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2章
Part 73『クロと俺とクロ』
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クロは、上半身は普通の猫で腹部の辺りから尻尾にかけては骨で出来た妖怪である。身体能力や大きさは、普通の猫と同じサイズである。
クロ達には戦闘能力がないかわりに特殊能力がある。それは、自分と接触をした事のある猫の記憶を参照できるという能力である。さらに、自分と同種の妖怪とは、離れていても会話が可能である。
これは、鬼女の怪力の様に身体的な才能のため魔力を必要としない。
耳が早いも何も情報がそのまま流れていくのだから、彼ら以上にこの辺りの情報に詳しい存在はそうはいないのではないだろうか。
しかも、猫は妖怪が見える存在が多いらしく。コミュニケーションも可能らしい。
そのため、猫達による包囲網が確立されており、外の約80%の情報を収集できるのだという。
醜穢の存在がなければ、一瞬で魔女の件も片がついていたのだと思う。タイミングの悪い話だ。
クロに案内をしてもらいながら、俺は柏木さんのところに向かっていた。多分、柏木さんの事だから迷子にならない様に少し早めに家を出たらたまたま出会えてしまったのだろう。
「あの魔女、この前引っ越して来たユキいう女の子やないんか? 妖怪の見えるえらい変わった見た目した・・・」
クロがそんな事を尋ねてくるが呪いのせいなのか詳しく事情を説明できない。焦れったくなって俺は「詳しくは言えないんだけど、とりあえず違う。」と言葉を返したのだ。
距離としては別にそれほど離れているわけではない。しかし、彼女の魔法がどれぐらいの時間で終えることが出来るのかわからないので間に合うかどうかは五分五分だろう。
「頼むぞ・・・間に合ってくれ・・・」
「しゃーない。いつもご贔屓にしてもろてるからな。サービスですわ。」
クロがそういった瞬間、クロの存在がブレた。そして、次の瞬間、クロが2匹になっていた。
「は!? どういうこと?」
「分身を作ったんですわ。魔力使って、それじゃあ、頼むで」
そういうとクロの1匹が頷いて塀をよじ駆け上がって去っていった。そうか、猫なら人間が通れない場所を走れるのか・・・と勝手に納得していた。
「邪魔出来るとええんやけど、気の短い魔女やったら、一撃で殺されるかもしれんなぁ・・・」
「え、大丈夫なのか? それ・・・」
「分身やさかい。基本的にうちには、影響ないわ。気にせんでええよ。」
「ありがとう! 無事に終わったら高級猫缶用意してあげる!」
「そりゃあ、やる気出るわ・・・」
ここまでしてもらって間に合わないなんてありえないだろう。俺はより一層強く地面を蹴って走った。
クロ達には戦闘能力がないかわりに特殊能力がある。それは、自分と接触をした事のある猫の記憶を参照できるという能力である。さらに、自分と同種の妖怪とは、離れていても会話が可能である。
これは、鬼女の怪力の様に身体的な才能のため魔力を必要としない。
耳が早いも何も情報がそのまま流れていくのだから、彼ら以上にこの辺りの情報に詳しい存在はそうはいないのではないだろうか。
しかも、猫は妖怪が見える存在が多いらしく。コミュニケーションも可能らしい。
そのため、猫達による包囲網が確立されており、外の約80%の情報を収集できるのだという。
醜穢の存在がなければ、一瞬で魔女の件も片がついていたのだと思う。タイミングの悪い話だ。
クロに案内をしてもらいながら、俺は柏木さんのところに向かっていた。多分、柏木さんの事だから迷子にならない様に少し早めに家を出たらたまたま出会えてしまったのだろう。
「あの魔女、この前引っ越して来たユキいう女の子やないんか? 妖怪の見えるえらい変わった見た目した・・・」
クロがそんな事を尋ねてくるが呪いのせいなのか詳しく事情を説明できない。焦れったくなって俺は「詳しくは言えないんだけど、とりあえず違う。」と言葉を返したのだ。
距離としては別にそれほど離れているわけではない。しかし、彼女の魔法がどれぐらいの時間で終えることが出来るのかわからないので間に合うかどうかは五分五分だろう。
「頼むぞ・・・間に合ってくれ・・・」
「しゃーない。いつもご贔屓にしてもろてるからな。サービスですわ。」
クロがそういった瞬間、クロの存在がブレた。そして、次の瞬間、クロが2匹になっていた。
「は!? どういうこと?」
「分身を作ったんですわ。魔力使って、それじゃあ、頼むで」
そういうとクロの1匹が頷いて塀をよじ駆け上がって去っていった。そうか、猫なら人間が通れない場所を走れるのか・・・と勝手に納得していた。
「邪魔出来るとええんやけど、気の短い魔女やったら、一撃で殺されるかもしれんなぁ・・・」
「え、大丈夫なのか? それ・・・」
「分身やさかい。基本的にうちには、影響ないわ。気にせんでええよ。」
「ありがとう! 無事に終わったら高級猫缶用意してあげる!」
「そりゃあ、やる気出るわ・・・」
ここまでしてもらって間に合わないなんてありえないだろう。俺はより一層強く地面を蹴って走った。
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