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雪の大地と氷の剣士
第59話
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光の粒がミケットの形を作り出す。イサムは、エリュオンと同じ様に多少は成長するのではないかと思っていた。しかし目の前に形作られるミケットは少女から大人の女性と言える程に変わっていた。
もともと茶色のボブショートだった髪が肩まで伸びクルクルと巻いたクリーム色に変わり、上着はイサムの防寒着を着ているがその膨らみは防寒着から溢れそうになっている。そして極め付けは、ショートパンツから出ている尻尾が三本出ているその三本とも大きくふさふさな毛になっている。勿論、保管した事により怪我は完治している。
「おいおいおい…成長し過ぎじゃないか!」
「そうかにゃ? やっと元の体に戻れたにゃん」
『がはははははは! 良い女だ! 先程の女とは段違いだ!』
ミケットが成長した姿とは気付いていないマク族の男は、今にも襲い掛かりそうになっている。ミケットはマク族を睨み、三本の尻尾が威嚇の為にピンと伸びている。その尻尾の毛がイサムに触れると何とも言い難い高揚感を与えてくれる。
「ミケット……頼む…あとで尻尾のモフモフ触らせてくれ!」
「もちろんにゃん!」
彼女は、フリフリと尻尾を動かしイサムに答える。しかし目線はマク族を見ており、いつでも攻撃出来る様に準備している様だ。
『来ないならこちらから行くぞ!』
マク族の男は、そう言葉を発すると同時に襲い掛かって来る。左右の爪で引き裂こうと大きく両手を開きミケットに迫る、だがまるで誰も居なかったかの様に空を切り、反応出来ない程の速度でマク族の後ろに現れる。キョロキョロとミケットを探すマク族。イサムもその速さにまったくついて来れない。
「後ろよおまぬけさん!」
『がぁ! ちょろちょろと!』
ブゥンと腕を振り回すが、既にミケットはそこには居ない。イサムも辺りを探すと、マク族の肩の上に立っていた。
そしてそのまま足を上げ顔面を軽く蹴る。ただ軽く蹴ったマク族の顔が大きく歪み、数メートル吹き飛ぶ。
『グァグググググ!』
ズシャァと音を立てて横に倒れ込むマク族の男は直ぐに立ち上がり、ミケットに向かって来る。
『ごのやろうぅぅぅ! ごろしてやる!』
目は充血し口には泡を吹いて興奮している。そして体に纏う闇はますます濃くなっている。ミケットは尻尾をフリフリと振りながらおちょくっているが、顔は眉をしかめている。
「もう二度とお前に触れられたくは無いですにゃん」
ミケットはマク族の男にそう言うと姿が消える。そして扉側、壁側とイサムの傍に三人同時に彼女が現れ、それぞれが一斉に攻撃を始める。マク族の男は反撃出来ずに三人のミケットの爪に倒れる。
『ぐぐぐぐぐぐぐ……』
「最後に言いたい事は無いか?」
イサムが剣を抜きマク族に向ける。闇の兵士は血だらけの顔で笑いながら答える。
『がはは…は…がはっ……何をえらそうに……悔いなど何もない! それがマク族だからだ!』
「そうか………」
そのまま剣に蘇生を付加した状態でマク族を刺す。笑いながら消滅していくその兵士を見ながらミケットは悲しい顔をしていた。
「ごめんなミケット…」
「気にしなくていいにゃん…助けに来てくれただけでうれしい…」
一人に戻ったミケットが三本の尻尾を振りながら答える、イサムは他の三人のマク族を見るが既に自害している。生き返らせる事をせず、そのままマコチーの所へ行き蘇生魔法を掛ける。
酷い状態のマコチ―だが、光に包まれて蘇る。
「んん? 俺は…? ん? イサム! 何故この場所に…」
「助けに来たんだよ。まったく迷惑をかけやがって」
「そうか…すまなかったな…ありがとう…」
マコチ―は起き上がり深々と頭を下げた。それと同時にミケットも頭を下げる。しかしそれを見たマコチ―がミケットの変化に驚く。
「まさか! ミケットか! お前さん【多尾(たび)ヌイ族】だったのか!」
