46 / 52
人物紹介④
しおりを挟む
【ハーミット】
ヤドカリ族。
不動産賃貸ヤドカリ商会の営業。
巻貝はたくさん持っていて日によって着替える。
お喋りで大量の物件情報を暗記しており、大家たちとも仲良し。
体格の問題で移動が遅く、内覧のときお客さんに運んでもらわないといけないのが悩みどころ。
【青葉亭の白山羊】
白山羊族。長い顎髭のおじいさん。
名前はメーヤ。ラーニャの兄嫁の叔父。
昔々、嫁に浮気されて逃げられてからずっと独身。
子供好きのお人好し。ルクにじーちゃんと呼ばれてとても嬉しい。
【アリエス】
羊族。
青葉亭で働く料理人。
全身毛皮タイプの獣人だが、厨房での暑さ対策と抜け毛の混入防止のため、こまめに毛刈りしている。羊毛は売って副収入にしている。
大柄でぶっきらぼうで老けてみえるが、ユールと同い年。
ラーニャが気になるが、子持ちの既婚者相手に絶対言っちゃいけないと思っている。
【オフィーリア】
黒揚羽の虫人。
優雅な立ち居振る舞いから、マダムと敬称をつけられる。代々記憶を共有し、衣料品店を営んでいる。東街道中央街では、カナブンのアメラン、蚕蛾のリンニールと並んで長い記憶を保持している。
事件の翌年の春。
日差しのうららかな午後、一頭の黒揚羽が傭兵ギルドで団長と面会している。
「マダム・オフィーリア。このたびは結構な額のご寄付を頂戴しまして、ありがとうございます」
「とんでもございませんわ。先代の私が受けた御恩に比べましたら、ほんの気持ちばかりでございます。ご笑納くださいませ」
彼女は団長室を出た後、救護室で働く樹花族のリファリールに会いにくる。
「リファリール様」
「オフィーリアさん?」
「はい、どうか変わらずそのようにお呼びくださいませ。無事、継いでおりますわ」
涙ぐむ彼女の肩を抱き、そのエプロンのポケットから顔を出したリスにも微笑みかけた。
「あら、メープルさん。あのとき、見つけてくれて、ありがとう」
そして、彼女は尋ねる。
「ユールさんは?」
「今日は、お仕事で外に」
「そうですか。リファリール様、彼と同じお住まいでしたわね」
「はい」
「預けさせていただいても、よろしいでしょうか。先代と卵だったわたしたちを、包んでくださったお礼でございます」
その夜、リファリールが、帰ってきたユールと共に、預けられた包みを開けると、仕立ての良い真白いシャツが一枚入っていた。
『ご来店を心よりお待ちしております。黒揚羽のオフィーリア』
ヤドカリ族。
不動産賃貸ヤドカリ商会の営業。
巻貝はたくさん持っていて日によって着替える。
お喋りで大量の物件情報を暗記しており、大家たちとも仲良し。
体格の問題で移動が遅く、内覧のときお客さんに運んでもらわないといけないのが悩みどころ。
【青葉亭の白山羊】
白山羊族。長い顎髭のおじいさん。
名前はメーヤ。ラーニャの兄嫁の叔父。
昔々、嫁に浮気されて逃げられてからずっと独身。
子供好きのお人好し。ルクにじーちゃんと呼ばれてとても嬉しい。
【アリエス】
羊族。
青葉亭で働く料理人。
全身毛皮タイプの獣人だが、厨房での暑さ対策と抜け毛の混入防止のため、こまめに毛刈りしている。羊毛は売って副収入にしている。
大柄でぶっきらぼうで老けてみえるが、ユールと同い年。
ラーニャが気になるが、子持ちの既婚者相手に絶対言っちゃいけないと思っている。
【オフィーリア】
黒揚羽の虫人。
優雅な立ち居振る舞いから、マダムと敬称をつけられる。代々記憶を共有し、衣料品店を営んでいる。東街道中央街では、カナブンのアメラン、蚕蛾のリンニールと並んで長い記憶を保持している。
事件の翌年の春。
日差しのうららかな午後、一頭の黒揚羽が傭兵ギルドで団長と面会している。
「マダム・オフィーリア。このたびは結構な額のご寄付を頂戴しまして、ありがとうございます」
「とんでもございませんわ。先代の私が受けた御恩に比べましたら、ほんの気持ちばかりでございます。ご笑納くださいませ」
彼女は団長室を出た後、救護室で働く樹花族のリファリールに会いにくる。
「リファリール様」
「オフィーリアさん?」
「はい、どうか変わらずそのようにお呼びくださいませ。無事、継いでおりますわ」
涙ぐむ彼女の肩を抱き、そのエプロンのポケットから顔を出したリスにも微笑みかけた。
「あら、メープルさん。あのとき、見つけてくれて、ありがとう」
そして、彼女は尋ねる。
「ユールさんは?」
「今日は、お仕事で外に」
「そうですか。リファリール様、彼と同じお住まいでしたわね」
「はい」
「預けさせていただいても、よろしいでしょうか。先代と卵だったわたしたちを、包んでくださったお礼でございます」
その夜、リファリールが、帰ってきたユールと共に、預けられた包みを開けると、仕立ての良い真白いシャツが一枚入っていた。
『ご来店を心よりお待ちしております。黒揚羽のオフィーリア』
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。
汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。
元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。
与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。
本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。
人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。
そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。
「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」
戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。
誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。
やわらかな人肌と、眠れない心。
静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。
[こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる