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領地へ
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ジークフリードとの婚約は、両親も兄もとても喜んでくれた。ローラだってまだ若い。進んで修道院に行きたい訳がない。前夫のルーカスとは、家同士の繋がりでの結婚であったため、特別好きでも嫌いでもなかった。ルーカス自身も問題なく大事にしてくれたが、ローラは早々に逃げたのだ。
(たぶん、私、ルーカス様の子供出来ない)
ローラがそう思った根拠はなんなのか…
それからはあっという間だった。
ジークフリードの騎士団の任期を無事終え、領地に旅立つ前に教会ひっそり式を挙げた。立ち会いは両親と兄とその婚約者、ジークフリードの父と王都の貴族に婿に入った次兄夫婦。
ジークフリードのローラを見る目は優しく、愛情が籠っている。ローラも嬉しそうだ。二人は祝福され、領地へと発った。
「じゃ、私は一足先に帰るけど、ゆっくり観光しながら来るといいよ。」
と、ジークフリードの父親は気をきかせたようだ。
領地まで、馬車で三日ほどだったが、お言葉に甘えて寄り道しながらのんびり一週間ほどで到着した。
屋敷に着くと、ちょっとした歓迎会みたいにもてなされ。ローラは感激して泣いてしまった。
屋敷で働く者たちも、歓迎してくれているのが分かったからだ。甥っ子も可愛い。
「これからよろしくね、ローラちゃん。」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いしますっ。」
二人には、敷地内の離れが準備されていた。新婚さんだからね、と義理姉にウインクされた。
(たぶん、私、ルーカス様の子供出来ない)
ローラがそう思った根拠はなんなのか…
それからはあっという間だった。
ジークフリードの騎士団の任期を無事終え、領地に旅立つ前に教会ひっそり式を挙げた。立ち会いは両親と兄とその婚約者、ジークフリードの父と王都の貴族に婿に入った次兄夫婦。
ジークフリードのローラを見る目は優しく、愛情が籠っている。ローラも嬉しそうだ。二人は祝福され、領地へと発った。
「じゃ、私は一足先に帰るけど、ゆっくり観光しながら来るといいよ。」
と、ジークフリードの父親は気をきかせたようだ。
領地まで、馬車で三日ほどだったが、お言葉に甘えて寄り道しながらのんびり一週間ほどで到着した。
屋敷に着くと、ちょっとした歓迎会みたいにもてなされ。ローラは感激して泣いてしまった。
屋敷で働く者たちも、歓迎してくれているのが分かったからだ。甥っ子も可愛い。
「これからよろしくね、ローラちゃん。」
「はいっ、こちらこそよろしくお願いしますっ。」
二人には、敷地内の離れが準備されていた。新婚さんだからね、と義理姉にウインクされた。
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