「そうにゃん…今まで忘れていたにゃん…イサムのお蔭でようやく記憶が戻ったにゃん!」
「たびヌイ族? なんだそれ? ヌイ族とは違うのか?」
「そうだ、【多尾ヌイ族】はヌイ族の亜種で既に絶滅した種だと聞いている。まさか生き残りが居たとはな…」
ミケットの揺れる尻尾を見ながら感慨深そうに頷く。しかし彼女は首を振る。
「生き残りは居ないと思うにゃん…ミケも大昔に殺されたにゃん…」
「なんだと? でも今生きてるじゃないか?」
「その事なんだが、さっきまでマコチ―死んでたの覚えているか?」
「死んでた? やはり俺はマク族に殺されたのか、じゃぁ何で今ここに居る?」
混乱している様だが、それでも答えを求めイサムを見る。
「俺の魔法だ。俺は蘇生魔法が使えるんだ」
「何だと! そんな…そんな魔法が存在するのか…」
「いや…使えるのは俺だけだ。ロロルーシェがそう言っていた」
「そんな凄い魔法が……いや、魔法なんぞ俺が知る訳が無い! ありがとうなイサム! 生き返らせてくれたんだろ?」
やはりマコチ―だと笑うイサムとミケット、それを見てマコチ―も笑う。薄暗くそれ程大きくない洞窟に三人の笑い声が響く。そしてイサム達は牢屋から出ると、外で自害している三人のマク族を牢の中に入れる。
「どうするんだイサム?」
「さっき死んだマク族の奴は悔いなく生きたと言っていた、種族によって生き方も色々あるだろうが…やっぱり死んで逃げるのは、ずるいと思うんだ。だからこいつらは生き返らせる、後悔とは無いだろうがな」
「その後はどうするにゃん?」
「それは、こいつらが決めるさ。ただまた襲ってきたら倒すだけだ」
イサムは牢の扉を閉めて三人を蘇生する。光が集まり、マク族の男達は目を覚ます。
「あ? 何で牢の中に……? あれ? 俺は死んだはず…」
「俺も死んだはずだ!」
「え? 何だ? なぜ生きている!」
それを確認してイサム達は洞窟の外へ向かう、後ろから色々声が聞こえるが全て無視する。しばらく進んで洞窟の外へ出ると、もの凄い吹雪でそれより先に出る事を阻む。
「何だこの吹雪! あいつらは無事か?」
「先が見えないな!」
「でも、気配はあるにゃん!」
イサムが先に進もうとしたその時だった、上空から何かが落ちて地面に叩きつけられる。そしてその場所で激しい蒸気があがる。
「ん? あれはエリュオン! エリュオンが落ちて来たぞ!」
突如上空から落ちてきたエリュオンの元にイサム達が駆け寄る。
「おい! エリュオン大丈夫か?」
「ええ…何とかね…ネルタクがジヴァと契約していたの…このままだとあの子が消滅してしまうわ!」
「それはまずいにゃんね……」
エリュオンは傍に来たミケットに目を見開き、そして体を上から下で見る。
「ミケット! 貴方変わり過ぎよ! 何その尻尾! 柔らかそう…後で触らせて!」
「おい! 俺が先だぞ!」
「わ…わかったにゃん! でも今はそれよりも上のジヴァをどうにかしないと…」
その言葉に見え上げると、空中にネルタクとジヴァの姿がある。ネルタクは始め見た時よりも少しやつれた様な気がする。
「おいエリュオン、ネルタクは少しやつれてないか?」
「ジヴァのせいよ、自分の魔素を酷使して使役しているから、いずれはネルタク自身が消えてしまう」
「それはまずいな……じゃぁそうだな……ネルタクを俺のコアにしたらジヴァはどうなるんだ?」
イサムがいきなり的を得た様な話をしてくる。もしネルタクをイサムのコアにして保管した場合、ジヴァの占有は消える可能性がある。
「それは良い考えね。試してみる価値はあるかも」
「よし、じゃぁエリュオンとミケットはジヴァを引き付けてくれ、俺はネルタクに蘇生魔法を掛ける」
「わかったにゃん。でも上空に居るけど、イサム届くのかにゃん?」
「それなんだか、ミケットを助けに行く時に無意識に移動補助魔法が発動してたみたいで、スキルの様に常時発動出来る様になったみたいだ」
そう話しながら、イサムは階段を上るように少し上がって見せる.
