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3章
Part 202『登山(ハイレベル)』
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篠山、木々の生い茂ったその山は、それだけ、草木が茂っているというのに生き物の姿が見えない静かな山であった。
一時は、サツキの勢力が拠点にしていたということもあり、軽く整備されたと思わしき部分もあるが、それも月日の経過とともに新たに植物が芽吹き、ゆっくりと見なければその痕跡を見つけることは出来ない。
サツキのご神木がある山は、整備されているもので、整地された部分が多くあったが、こちらはその様な人の手が加わっていないため、山道などという優しいものは存在しない。どこから登ればいいのかもよく分からない。
道がない以上、自分で道を選んで登る必要があるのだが、道がないということは、帰り道もないのだ。
「遭難したら絶対に帰ってこれないぞ・・・・・・これ・・・・・・」
俺がそう呟くとレンジは「まあ、逸れても匂いでわかるからよ。安心しろ。」と軽く俺の肩を叩いた。
この山に来ていたのは、俺とレンジの二名だけであった。
前回の戦闘で戦える妖怪の殆どが怪我を負ってしまった事もあり、間に合わなかった様である。
それに鬼島がもし仮に餓狼衆の拠点を特定し襲撃した場合、こちらに人員を割けば、戦闘能力のない子供達に危険が大きくなる。
そういう危惧をしていた様である。アジトの場所は、結局、俺自身は、どこにあるのか分からなかった。
というのも、移動には、瞬間移動の魔法具が使用されたため、結局、場所がどこか分からなかったのである。
まあ、当然の処置といえば当然の処置かと納得は出来たので特に不満もない。
体感的には、すぐに俺は篠山へとたどり着くことが出来たのである。
「こんなにすぐ来れるんだったら、もっと早く来てもよかったんじゃないのか?」
「色々と準備があったんだよ。ちなみに言っておくと今回使った魔法具は、それなりにいい価格するんだぜ? 具体的には、可愛い妖怪達がいっぱいいる店でお酒を三日分ぐらい」
「感覚がわかんないよ・・・・・・」
「まあ、夢が買える値段だってことだよ。」
「・・・・・・余計わかんない・・・・・・」
というよりもこの世界にもお水の仕事はある様である。
「でも、貴重なら山頂に直接転移すれば早かったんじゃないのか?」
「あー無理無理、この魔法具、大体の場所には移動できるが、一キロ単位で誤差が出るから完全に外出用だ。むしろ、どこか分からん山の中に出るよりは随分運が良かったよ。」
「つ、使えるのか使えないのか分からない代物だな・・・・・・」
「安物だと最悪、植物みたいに地面に生えるからな。これでも高級品だ。」
「わ、わー、高級品で良かったぁ・・・・・・」
まあ、それだけの精度の悪さなら変に崖とかに転移して死にかけるよりも、少し離れた場所へ歩くのが安心である。
「それじゃあ、行くか。昔使ってた隠し通路がある。こっちだ。」
そう言ってレンジは、迷う様子もなく森の奥へと進んで行く。ここは、一時は拠点になるほどの場所だ。隠し通路の一つや二つあるのか。
俺は、逸れない様にレンジに続いた。
一時は、サツキの勢力が拠点にしていたということもあり、軽く整備されたと思わしき部分もあるが、それも月日の経過とともに新たに植物が芽吹き、ゆっくりと見なければその痕跡を見つけることは出来ない。
サツキのご神木がある山は、整備されているもので、整地された部分が多くあったが、こちらはその様な人の手が加わっていないため、山道などという優しいものは存在しない。どこから登ればいいのかもよく分からない。
道がない以上、自分で道を選んで登る必要があるのだが、道がないということは、帰り道もないのだ。
「遭難したら絶対に帰ってこれないぞ・・・・・・これ・・・・・・」
俺がそう呟くとレンジは「まあ、逸れても匂いでわかるからよ。安心しろ。」と軽く俺の肩を叩いた。
この山に来ていたのは、俺とレンジの二名だけであった。
前回の戦闘で戦える妖怪の殆どが怪我を負ってしまった事もあり、間に合わなかった様である。
それに鬼島がもし仮に餓狼衆の拠点を特定し襲撃した場合、こちらに人員を割けば、戦闘能力のない子供達に危険が大きくなる。
そういう危惧をしていた様である。アジトの場所は、結局、俺自身は、どこにあるのか分からなかった。
というのも、移動には、瞬間移動の魔法具が使用されたため、結局、場所がどこか分からなかったのである。
まあ、当然の処置といえば当然の処置かと納得は出来たので特に不満もない。
体感的には、すぐに俺は篠山へとたどり着くことが出来たのである。
「こんなにすぐ来れるんだったら、もっと早く来てもよかったんじゃないのか?」
「色々と準備があったんだよ。ちなみに言っておくと今回使った魔法具は、それなりにいい価格するんだぜ? 具体的には、可愛い妖怪達がいっぱいいる店でお酒を三日分ぐらい」
「感覚がわかんないよ・・・・・・」
「まあ、夢が買える値段だってことだよ。」
「・・・・・・余計わかんない・・・・・・」
というよりもこの世界にもお水の仕事はある様である。
「でも、貴重なら山頂に直接転移すれば早かったんじゃないのか?」
「あー無理無理、この魔法具、大体の場所には移動できるが、一キロ単位で誤差が出るから完全に外出用だ。むしろ、どこか分からん山の中に出るよりは随分運が良かったよ。」
「つ、使えるのか使えないのか分からない代物だな・・・・・・」
「安物だと最悪、植物みたいに地面に生えるからな。これでも高級品だ。」
「わ、わー、高級品で良かったぁ・・・・・・」
まあ、それだけの精度の悪さなら変に崖とかに転移して死にかけるよりも、少し離れた場所へ歩くのが安心である。
「それじゃあ、行くか。昔使ってた隠し通路がある。こっちだ。」
そう言ってレンジは、迷う様子もなく森の奥へと進んで行く。ここは、一時は拠点になるほどの場所だ。隠し通路の一つや二つあるのか。
俺は、逸れない様にレンジに続いた。
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