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3章
Part 191『小さな糸』
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自分は与えられてばかりで何もしていない。
そして、もうその恩は返せない。そう思うと自分の首を締めたくなるほどの後悔が私の中に渦巻いていました。
もっと、私に出来ることがあったのか。無理矢理にでもついて行くべきだったのか。
例え、力になれないにしても一緒にいれば、どうにかなったかもしれません。
結果的には、そんな事はすでに意味はありません。けれど、そう思わずにはいられません。
もう、会えない。そんなのは嫌です。例えどれだけ危険でも、自分本位で他の誰かに危険が及ぶかもしれなくても、会いたいと思いました。
けれど、私には、峰さんがどこにいるか分かりません。今にも泣き出してしまいそうな不安、もう二度と一緒に出かけられないかもしれないという恐怖は、どうする事も出来ない私の心を締め付けました。
何もないはずなのに呼吸をすることすら難しいと感じる今の状況は、私にとって最悪の状況でした。
そして、そんな状態からしばらくして、私は、峰さんからもらった人形に思い至りました。
すぐに人形を取り出してみますが特に反応がありません。
これは、もしかして、特別な使い方が必要なのものなのでしょうか。
だとするなら、あの店に行かなければ、そう思い至り屋敷を出たのは、日も沈み街は提灯の橙色の明かりに照らされた頃でした。
すると店じまいの準備をしていたナギさんは、すぐに私に気付いて近寄ってきました。
「あら、サクヤさん。どうしたの? 店はもうすぐ閉めるけど、何かあった?」
「あの・・・・・・これ、どうやって使うんですか?」
私がそう言って人形を差し出すと「あ! ごめんなさい。使い方について教えるのを忘れてたわ。」と申し訳なさそうに頭を下げます。
「いえ、良いんです。それで、これはどうやって使うんですか!?」
急かすように尋ねる私に違和感を感じたのかナギさんは、真剣な表情になりました。
「何かあった?」
「峰さんが誘拐されました。」
私がそういうとナギさんは、すぐに状況を理解してくれたようで「なるほど。それでそんなに慌ててるのね。」と言いました。
そして、ナギさんは、申し訳なさそうに私に言葉を続けました。
「ただ、サクヤさん。落ち着いて聞いてほしいの。その装置は、送信と受信は出来ても相手の位置をこちらから勝手に特定できないようになってるの」
「え・・・・・・」
言っている意味がすぐには理解出来ませんした。
「出来るのはあくまで、自分の位置を相手に伝える事と相手が自分の位置を送ってきた時に場所がわかるだけ。」
「それじゃあ、私は峰さんを探す事が出来ないって事ですか?」
「・・・・・・そうなるわね。」
「・・・・・・そんな。」
一瞬、見えかけた光明が断たれた瞬間に、体の力が抜けてそのまま膝をついてしまいました。
「ただ、峰さんが自分の位置を送信してくれれば、分かるから。」
「・・・・・・でも、操作方法が分からないんですよ。峰さんも・・・・・・」
「・・・・・・そうですね。た、ただ! その、腕をちょっと引っ張るだけで送信は出来るから、色々と試行錯誤してれば・・・・・・いえ、本当にごめんなさい。」
ナギさんもまさかこんな緊急事態で使う事を想定していなかったのでしょう。それぐらいこの辺りの治安は良いです。
「・・・・・・どうすれば・・・・・・」
「とりあえず、中に入りませんか? サクヤさん。」
ナギさんは、私を心配そうに見ながらそんな声をかけてくれましたが、私は途方にくれてしまいました。
結局、私は何も出来ないのかとそう思うと情けなさで死んでしまいそうになりました。
そして、もうその恩は返せない。そう思うと自分の首を締めたくなるほどの後悔が私の中に渦巻いていました。
もっと、私に出来ることがあったのか。無理矢理にでもついて行くべきだったのか。
例え、力になれないにしても一緒にいれば、どうにかなったかもしれません。
結果的には、そんな事はすでに意味はありません。けれど、そう思わずにはいられません。
もう、会えない。そんなのは嫌です。例えどれだけ危険でも、自分本位で他の誰かに危険が及ぶかもしれなくても、会いたいと思いました。
けれど、私には、峰さんがどこにいるか分かりません。今にも泣き出してしまいそうな不安、もう二度と一緒に出かけられないかもしれないという恐怖は、どうする事も出来ない私の心を締め付けました。
何もないはずなのに呼吸をすることすら難しいと感じる今の状況は、私にとって最悪の状況でした。
そして、そんな状態からしばらくして、私は、峰さんからもらった人形に思い至りました。
すぐに人形を取り出してみますが特に反応がありません。
これは、もしかして、特別な使い方が必要なのものなのでしょうか。
だとするなら、あの店に行かなければ、そう思い至り屋敷を出たのは、日も沈み街は提灯の橙色の明かりに照らされた頃でした。
すると店じまいの準備をしていたナギさんは、すぐに私に気付いて近寄ってきました。
「あら、サクヤさん。どうしたの? 店はもうすぐ閉めるけど、何かあった?」
「あの・・・・・・これ、どうやって使うんですか?」
私がそう言って人形を差し出すと「あ! ごめんなさい。使い方について教えるのを忘れてたわ。」と申し訳なさそうに頭を下げます。
「いえ、良いんです。それで、これはどうやって使うんですか!?」
急かすように尋ねる私に違和感を感じたのかナギさんは、真剣な表情になりました。
「何かあった?」
「峰さんが誘拐されました。」
私がそういうとナギさんは、すぐに状況を理解してくれたようで「なるほど。それでそんなに慌ててるのね。」と言いました。
そして、ナギさんは、申し訳なさそうに私に言葉を続けました。
「ただ、サクヤさん。落ち着いて聞いてほしいの。その装置は、送信と受信は出来ても相手の位置をこちらから勝手に特定できないようになってるの」
「え・・・・・・」
言っている意味がすぐには理解出来ませんした。
「出来るのはあくまで、自分の位置を相手に伝える事と相手が自分の位置を送ってきた時に場所がわかるだけ。」
「それじゃあ、私は峰さんを探す事が出来ないって事ですか?」
「・・・・・・そうなるわね。」
「・・・・・・そんな。」
一瞬、見えかけた光明が断たれた瞬間に、体の力が抜けてそのまま膝をついてしまいました。
「ただ、峰さんが自分の位置を送信してくれれば、分かるから。」
「・・・・・・でも、操作方法が分からないんですよ。峰さんも・・・・・・」
「・・・・・・そうですね。た、ただ! その、腕をちょっと引っ張るだけで送信は出来るから、色々と試行錯誤してれば・・・・・・いえ、本当にごめんなさい。」
ナギさんもまさかこんな緊急事態で使う事を想定していなかったのでしょう。それぐらいこの辺りの治安は良いです。
「・・・・・・どうすれば・・・・・・」
「とりあえず、中に入りませんか? サクヤさん。」
ナギさんは、私を心配そうに見ながらそんな声をかけてくれましたが、私は途方にくれてしまいました。
結局、私は何も出来ないのかとそう思うと情けなさで死んでしまいそうになりました。
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