「良かったにゃん! 遂に習得したにゃん!」
「残念だわ! 私がいつでも抱っこしてあげたのに…」
「ふふふ、これで俺も馬鹿にはされないぞ! じゃぁいっちょやりますか!」
イサムは気合を入れてネルタクに向かい飛び上がり始めた。それを見てエリュオンとミケットは具現化しているジヴァに向かう。マコチ―は洞窟の入口で待機しているが、握りこぶしをイサムに向けて必死に応援しているのだった。
もともと茶色のボブショートだった髪が肩まで伸びクルクルと巻いたクリーム色に変わり、上着はイサムの防寒着を着ているがその膨らみは防寒着から溢れそうになっている。そして極め付けは、ショートパンツから出ている尻尾が三本出ているその三本とも大きくふさふさな毛になっている。勿論、保管した事により怪我は完治している。
「おいおいおい…成長し過ぎじゃないか!」
「そうかにゃ? やっと元の体に戻れたにゃん」
『がはははははは! 良い女だ! 先程の女とは段違いだ!』
ミケットが成長した姿とは気付いていないマク族の男は、今にも襲い掛かりそうになっている。ミケットはマク族を睨み、三本の尻尾が威嚇の為にピンと伸びている。その尻尾の毛がイサムに触れると何とも言い難い高揚感を与えてくれる。
「ミケット……頼む…あとで尻尾のモフモフ触らせてくれ!」
「もちろんにゃん!」
彼女は、フリフリと尻尾を動かしイサムに答える。しかし目線はマク族を見ており、いつでも攻撃出来る様に準備している様だ。
『来ないならこちらから行くぞ!』
マク族の男は、そう言葉を発すると同時に襲い掛かって来る。左右の爪で引き裂こうと大きく両手を開きミケットに迫る、だがまるで誰も居なかったかの様に空を切り、反応出来ない程の速度でマク族の後ろに現れる。キョロキョロとミケットを探すマク族。イサムもその速さにまったくついて来れない。
「後ろよおまぬけさん!」
『がぁ! ちょろちょろと!』
ブゥンと腕を振り回すが、既にミケットはそこには居ない。イサムも辺りを探すと、マク族の肩の上に立っていた。
そしてそのまま足を上げ顔面を軽く蹴る。ただ軽く蹴ったマク族の顔が大きく歪み、数メートル吹き飛ぶ。
『グァグググググ!』
ズシャァと音を立てて横に倒れ込むマク族の男は直ぐに立ち上がり、ミケットに向かって来る。
『ごのやろうぅぅぅ! ごろしてやる!』
目は充血し口には泡を吹いて興奮している。そして体に纏う闇はますます濃くなっている。ミケットは尻尾をフリフリと振りながらおちょくっているが、顔は眉をしかめている。
「もう二度とお前に触れられたくは無いですにゃん」
ミケットはマク族の男にそう言うと姿が消える。そして扉側、壁側とイサムの傍に三人同時に彼女が現れ、それぞれが一斉に攻撃を始める。マク族の男は反撃出来ずに三人のミケットの爪に倒れる。
『ぐぐぐぐぐぐぐ……』
「最後に言いたい事は無いか?」
イサムが剣を抜きマク族に向ける。闇の兵士は血だらけの顔で笑いながら答える。
『がはは…は…がはっ……何をえらそうに……悔いなど何もない! それがマク族だからだ!』
「そうか………」
そのまま剣に蘇生を付加した状態でマク族を刺す。笑いながら消滅していくその兵士を見ながらミケットは悲しい顔をしていた。
「ごめんなミケット…」
「気にしなくていいにゃん…助けに来てくれただけでうれしい…」
一人に戻ったミケットが三本の尻尾を振りながら答える、イサムは他の三人のマク族を見るが既に自害している。生き返らせる事をせず、そのままマコチーの所へ行き蘇生魔法を掛ける。
酷い状態のマコチ―だが、光に包まれて蘇る。
「んん? 俺は…? ん? イサム! 何故この場所に…」
「助けに来たんだよ。まったく迷惑をかけやがって」
「そうか…すまなかったな…ありがとう…」
マコチ―は起き上がり深々と頭を下げた。それと同時にミケットも頭を下げる。しかしそれを見たマコチ―がミケットの変化に驚く。
「まさか! ミケットか! お前さん【多尾(たび)ヌイ族】だったのか!」
「そうにゃん…今まで忘れていたにゃん…イサムのお蔭でようやく記憶が戻ったにゃん!」
「たびヌイ族? なんだそれ? ヌイ族とは違うのか?」
「そうだ、【多尾ヌイ族】はヌイ族の亜種で既に絶滅した種だと聞いている。まさか生き残りが居たとはな…」
