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3章
Part 133『デバガメ姉妹』
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二人で買い物をする姿は、カップルそのものでけれど、その中に少しの照れが感じられて、とても初々しい。
「青春ですね・・・・・・」
その光景をうっとりと眺めながら尾行する姉がここにいました。周囲の妖怪達からは奇異の眼差しを向けられています。まあ、そういう視線には慣れているので別にどうって事はないんですけど・・・・・・
「お姉ちゃん、なんで私達、後をつけてるんですか?」
「もし、お二人に危険があったら助けられないでしょう?」
「だったら、一緒に行けばよかったんじゃないんですか?」
「それじゃあ、あの二人の初々しい姿が見れないじゃないですか。いえ、二人きりの時間を作ってあげたいというのも勿論ありますよ。」
お姉ちゃんは、自分を正当化するための話を言っていったが、最初に本音が出てしまっているので正直、今更です。
基本的に家事全般なんでもこなせて、戦いも群を抜いて強い、大好きなお姉ちゃんではありますが、こうしてみているとただの変な美人です。
コミックアンソロジーで全く好みじゃない設定で描かれた推しキャラみたいです。好きだけど、そんなに好きじゃないみたいな矛盾を孕んだ感覚です。
まあ、私達の存在の性質上、色恋に生きるのは当然です。好きな人を食べてしまうという最後ではあっても恋に生きるしかないです。まあ、私の好きな人は次元が一つ違うので食べれないんですけど・・・
けれど、他人の色恋にここまで熱をあげるとは思ってもいませんでした。
まあ、私もアニメでよくキャラクター同士の恋愛に悶絶しながらみているので同じですね。
そう考えてみると、やっぱり、私のお姉ちゃんですね。お姉ちゃん大好き!
「あ、服屋さんに入りましたよ。粉雪追いかけましょう。」
「え、流石に中に入るとバレると思いますよ。お姉ちゃん」
「大丈夫です。認識を阻害する帽子をナギさんから買っておきましたから」
さすがお姉ちゃん、完全にデバガメをするつもりだ。
自信満々に差し出されたそれは一見するとただのスポーツキャップです。しかし、見る人間に本来の姿とは違う姿を見せることが出来るアイテムです。正直、治安維持の関係からあまり売って欲しくはない商品ではありますが、低レベルのものなので注意を向けられると効果はありませんし、魔石の消耗も激しいので長時間は使用できないものです。
「ほら、粉雪も被ってください。入りますよ。10分ほどしか使えないので気をつけてくださいね。」
「了解です。まあ、こういうのも潜入任務みたいで面白いですし、お姉ちゃんに付き合いますよ。」
そういって私達は店内へと入っていった。店内は、木製の作りではありますがしっかりとしていて、人型の妖怪達の間でもかなり人気のお店です。店内には、洋服やバックなどが置いてあり、内装もランプやレンガを使った壁などもあって洋風です。私は、基本的にこんなお洒落なお店には来ませんけど、デートスポットとしてはありだと思います。
店内で二人を探すと、日向さんが、サクヤさんに服を選んであげているみたいでした。そこに店員さんが声をかけて色々とオススメをしているようでした。
サクヤさんの服は、どうなっているんでしょう。今は、白のワンピースを着ていますけど、着脱出来るものなんですかね。そんなことを考えているとどうやら、気に入ったものがあったようで試着室でサクヤさんは着替えに行きました。
日向さんは、サクヤさんがいなくて、どことなく居心地が悪そうにしていました。
他の人から見れば、カップルが買い物に来ているだけで気にはしていないのですが、やはり、女性の比率が多いので居心地が悪そうなのは仕方がないかと思います。
そうして、しばらくして、サクヤさんが出てきました。黒の半袖Tシャツにデニムのショートパンツを履いてスニーカーを履いていました。
先ほどまでの雰囲気とは一転して、活発な印象を受けます。私の感覚では結構アリです。
どうやら、日向さんも気に入ったようで「似合ってるよ。なんかいつもと違うから新鮮だな。」なんて事を話しています。その言葉を受けてサクヤさんも嬉しそうに頬を赤くさせています。
「なんだ。ちゃんと彼氏やってるじゃないですか。」
まあ、別に彼女がいるのに奪ったりはしません。まあ、本気で好きなら保証はしませんけど、日本人だから、気になって声をかけただけですし、特に熱烈に恋愛感情を抱いているわけではありませんでしたしね。
「粉雪、サクヤさん可愛いでしょう。」
悟りを開いたような表情で私に向かって行ってくるお姉ちゃんに内心ちょっと複雑な感覚を抱きます。あれ? 身内の私よりも愛されてないですか・・・・・・?
