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3章
Part 165『出立』
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自己紹介を終えて、早速、活動を開始する段階になり、とりあえず、向かう方向を知りたいということで俺は魔法具を使うことにした。
俺は、袋から魔法具にのネックレスを取り出して、その先端にハチの血をつける。すると、ゆっくりと、ネックレスは、浮遊し始め、一つの方向を指し示した。
「おお! これは便利だなぁ」
イズキは、興味深そうに俺のネックレスを見る。「こんなものがあれば捜査なんていらねぇなぁ」と少し間延びした声で羨ましそうに俺の事を見ていた。
「あげられないですよ? これは、一応、借り物なので・・・・・・」
俺がそういうと笑って「そりゃあ、残念だなぁ。」と肩をすくめた。
どうやら、イズキの方は、かなり関わりやすい性格のようだった。ただ、キズキの方は、全身を鎧が覆っているせいで表情が読み取れない。
さらには寡黙であるため、一言も言葉を話さない。そのため、どういうタイプの鬼なのか読み取れない。
「なんだ。キズキが気になるのかぁ?」
俺がキズキの様子を伺っているとイズキは、何かを察したように声をかけてきた。
「いや、さっきから無言なので嫌われてるのかなと思って・・・・・・」
「そんなことない。単純にあいつは無口なだけだぁ。」
「あ、そうなんですか?」
「ここ二百年ぐらい喋ってるの聞いた事ねぇなぁ」
「それ無口ってレベルじゃないですよね!?」
それでよく生活できたものだ。別に喋れない訳でもないのに喋らない理由があるのだろうか。
ただ、メンバーに選ばれているという事は、この二人もかなりの実力者で間違いない。
「ただ、信頼できるやつだぁ。安心しろぉ」
「分かりました。よろしくお願いしますね。」
俺は、もう一度、イズキに頭を下げると「分かったぁ。」と俺の頭を大きく硬い手で軽く撫でられた。
「さて、じゃあ、準備もできましたし、そろそろ、出発しましょうか。」
「なあ、粉雪、もしかしてあの蜘蛛みたいな乗り物で移動するのか?」
「え、あんな変なので偵察になんか行ったら丸分かりじゃないですか」
「あ、やっぱり、妖怪の間でも変なのなんだ・・・・・・」
薄々勘付いてはいたのだが、あの乗り物は鬼達の目から見ても変なフォルムをしているらしい。
「まあ、機動力に関してはピカイチですけど、今回は偵察ですからね。近くまでは普通の車で移動してそこからは歩きですかね。」
そんな事を話しているとエンジン音を鳴らしながら銀色のワゴン車が姿をあらわす。
日本の有名メーカーのロゴが付けられていることから見ても明らかに日本製の車である。ただ、窓はフィルムが貼ってあるのか鏡のように自分の顔が写っていた。
運転席に乗っていた鬼と交代してマコトがそのワゴン車に乗り込み窓を開けて身振りで俺達に乗るように促した。
甲冑姿で運転席に座る姿はなんともシュールだった。
「普通の車だな。」
「普通の車の方が向いてますからね。怪しまれにくいですし・・・」
それならこの明らかな武装状態で移動するのはすごく矛盾があるような気がする。
しかし、一向に乗る気配がない俺達に痺れを切らして「そろそろ行くぞ。行かないなら置いて行く」とマコトは急かす。
粉雪は「はーい。じゃあ、行きますか。峰さん」と先にワゴン車に乗り込む。俺もそれに続く。
「峰さん、気をつけて」
後ろからサクヤの声が聞こえて振り返る。そこには、相変わらず心配そうなサクヤの姿があった。
「大丈夫、すぐに帰ってくるよ。」
「はい。待ってます。」
俺が車に乗った事を確認するとマコトは、運転を始める。ゆっくりと加速しながらサクヤ達と離れて行く。
「必ず無事で帰るからな。」
俺は、車から見えるサクヤを見ながら俺は小さく呟いた。
俺は、袋から魔法具にのネックレスを取り出して、その先端にハチの血をつける。すると、ゆっくりと、ネックレスは、浮遊し始め、一つの方向を指し示した。
「おお! これは便利だなぁ」
イズキは、興味深そうに俺のネックレスを見る。「こんなものがあれば捜査なんていらねぇなぁ」と少し間延びした声で羨ましそうに俺の事を見ていた。
「あげられないですよ? これは、一応、借り物なので・・・・・・」
俺がそういうと笑って「そりゃあ、残念だなぁ。」と肩をすくめた。
どうやら、イズキの方は、かなり関わりやすい性格のようだった。ただ、キズキの方は、全身を鎧が覆っているせいで表情が読み取れない。
さらには寡黙であるため、一言も言葉を話さない。そのため、どういうタイプの鬼なのか読み取れない。
「なんだ。キズキが気になるのかぁ?」
俺がキズキの様子を伺っているとイズキは、何かを察したように声をかけてきた。
「いや、さっきから無言なので嫌われてるのかなと思って・・・・・・」
「そんなことない。単純にあいつは無口なだけだぁ。」
「あ、そうなんですか?」
「ここ二百年ぐらい喋ってるの聞いた事ねぇなぁ」
「それ無口ってレベルじゃないですよね!?」
それでよく生活できたものだ。別に喋れない訳でもないのに喋らない理由があるのだろうか。
ただ、メンバーに選ばれているという事は、この二人もかなりの実力者で間違いない。
「ただ、信頼できるやつだぁ。安心しろぉ」
「分かりました。よろしくお願いしますね。」
俺は、もう一度、イズキに頭を下げると「分かったぁ。」と俺の頭を大きく硬い手で軽く撫でられた。
「さて、じゃあ、準備もできましたし、そろそろ、出発しましょうか。」
「なあ、粉雪、もしかしてあの蜘蛛みたいな乗り物で移動するのか?」
「え、あんな変なので偵察になんか行ったら丸分かりじゃないですか」
「あ、やっぱり、妖怪の間でも変なのなんだ・・・・・・」
薄々勘付いてはいたのだが、あの乗り物は鬼達の目から見ても変なフォルムをしているらしい。
「まあ、機動力に関してはピカイチですけど、今回は偵察ですからね。近くまでは普通の車で移動してそこからは歩きですかね。」
そんな事を話しているとエンジン音を鳴らしながら銀色のワゴン車が姿をあらわす。
日本の有名メーカーのロゴが付けられていることから見ても明らかに日本製の車である。ただ、窓はフィルムが貼ってあるのか鏡のように自分の顔が写っていた。
運転席に乗っていた鬼と交代してマコトがそのワゴン車に乗り込み窓を開けて身振りで俺達に乗るように促した。
甲冑姿で運転席に座る姿はなんともシュールだった。
「普通の車だな。」
「普通の車の方が向いてますからね。怪しまれにくいですし・・・」
それならこの明らかな武装状態で移動するのはすごく矛盾があるような気がする。
しかし、一向に乗る気配がない俺達に痺れを切らして「そろそろ行くぞ。行かないなら置いて行く」とマコトは急かす。
粉雪は「はーい。じゃあ、行きますか。峰さん」と先にワゴン車に乗り込む。俺もそれに続く。
「峰さん、気をつけて」
後ろからサクヤの声が聞こえて振り返る。そこには、相変わらず心配そうなサクヤの姿があった。
「大丈夫、すぐに帰ってくるよ。」
「はい。待ってます。」
俺が車に乗った事を確認するとマコトは、運転を始める。ゆっくりと加速しながらサクヤ達と離れて行く。
「必ず無事で帰るからな。」
俺は、車から見えるサクヤを見ながら俺は小さく呟いた。
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