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理想はロマンス小説
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半年後にはジュリアはルーカスと結婚した。ジュリアは幸せいっぱいだが、ルーカスはどうだろうか。まだローラを想ってはいないだろうか。不安なジュリアは、仲の良い侍女たちと作戦を練った。
ルーカスが結婚してしまってから夜会に出ることも極力やめ、元気のなくなったジュリアに侍女たちは、自分たちの愛読書だ、と言って小説をプレゼントしてくれた。それがロマンス小説だった。ヒロインを助けてくれる、かっこいい王子様。自分とルーカスに置き換えて読み進め、すっかりジュリアははまってしまった。ルーカスが離縁するまでの二年で、その内容も少々過激になっているようだが…
二人の初夜、ジュリアが身に纏っているのは、スッケスケの夜着だった。侍女たちに、「ここでその爆乳を利用せず、いつするんです!今夜です!」と言われて気合いを入れた。
コンコン、
「ジュリア、入るよ」
「はっ、はいっ!」
ジュリアはどうしていいか分からず、ウロウロしていたが飛びあがってベッド脇に立ちつくした。部屋に入ったルーカスはジュリアの姿を見て、目を見開いて一瞬止まったが、側まで寄ってきた。
「デビュー仕立の頃はまだお嬢さんって思ってたけど、綺麗になったね、最近夜会でも見かけなかったから、よけいにそう見えるよ。」
そう言われてジュリアは舞い上がった!やっぱりわたくしの王子様はルーカス様だわ、と。
「わたくし、デビューからずっと、ルーカス様のことをお慕いしておりました。わたくしを、あなたのモノにしてください。」
そう言って、ジュリアはルーカスのガウンの紐をほどいた。
ルーカスが結婚してしまってから夜会に出ることも極力やめ、元気のなくなったジュリアに侍女たちは、自分たちの愛読書だ、と言って小説をプレゼントしてくれた。それがロマンス小説だった。ヒロインを助けてくれる、かっこいい王子様。自分とルーカスに置き換えて読み進め、すっかりジュリアははまってしまった。ルーカスが離縁するまでの二年で、その内容も少々過激になっているようだが…
二人の初夜、ジュリアが身に纏っているのは、スッケスケの夜着だった。侍女たちに、「ここでその爆乳を利用せず、いつするんです!今夜です!」と言われて気合いを入れた。
コンコン、
「ジュリア、入るよ」
「はっ、はいっ!」
ジュリアはどうしていいか分からず、ウロウロしていたが飛びあがってベッド脇に立ちつくした。部屋に入ったルーカスはジュリアの姿を見て、目を見開いて一瞬止まったが、側まで寄ってきた。
「デビュー仕立の頃はまだお嬢さんって思ってたけど、綺麗になったね、最近夜会でも見かけなかったから、よけいにそう見えるよ。」
そう言われてジュリアは舞い上がった!やっぱりわたくしの王子様はルーカス様だわ、と。
「わたくし、デビューからずっと、ルーカス様のことをお慕いしておりました。わたくしを、あなたのモノにしてください。」
そう言って、ジュリアはルーカスのガウンの紐をほどいた。
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