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79.監禁されたい受け
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「僕を監禁してくれませんか!」
「え、君……同じ大学の『女子から熱い視線を一心に受けている話題の新入生くん』だよね?」
「知っててもらえたなんて光栄です! 実は俺、どうしても監禁されたくて」
「監禁」
「そうなんです、人生で初めて見たA○が監禁モノで、余りにも好き過ぎてそれでしか抜けなくて、現実でも叶えたくなりまして」
「なぜ俺に?」
「だって先輩有名じゃないですか、高校生の時恋人にガチ恋しすぎて、三日三晩部屋から出さなかったヤバイ人だって」
「あーちょっと大学で話すのはまずいから、俺の部屋行こうか?」
「早速監禁してくれるんですね!?」
「それは置いといて、なんで俺の情報に詳しいの? 地元の友達は一人もこの大学に来てないのに」
「先輩を一目見て監禁センサーが働きました! なので探偵を雇って身辺調査をお願いしました」
「ヤバない?」
「あ、ここが先輩の部屋ですね! 今日からこの部屋で過ごすのかあ、お邪魔します」
「え、ああ入っちゃった……君ね、色々怖いよ? 勝手に嗅ぎ回らないでくれる? そもそも監禁なんて犯罪だし」
「先輩がそれを言うんですか!?」
「そうか、俺も大概だったわ」
「大概なやつ同士仲良くしましょうよ。ほら見てください、監禁グッズを大量に購入してきたんです。この亀甲縛り用の紐とかどうですか」
「おお、本格的だな。試しに縛ってみていい?」
「はい! 喜んで!」
「……できた。おお、着衣でも意外とくるものがあるな」
「僕で興奮してくれるなんて光栄です! ぜひこのまま監禁してください!」
「待って、ねえお願いだから待って? 大学行けなくなったら困るでしょ?」
「今期の単位は全て取得済なので! 半年は余裕で監禁できますよ」
「そもそも監禁にこだわってるけど、なに? 自由を奪われて俺に酷いことされたいわけ?」
「いいですねえ! ぜひ性的な方でお願いします! 僕痛いのはちょっと……あ、でもソフトなやつなら頑張ってみます」
「頑張らんでよろしい。あのね、そもそも俺は君のこと好きでもなんでもないんだけど?」
「じゃあ好きになってくださいよ! 自慢じゃないですが顔よし頭よし、恋人には健気に尽くすし、何より先輩が好きな監禁を喜んで受け入れるんですよ!?」
「……そそられなくはないけど、こんなにグイグイ来られるとなあ」
「迫り過ぎがダメなんですか。そうですか……じゃあ帰ります。先輩に期待しすぎちゃったみたいです。思ってた人と違ってがっかりだな」
「手のひら返し早過ぎない!? あーもういいよ、じゃあ一回抱いてみて無理そうなら解放するから、とりあえずまだ縛られとけ!」
「ひゅーひゅー、流石先輩! 待ってました、煮るなり焼くなり抱くなり好きにしてください!」
「君テンションもうちょっと下げてくれない? 萎えるわ」
「じゃあ黙ります、どうぞ」
「……」(胸、感じないのか? じゃあ下……)
「……」(ううぅ我慢我慢、がまん……あ、そこヤバイぃ)
「……不感症?」
「ちが、今、声抑えるのに、必死で……ひぅっ」
「……なんか、そそるなあ。足枷も使うね」
「あ、そんな、どこも動かせな……あ、あっ♡ 」
~二時間後~
「つい調子に乗りすぎちまった、大丈夫か?」
「あはっ、ひゃ……すごいぃ♡ こんなの、初めて♡ 」
「べとべとだなあ、風呂に入れてやる。ただし全部は解かないからな、手錠をつけるから腕を出してくれ」
「あ、はい……♡ 幸せぇ……♡ 」
「よかったな。俺もまあ、その……はあ、深みにハマっちまうなあ。半年間監禁してもいいって?」
「はい! ぜひ♡ 」
「半年経っても解放できなさそうだって言ったら、どうする?」
「……! そんなに僕のことお気に召しました!? 嬉しい……っ、先輩大好きです!」
「よせよ、出会って一日も経ってないっていうのに。でも俺も……」
「え、なんですか?」
「いいから早く来いよ、風邪引くぞ」
そのうち先輩の方が受けにハマっていく。
受けは最低限大学に通い、卒業した後は就職せずにフリーランスの在宅勤務をし、ベッドの柱と鎖で繋がれながら、喜んで監禁生活を送ることになるのだった。
「見てください先輩! 最近腹筋が柔らかくなっちゃったんで、トレーニングマシンを買ったんです。これで健康的な監禁ライフを送れますね!」
「監禁ってなんだっけ……いや、お前を独占するのは充分堪能したから、そろそろ外でデートといかないか?」
「先輩と二人きりで監禁されることが僕の至上の喜びなのに、なぜわざわざ外に行く必要があるんです?」(曇りなきまなこ)
実際外でデートしたら、きっと先輩は後輩に向けられる女子からの目に気づき猛烈に嫉妬し、向こう十年は家から出さないことでしょう。
