美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness

碧井夢夏

文字の大きさ
69 / 77
第三章 足りない僕とコーヒーと

【コーヒーコラム】コーヒーの王様と女王

しおりを挟む
さて、タイトルを見ただけで何の話かお判りでしょうか。

「コーヒーの王様」「香りの王様」と呼ばれるのがケニアのコーヒー豆です。本編ではナツさんの好きなコーヒーとして登場しました。

ケニアは、世界で一番品質の良いコーヒーを作る国とも言われているくらい、どの農園でも品質の高いコーヒーを作る国らしいのですが。
サードウェーブコーヒーのお店でも好んで提供されます。

アフリカ系は味がしっかり目で酸味もちゃんとあるものが多いのですが、ケニアは香りが一番の売り。ケニアと同じく香りが売りの豆といえば・・そう、モカです。ちなみにモカは世界最古のコーヒーブランドです。

ナツさんのお店のブレンドコーヒーはモカがベースでしたが、モカはモカでもエチオピア産でした。モカはモカ港から出荷されたコーヒーの名称でエチオピア産とイエメン産があると書きましたが、イエメンは紛争が多い地域。

イエメン産のモカマタリは生産量が安定せず、高価で手に入りにくい豆になっています。

イエメン産はマタリ(最高級品種)以外のモカも生産していましたが、薬物系植物の畑に変わってしまっていたりもするらしく・・世界で起きている現実はなかなか日本にいると想像もつかないものです・・。

エチオピア産のモカはモカシダモ、イルガチャフェ、ハラ―と産地によって呼び名が違います。
モカの英語名はイエメン産「mokha」エチオピア産「mocha」と綴りすら違うので、イエメンとエチオピアはお互い別物と言いたいのかもしれません。

イエメン産のモカマタリは「コーヒーの女王」や「コーヒーの貴婦人」と呼ばれています。

「コーヒー・ルンバ」という昔の有名な歌に出てくるのが「モカマタリ」。
高速のサービスエリアによくあるミル挽きコーヒー自販機、抽出中に流れる楽曲が「コーヒー・ルンバ」ですね。

スペシャルティコーヒーの概念がなかった1961年の楽曲にモカマタリを歌詞に入れるってすごいセンスな気がするのですが。当時モカマタリはほとんど飲めなかったはずなので、「モカマタリってなんだろ、まあいいや」とみなさん思いながら歌ってたんだろうな、という気がします(どこ目線の感想だ)。

私は香りの良いコーヒーが特に好きです。
ケニアの香りは明るくて華やか。味は苦みが控え目で酸味はまろやかなグレープフルーツ系です。※鮮度が良いものをお飲みください。農園によって違いはありますが傾向としてまろやかなフルーツの酸味です。

焙煎の度合いで風味がガラッと変わるのがアフリカ系の魅力でもあるのかなあと思います。
酸味と香りが変化するんですよね。一概に「この豆はこの香りです!」と言い切るのは難しくて、焙煎が違うと香りと味の系統まで変わってしまったりします。

私はモカよりもケニアの方が好みだったりするのですが、ケニアの香りって王様というよりも女性っぽいような気がするんですよ・・。香りの丸みと明るさが。

こればっかりは個人の感想なので、コーヒーの世界で王様って言われるんだからケニアは王様で、モカマタリが貴婦人か女王なんだと言われれば「はい」としか言えません。

モカマタリは、ワインに例えられることが多いですね。
ワインとグレープフルーツだったら、グレープフルーツの方が女性じゃないの?って私は思ってるんですけど。いや、ワインも女性なのか?

私のような新参者に、先人を否定するだけの論理はありませんが。

いちコーヒーマニアの意見として、是非モカマタリとケニアを飲み比べていただき、ご意見いただけたら大変嬉しいです。

ちなみに現在(2022年7月)モカマタリは品薄で価格高騰中です。品質の良いモカマタリは手に入りにくくなっているので無理をして買わないように・・すいません、どっちやねんってなりますね。

私はケニアの方が女性、を譲れそうもありませんが・・。
流通している通称は、ケニアが王様でモカマタリが女王です、はい。


本編は、第三章が終わり次回から終章がスタート。
主人公は利津に戻ります。最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~

馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」 入社した会社の社長に 息子と結婚するように言われて 「ま、なぶくん……」 指示された家で出迎えてくれたのは ずっとずっと好きだった初恋相手だった。 ◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌ ちょっぴり照れ屋な新人保険師 鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno- × 俺様なイケメン副社長 遊佐 学 -Manabu Yusa- ◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌ 「これからよろくね、ちとせ」 ずっと人生を諦めてたちとせにとって これは好きな人と幸せになれる 大大大チャンス到来! 「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」 この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。 「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」 自分の立場しか考えてなくて いつだってそこに愛はないんだと 覚悟して臨んだ結婚生活 「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」 「あいつと仲良くするのはやめろ」 「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」 好きじゃないって言うくせに いつだって、強引で、惑わせてくる。 「かわいい、ちとせ」 溺れる日はすぐそこかもしれない ◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌ 俺様なイケメン副社長と そんな彼がずっとすきなウブな女の子 愛が本物になる日は……

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─

石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」 貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。 「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」 かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。 ときどき舞い込んでくるトラブル。 慌ててミーナを探しているルカ。 果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。 甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。 *サイトより転載になります。

第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結

まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。 コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。 「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」 イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。 対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。 レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。 「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」 「あの、ちょっとよろしいですか?」 「なんだ!」 レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。 「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」 私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。 全31話、約43,000文字、完結済み。 他サイトにもアップしています。 小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位! pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。 アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。 2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。 「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

Blue Moon 〜小さな夜の奇跡〜

葉月 まい
恋愛
ーー私はあの夜、一生分の恋をしたーー あなたとの思い出さえあれば、この先も生きていける。 見ると幸せになれるという 珍しい月 ブルームーン。 月の光に照らされた、たったひと晩の それは奇跡みたいな恋だった。 ‧₊˚✧ 登場人物 ✩˚。⋆ 藤原 小夜(23歳) …楽器店勤務、夜はバーのピアニスト 来栖 想(26歳) …新進気鋭のシンガーソングライター 想のファンにケガをさせられた小夜は、 責任を感じた想にバーでのピアノ演奏の代役を頼む。 それは数年に一度の、ブルームーンの夜だった。 ひと晩だけの思い出のはずだったが……

十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】

藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。 そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。 記憶を抱えたまま、幼い頃に――。 どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、 結末は変わらない。 何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。 それでも私は今日も微笑む。 過去を知るのは、私だけ。 もう一度、大切な人たちと過ごすために。 もう一度、恋をするために。 「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」 十一度目の人生。 これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。

処理中です...