ミケットの揺れる尻尾を見ながら感慨深そうに頷く。しかし彼女は首を振る。
「生き残りは居ないと思うにゃん…ミケも大昔に殺されたにゃん…」
「なんだと? でも今生きてるじゃないか?」
「その事なんだが、さっきまでマコチ―死んでたの覚えているか?」
「死んでた? やはり俺はマク族に殺されたのか、じゃぁ何で今ここに居る?」
混乱している様だが、それでも答えを求めイサムを見る。
「俺の魔法だ。俺は蘇生魔法が使えるんだ」
「何だと! そんな…そんな魔法が存在するのか…」
「いや…使えるのは俺だけだ。ロロルーシェがそう言っていた」
「そんな凄い魔法が……いや、魔法なんぞ俺が知る訳が無い! ありがとうなイサム! 生き返らせてくれたんだろ?」
やはりマコチ―だと笑うイサムとミケット、それを見てマコチ―も笑う。薄暗くそれ程大きくない洞窟に三人の笑い声が響く。そしてイサム達は牢屋から出ると、外で自害している三人のマク族を牢の中に入れる。
「どうするんだイサム?」
「さっき死んだマク族の奴は悔いなく生きたと言っていた、種族によって生き方も色々あるだろうが…やっぱり死んで逃げるのは、ずるいと思うんだ。だからこいつらは生き返らせる、後悔とは無いだろうがな」
「その後はどうするにゃん?」
「それは、こいつらが決めるさ。ただまた襲ってきたら倒すだけだ」
イサムは牢の扉を閉めて三人を蘇生する。光が集まり、マク族の男達は目を覚ます。
「あ? 何で牢の中に……? あれ? 俺は死んだはず…」
「俺も死んだはずだ!」
「え? 何だ? なぜ生きている!」
それを確認してイサム達は洞窟の外へ向かう、後ろから色々声が聞こえるが全て無視する。しばらく進んで洞窟の外へ出ると、もの凄い吹雪でそれより先に出る事を阻む。
「何だこの吹雪! あいつらは無事か?」
「先が見えないな!」
「でも、気配はあるにゃん!」
イサムが先に進もうとしたその時だった、上空から何かが落ちて地面に叩きつけられる。そしてその場所で激しい蒸気があがる。
「ん? あれはエリュオン! エリュオンが落ちて来たぞ!」
突如上空から落ちてきたエリュオンの元にイサム達が駆け寄る。
「おい! エリュオン大丈夫か?」
「ええ…何とかね…ネルタクがジヴァと契約していたの…このままだとあの子が消滅してしまうわ!」
「それはまずいにゃんね……」
エリュオンは傍に来たミケットに目を見開き、そして体を上から下で見る。
「ミケット! 貴方変わり過ぎよ! 何その尻尾! 柔らかそう…後で触らせて!」
「おい! 俺が先だぞ!」
「わ…わかったにゃん! でも今はそれよりも上のジヴァをどうにかしないと…」
その言葉に見え上げると、空中にネルタクとジヴァの姿がある。ネルタクは始め見た時よりも少しやつれた様な気がする。
「おいエリュオン、ネルタクは少しやつれてないか?」
「ジヴァのせいよ、自分の魔素を酷使して使役しているから、いずれはネルタク自身が消えてしまう」
「それはまずいな……じゃぁそうだな……ネルタクを俺のコアにしたらジヴァはどうなるんだ?」
イサムがいきなり的を得た様な話をしてくる。もしネルタクをイサムのコアにして保管した場合、ジヴァの占有は消える可能性がある。
「それは良い考えね。試してみる価値はあるかも」
「よし、じゃぁエリュオンとミケットはジヴァを引き付けてくれ、俺はネルタクに蘇生魔法を掛ける」
「わかったにゃん。でも上空に居るけど、イサム届くのかにゃん?」
「それなんだか、ミケットを助けに行く時に無意識に移動補助魔法が発動してたみたいで、スキルの様に常時発動出来る様になったみたいだ」
そう話しながら、イサムは階段を上るように少し上がって見せる.
「良かったにゃん! 遂に習得したにゃん!」
「残念だわ! 私がいつでも抱っこしてあげたのに…」
「ふふふ、これで俺も馬鹿にはされないぞ! じゃぁいっちょやりますか!」
イサムは気合を入れてネルタクに向かい飛び上がり始めた。それを見てエリュオンとミケットは具現化しているジヴァに向かう。マコチ―は洞窟の入口で待機しているが、握りこぶしをイサムに向けて必死に応援しているのだった。
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