっと妹がほしかったんだよね!」
ゆりねえは立ち止まり、私に抱きつこうとするので突き放す。肩を組まれてる時点で汗が止まらなかったんだよね。
「暑苦しいから離れて! それに通行人の邪魔でしょ」
「だってかわいいんだもん。その方がしおんちゃんらしいよ」
この人は良い意味も悪い意味でもまっすぐな人だなぁ。嬉しかったことは悔しいから黙っておこう。
…
……
クレープを食べてカラオケに行ったあと、成り行きでゆりねえの自宅へお邪魔することになった。
母親に連絡すると、夜の九時までに帰ってくれば大丈夫と返信が来たので甘えることにする。
1Kの間取りで少し窮屈な室内ながら、ひとりで暮らしていけるだけの家財道具は揃っている。
自炊もしているようで塩コショウ、ごま油、しょうゆなどの調味料がキッチンの棚に収納されていた。
曇りガラスが張られた引き戸を抜け、ローテーブルにコンビニで買い込んだジュース、お弁当、お菓子などを広げる。
「しおんちゃんって好きな人っているの?」
その話題を切り出されたのは、食べ終えたお弁当のゴミを袋にまとめ、好物のポテトチップスコンソメ味をつまんでいるときだった。あとから考えるとゆりねえもタイミングを見計らっていたのかもしれない。
発言と同時にカーッと顔が熱くなる。きっと耳まで赤くなっているだろう。
「いる? いない?」
俯く私に再度声をかけてきたが、恥ずかしさを押し殺して情けない図体をさらす。彼女から見るとわかりやすいくらい気持ちが表情に出ているのだから。
「そりゃ、高校生なんだからいてもいいでしょ」
「ゴメンって。いじわるしてるわけじゃないの」
「もう。いきなりやめてよね。あと暑いからもっと涼しくして」
「はいはい」
ゆりねえはやれやれといった様子で立ち上がると、ベッドの上にあるリモコンを持ち操作をした。ピッという音と共に冷風が流れ混んでくる。
「寒くなったら言って。一応設定温度26℃だから」
「ありがと」
彼女はまた座り直し烏龍茶のキャップを開けてひと口飲み咳払いをした。
「恋をするってどんな感覚?」
「え? ゆりねえ、もしかして人を好きになったことないの?」
「質問を質問で返さないで。あとでまとめて言うから答えてくれる?」
出会ってから初めて見る真剣な表情に困惑する。太陽のような笑顔の彼女はどこにもいない。
「ゴメン。恋だと意識したのが初めてだから参考になるかわかんないけど……気づくとその人のことで頭がいっぱいになったり、笑顔をたくさん見たいと思ったり、好きなものを知りたいと思ったり……もっとあるけどこんな感じ?」
「なるほど。憧れとは違うのかな」
「確かに似ているところは多いかもね。でも下心があるかないかじゃないかな。恋愛感情がなかったら、手を繋いだり抱きしめてほしかったりしないもの」
磯貝くんに抱きしめられることを想像して顔がまた熱くなった。
「へー。そういうことかぁ。小説やマンガだけじゃなくて生の声だとやっぱり違うなぁ」
「さらに言っちゃうと片思いは無意識なエゴだと思うの。相手が自分を好きでいてもいなくても、こっちだけが今の状況を楽しめれば良いわけだからね」
「好きな人は同じ学校にいるの?」
「うん。クラスは違うけど」
「あー、いいなぁ」
ゆりねえはそう声を出しながらゴロンと床に寝そべった。
膝立ちで彼女に近寄ると目を閉じていた。おへそが出ていたので、サッとめくれ上がったTシャツを元の状態に戻す。無駄な脂肪がない引き締まったウエストを見て嫉妬したのだ。
「私ねぇ、恋ができないの」
「え?」
「さっき言ったでしょ。まとめて話すって。だから、私今まで人にドキドキしたことがないの」
正座する私のそばで彼女は自分の腕を枕代わりにして、顔をこちらに向けポツポツと話し始めた。
学校生活の中で、恋愛に関する話題に一切付いていけなかったこと。アイドル的な男子生徒にまとわりつく女子たちの気持ちがわからなかったこと。家族愛はあるが両親のように男女で一緒になることを想像できないこと。
私は彼女がこんなにも悩んでいたなんて知らなかった。スカートの裾を握りしめていたのでシワがつき手汗で濡れている。
「でもね!」
ガバッと上体を起こしあぐらをかくと爛々とした瞳で私を見つめる。
「今回しおんちゃんの話を聞いてわかった! マイナスのことだけじゃなくてプラスになるようにしようって。恋ができないことを個性として受け止めるよ。あとさっき『片思いは無意識なエゴ』って言ってたけどその通りだと思う」
「うん。間違っていたら申し訳ないけど」
「謝ることなんてないよ。ずっと胸にぽっかり穴が空いたみたいにズルズル生きてきたけどこれからやっていけそう」
ゆりねえは憑き物が落ちたかのように晴れやかな表情をした。何考えてるかわからないのにずっと思いつめていたんだね。
「私は自分の体験を言ったまでだもん。それに想いを伝えてないし……」
「好きって言うの?」
「そりゃあ……ね。いくらエゴとは言っても仲良くなりたいから。でも付き合うとかそんな段階までじゃないし、まずはまともに話をしてみたいのがあるかな。そりゃ、あわよくば独り占めしたいけど彼女いるのかも知らないし……」
「もう、かわいいな!」
俯きながら支離滅裂な呪文を唱えている途中で抱きつかれた。この人ハグ好きだな。
「ビックリするからやめてってば!」
「これは友だちとしてのハグ! しおんちゃん、本当にありがとう!」
「どういたしまして……あの、嬉しいのはわかったから離れてくれる?」
「しおんちゃん良い匂いするからもうちょっと……」
「やめて! この変態!」
両手で顔が変形するほど彼女を押しのける。この先少し心配だけれどほど良い友だち関係でいれたらいいな。
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