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第二章 代償と揺らぎ
決意(sideヘルブラム)
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魔力を辿った先、それは荊棘の森の中心。荊棘の森でもっともアビスの力が強い場所。なぜそんな所に行くのか、分かる気がする。きっと僕と同じだ。消えたくて、仕方がないんだよね。
僕も消えたかった。
兄上たちや、母上がしっかり仕事や勉強をこなす所で、いつも1人、ずっと努力をしていた。
要領も悪く、覚えも悪い。努力できる環境を持っていても何一つ実らない。才能がない、どれだけ頑張っても何も出来ない。もはや消えてしまった方が楽だと何度も思った。
だが君は、僕なんかよりももっと高い壁を越え、努力でその才能を咲かせてきた。羨ましい。僕もそうなりたい。
そこには何があるんだろう?分からないけどそこに行って君と見てみたい。その光を。
けど君は今は見失っている。ならば僕も助けたい。初めてできた友達だから。それで君を失うなんてことはしたくないんだ。
「ヘルブラム様!!なぜこんな所に?!」
アビスガード家の私兵かな?ちょうどいい。
「リドルの魔力を辿ってきた!今はおそらく荊棘の森にいる。」
もっと魔力が多ければ転移魔法が使えたのだが、いかんせん魔力量が少ないせいで連発出来ない。ここまでで魔力を凄く消費しているからか、上手く魔法が使えない。協力できるものがいるのは運がよかった。
まあ、子煩悩のクリフト様なら私兵を動かすくらいなら絶対にやるだろうとは思ったが、ここまで早いとは。
「おそらく中心部にいるはず!今すぐクリフト様を連れて行きましょう。」
クリフト様ならアビスへの対抗ができるはずだ。
今の僕ではせいぜいアビスの力から身を守るくらいしかできない。それに……いや、弱気になっては行けない。早く向かおう。
◆◇◆
「ここが、荊棘の森。」
荊棘の森に近づくだけで、アビスの力に呑まれそうになる。結界を張らないと歩くことすらできないだろう。だけどいつまで持つか……
転移魔法と魔力探知のせいでかなり魔力が減っている。はっきり言って中心に行くまでには切れそうだ。
魔力回復薬でも持ってくるべきだったか?
「ヘルブラム殿下、ここにいましたか。」
クリフト様!!良かった。
「はい、ですがもうすぐで魔力が切れます。それから魔力探知の結果はおそらく荊棘の森の中心部。はっきり言って僕だけでは無理そうです。」
「これを、魔力回復薬です。それから、特別な魔法陣を。これはアビスに特化した結果です。」
なんと、ありがたい。これなら1人でも大丈夫そうだ。
「ありがとうございます。ここは手分けして探しましょう。魔力探知も100%正しいわけではないので、満遍なく探すのがいいでしょう。」
それから話し合い、僕が中心部に、その他はクリフト様とその私兵が探索をする事になった。
そうして、中心部に辿り着いた訳だが、体が思い。上手く足が上がらない。それに、思うように魔力も使えない。結果がなかったら今頃アビスに呑まれていただろう。
「グルルルル」
?!
この鳴き声、まさか。
まずい、リドル君がやられる。
聞いた事のない鳴き声だが、おそらくバルバトスのものだろう。早く行かなくては!!
◆◇◆
重い足を引きずり、やっとの事でリドルを見つけた。
そのに倒れてるのは……まさかバルバトス?
倒れていても禍々しさを隠せないその溢れ出ているアビスの力に足を後ろに回しそうになる。
でも、リドルが無傷だ。なんでだろう。まさかそれほどまでに強力な魔力なのか?
いやそれではない今は……
「リドル君!!!」
そして振り向いたその顔は……同一人物なのか疑いたくなるほどにやつれていた。
僕も消えたかった。
兄上たちや、母上がしっかり仕事や勉強をこなす所で、いつも1人、ずっと努力をしていた。
要領も悪く、覚えも悪い。努力できる環境を持っていても何一つ実らない。才能がない、どれだけ頑張っても何も出来ない。もはや消えてしまった方が楽だと何度も思った。
だが君は、僕なんかよりももっと高い壁を越え、努力でその才能を咲かせてきた。羨ましい。僕もそうなりたい。
そこには何があるんだろう?分からないけどそこに行って君と見てみたい。その光を。
けど君は今は見失っている。ならば僕も助けたい。初めてできた友達だから。それで君を失うなんてことはしたくないんだ。
「ヘルブラム様!!なぜこんな所に?!」
アビスガード家の私兵かな?ちょうどいい。
「リドルの魔力を辿ってきた!今はおそらく荊棘の森にいる。」
もっと魔力が多ければ転移魔法が使えたのだが、いかんせん魔力量が少ないせいで連発出来ない。ここまでで魔力を凄く消費しているからか、上手く魔法が使えない。協力できるものがいるのは運がよかった。
まあ、子煩悩のクリフト様なら私兵を動かすくらいなら絶対にやるだろうとは思ったが、ここまで早いとは。
「おそらく中心部にいるはず!今すぐクリフト様を連れて行きましょう。」
クリフト様ならアビスへの対抗ができるはずだ。
今の僕ではせいぜいアビスの力から身を守るくらいしかできない。それに……いや、弱気になっては行けない。早く向かおう。
◆◇◆
「ここが、荊棘の森。」
荊棘の森に近づくだけで、アビスの力に呑まれそうになる。結界を張らないと歩くことすらできないだろう。だけどいつまで持つか……
転移魔法と魔力探知のせいでかなり魔力が減っている。はっきり言って中心に行くまでには切れそうだ。
魔力回復薬でも持ってくるべきだったか?
「ヘルブラム殿下、ここにいましたか。」
クリフト様!!良かった。
「はい、ですがもうすぐで魔力が切れます。それから魔力探知の結果はおそらく荊棘の森の中心部。はっきり言って僕だけでは無理そうです。」
「これを、魔力回復薬です。それから、特別な魔法陣を。これはアビスに特化した結果です。」
なんと、ありがたい。これなら1人でも大丈夫そうだ。
「ありがとうございます。ここは手分けして探しましょう。魔力探知も100%正しいわけではないので、満遍なく探すのがいいでしょう。」
それから話し合い、僕が中心部に、その他はクリフト様とその私兵が探索をする事になった。
そうして、中心部に辿り着いた訳だが、体が思い。上手く足が上がらない。それに、思うように魔力も使えない。結果がなかったら今頃アビスに呑まれていただろう。
「グルルルル」
?!
この鳴き声、まさか。
まずい、リドル君がやられる。
聞いた事のない鳴き声だが、おそらくバルバトスのものだろう。早く行かなくては!!
◆◇◆
重い足を引きずり、やっとの事でリドルを見つけた。
そのに倒れてるのは……まさかバルバトス?
倒れていても禍々しさを隠せないその溢れ出ているアビスの力に足を後ろに回しそうになる。
でも、リドルが無傷だ。なんでだろう。まさかそれほどまでに強力な魔力なのか?
いやそれではない今は……
「リドル君!!!」
そして振り向いたその顔は……同一人物なのか疑いたくなるほどにやつれていた。
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