そして後輩は、もうすっかり先輩だけが好きで、先輩だから監禁されたいと思うのに余裕がなくて可愛いなあと、愛される幸せを噛み締めることでしょう。
「え、君……同じ大学の『女子から熱い視線を一心に受けている話題の新入生くん』だよね?」
「知っててもらえたなんて光栄です! 実は俺、どうしても監禁されたくて」
「監禁」
「そうなんです、人生で初めて見たA○が監禁モノで、余りにも好き過ぎてそれでしか抜けなくて、現実でも叶えたくなりまして」
「なぜ俺に?」
「だって先輩有名じゃないですか、高校生の時恋人にガチ恋しすぎて、三日三晩部屋から出さなかったヤバイ人だって」
「あーちょっと大学で話すのはまずいから、俺の部屋行こうか?」
「早速監禁してくれるんですね!?」
「それは置いといて、なんで俺の情報に詳しいの? 地元の友達は一人もこの大学に来てないのに」
「先輩を一目見て監禁センサーが働きました! なので探偵を雇って身辺調査をお願いしました」
「ヤバない?」
「あ、ここが先輩の部屋ですね! 今日からこの部屋で過ごすのかあ、お邪魔します」
「え、ああ入っちゃった……君ね、色々怖いよ? 勝手に嗅ぎ回らないでくれる? そもそも監禁なんて犯罪だし」
「先輩がそれを言うんですか!?」
「そうか、俺も大概だったわ」
「大概なやつ同士仲良くしましょうよ。ほら見てください、監禁グッズを大量に購入してきたんです。この亀甲縛り用の紐とかどうですか」
「おお、本格的だな。試しに縛ってみていい?」
「はい! 喜んで!」
「……できた。おお、着衣でも意外とくるものがあるな」
「僕で興奮してくれるなんて光栄です! ぜひこのまま監禁してください!」
「待って、ねえお願いだから待って? 大学行けなくなったら困るでしょ?」
「今期の単位は全て取得済なので! 半年は余裕で監禁できますよ」
「そもそも監禁にこだわってるけど、なに? 自由を奪われて俺に酷いことされたいわけ?」
「いいですねえ! ぜひ性的な方でお願いします! 僕痛いのはちょっと……あ、でもソフトなやつなら頑張ってみます」
「頑張らんでよろしい。あのね、そもそも俺は君のこと好きでもなんでもないんだけど?」
「じゃあ好きになってくださいよ! 自慢じゃないですが顔よし頭よし、恋人には健気に尽くすし、何より先輩が好きな監禁を喜んで受け入れるんですよ!?」
「……そそられなくはないけど、こんなにグイグイ来られるとなあ」
「迫り過ぎがダメなんですか。そうですか……じゃあ帰ります。先輩に期待しすぎちゃったみたいです。思ってた人と違ってがっかりだな」
「手のひら返し早過ぎない!? あーもういいよ、じゃあ一回抱いてみて無理そうなら解放するから、とりあえずまだ縛られとけ!」
「ひゅーひゅー、流石先輩! 待ってました、煮るなり焼くなり抱くなり好きにしてください!」
「君テンションもうちょっと下げてくれない? 萎えるわ」
「じゃあ黙ります、どうぞ」
「……」(胸、感じないのか? じゃあ下……)
「……」(ううぅ我慢我慢、がまん……あ、そこヤバイぃ)
「……不感症?」
「ちが、今、声抑えるのに、必死で……ひぅっ」
「……なんか、そそるなあ。足枷も使うね」
「あ、そんな、どこも動かせな……あ、あっ♡ 」
~二時間後~
「つい調子に乗りすぎちまった、大丈夫か?」
「あはっ、ひゃ……すごいぃ♡ こんなの、初めて♡ 」
「べとべとだなあ、風呂に入れてやる。ただし全部は解かないからな、手錠をつけるから腕を出してくれ」
「あ、はい……♡ 幸せぇ……♡ 」
「よかったな。俺もまあ、その……はあ、深みにハマっちまうなあ。半年間監禁してもいいって?」
「はい! ぜひ♡ 」
「半年経っても解放できなさそうだって言ったら、どうする?」
「……! そんなに僕のことお気に召しました!? 嬉しい……っ、先輩大好きです!」
「よせよ、出会って一日も経ってないっていうのに。でも俺も……」
「え、なんですか?」
「いいから早く来いよ、風邪引くぞ」
そのうち先輩の方が受けにハマっていく。
受けは最低限大学に通い、卒業した後は就職せずにフリーランスの在宅勤務をし、ベッドの柱と鎖で繋がれながら、喜んで監禁生活を送ることになるのだった。
「見てください先輩! 最近腹筋が柔らかくなっちゃったんで、トレーニングマシンを買ったんです。これで健康的な監禁ライフを送れますね!」
「監禁ってなんだっけ……いや、お前を独占するのは充分堪能したから、そろそろ外でデートといかないか?」
「先輩と二人きりで監禁されることが僕の至上の喜びなのに、なぜわざわざ外に行く必要があるんです?」(曇りなきまなこ)
実際外でデートしたら、きっと先輩は後輩に向けられる女子からの目に気づき猛烈に嫉妬し、向こう十年は家から出さないことでしょう。
そして後輩は、もうすっかり先輩だけが好きで、先輩だから監禁されたいと思うのに余裕がなくて可愛いなあと、愛される幸せを噛み締めることでしょう。
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