「青春ですね・・・・・・」
その光景をうっとりと眺めながら尾行する姉がここにいました。周囲の妖怪達からは奇異の眼差しを向けられています。まあ、そういう視線には慣れているので別にどうって事はないんですけど・・・・・・
「お姉ちゃん、なんで私達、後をつけてるんですか?」
「もし、お二人に危険があったら助けられないでしょう?」
「だったら、一緒に行けばよかったんじゃないんですか?」
「それじゃあ、あの二人の初々しい姿が見れないじゃないですか。いえ、二人きりの時間を作ってあげたいというのも勿論ありますよ。」
お姉ちゃんは、自分を正当化するための話を言っていったが、最初に本音が出てしまっているので正直、今更です。
基本的に家事全般なんでもこなせて、戦いも群を抜いて強い、大好きなお姉ちゃんではありますが、こうしてみているとただの変な美人です。
コミックアンソロジーで全く好みじゃない設定で描かれた推しキャラみたいです。好きだけど、そんなに好きじゃないみたいな矛盾を孕んだ感覚です。
まあ、私達の存在の性質上、色恋に生きるのは当然です。好きな人を食べてしまうという最後ではあっても恋に生きるしかないです。まあ、私の好きな人は次元が一つ違うので食べれないんですけど・・・
けれど、他人の色恋にここまで熱をあげるとは思ってもいませんでした。
まあ、私もアニメでよくキャラクター同士の恋愛に悶絶しながらみているので同じですね。
そう考えてみると、やっぱり、私のお姉ちゃんですね。お姉ちゃん大好き!
「あ、服屋さんに入りましたよ。粉雪追いかけましょう。」
「え、流石に中に入るとバレると思いますよ。お姉ちゃん」
「大丈夫です。認識を阻害する帽子をナギさんから買っておきましたから」
さすがお姉ちゃん、完全にデバガメをするつもりだ。
自信満々に差し出されたそれは一見するとただのスポーツキャップです。しかし、見る人間に本来の姿とは違う姿を見せることが出来るアイテムです。正直、治安維持の関係からあまり売って欲しくはない商品ではありますが、低レベルのものなので注意を向けられると効果はありませんし、魔石の消耗も激しいので長時間は使用できないものです。
「ほら、粉雪も被ってください。入りますよ。10分ほどしか使えないので気をつけてくださいね。」
「了解です。まあ、こういうのも潜入任務みたいで面白いですし、お姉ちゃんに付き合いますよ。」
そういって私達は店内へと入っていった。店内は、木製の作りではありますがしっかりとしていて、人型の妖怪達の間でもかなり人気のお店です。店内には、洋服やバックなどが置いてあり、内装もランプやレンガを使った壁などもあって洋風です。私は、基本的にこんなお洒落なお店には来ませんけど、デートスポットとしてはありだと思います。
店内で二人を探すと、日向さんが、サクヤさんに服を選んであげているみたいでした。そこに店員さんが声をかけて色々とオススメをしているようでした。
サクヤさんの服は、どうなっているんでしょう。今は、白のワンピースを着ていますけど、着脱出来るものなんですかね。そんなことを考えているとどうやら、気に入ったものがあったようで試着室でサクヤさんは着替えに行きました。
日向さんは、サクヤさんがいなくて、どことなく居心地が悪そうにしていました。
他の人から見れば、カップルが買い物に来ているだけで気にはしていないのですが、やはり、女性の比率が多いので居心地が悪そうなのは仕方がないかと思います。
そうして、しばらくして、サクヤさんが出てきました。黒の半袖Tシャツにデニムのショートパンツを履いてスニーカーを履いていました。
先ほどまでの雰囲気とは一転して、活発な印象を受けます。私の感覚では結構アリです。
どうやら、日向さんも気に入ったようで「似合ってるよ。なんかいつもと違うから新鮮だな。」なんて事を話しています。その言葉を受けてサクヤさんも嬉しそうに頬を赤くさせています。
「なんだ。ちゃんと彼氏やってるじゃないですか。」
まあ、別に彼女がいるのに奪ったりはしません。まあ、本気で好きなら保証はしませんけど、日本人だから、気になって声をかけただけですし、特に熱烈に恋愛感情を抱いているわけではありませんでしたしね。
「粉雪、サクヤさん可愛いでしょう。」
悟りを開いたような表情で私に向かって行ってくるお姉ちゃんに内心ちょっと複雑な感覚を抱きます。あれ? 身内の私よりも愛されてないですか・・・・・・?
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