230 / 352
3章
Part 229『依頼達成』
しおりを挟む
その翌日、俺達は、帰ることになった。いくら代わりを置いているからといってそう長く滞在していいものなのか分からないし、目的のものが全て回収できた以上は、できるだけ早く帰るべきだろうというのが、俺たちの考えだった。
一応、朝起きて、レンジに顔を出しに行くと、水仙やアジトに住んでいた妖怪達も、狐月と合流したようで子供達も狐月の用意した住まいにわらわらと集まっていた。
まだまだ、どうなるか分からないが、妖怪達のほとんどは、サツキの死を受け入れている様であったので、レンジ達が上手くやるだろうと思う。
結局、ハチは鬼島の捜索をかいくぐってどこかへ逃亡したらしい。
実際、魔法具を大量に所持しているハチが本気で逃げれば、捕まえることは容易ではないので、スッキリはしないが、仕方のないことなのだろう。
「さぁ、帰りましょうか。」
真冬さんは、俺達に最後の確認をする。その手には、きちんと妖刀 真冬も握られている。
俺達はリューから渡された人形を取り出す。人形を強く握りしめると周囲にいくつもの魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣は、青、赤、紫、と一定の間隔で色を変えながら俺達の周囲を回り始める。
次第に魔法陣は、魔法陣と認識できなくなり、最後には太く大きな光の輪になって俺達を囲んだ。
「峰さん! サクヤさん、また来てください! ゲームしましょうね!」
「ああ! また会おうな!」
粉雪に別れを告げた瞬間、俺たちの視界は、大きな光に包まれた。眩しさで目を開けていられなくなり強く瞳を閉じる。
「あ、帰ってきた。」
しばらく、目絵を閉じているとツララの声が聞こえて、目を開けると俺達は、店に到着していた。
店のカウンターで暇そうに紅茶を飲んでいたツララは、「お帰り、お兄さん達、全員無事でよかった。」と俺達を出迎えてくれる。
窓の外を見て見るともう辺りは暗くなっている。リューの活動時間のはずなのだが、一向にリューやリドが現れる気配がない。
「ああ、リューとリドはね。今、この街にいないから、今回のお出迎えは私だけ」
「そうなのか。」
「うん。ほら、リューの言ってた用事がまだ終わってないみたいだから」
「そういえば、鏡を探しにいきたいけど、別の依頼があるって言ってたな。」
リューならすぐに終わらせられると思っていたので意外ではあった。
「とりあえず、おかえり、お兄さん」
「ああ、ただいま。」
俺達は、こうして無事に帰ってきた。全ての依頼が終わってサクヤの夢はもうすぐ叶うのだ。
あのずっと咲かなかった桜が咲いたらどれだけ綺麗になるのだろう。
俺はかなりその事が楽しみで仕方がなかった。
一応、朝起きて、レンジに顔を出しに行くと、水仙やアジトに住んでいた妖怪達も、狐月と合流したようで子供達も狐月の用意した住まいにわらわらと集まっていた。
まだまだ、どうなるか分からないが、妖怪達のほとんどは、サツキの死を受け入れている様であったので、レンジ達が上手くやるだろうと思う。
結局、ハチは鬼島の捜索をかいくぐってどこかへ逃亡したらしい。
実際、魔法具を大量に所持しているハチが本気で逃げれば、捕まえることは容易ではないので、スッキリはしないが、仕方のないことなのだろう。
「さぁ、帰りましょうか。」
真冬さんは、俺達に最後の確認をする。その手には、きちんと妖刀 真冬も握られている。
俺達はリューから渡された人形を取り出す。人形を強く握りしめると周囲にいくつもの魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣は、青、赤、紫、と一定の間隔で色を変えながら俺達の周囲を回り始める。
次第に魔法陣は、魔法陣と認識できなくなり、最後には太く大きな光の輪になって俺達を囲んだ。
「峰さん! サクヤさん、また来てください! ゲームしましょうね!」
「ああ! また会おうな!」
粉雪に別れを告げた瞬間、俺たちの視界は、大きな光に包まれた。眩しさで目を開けていられなくなり強く瞳を閉じる。
「あ、帰ってきた。」
しばらく、目絵を閉じているとツララの声が聞こえて、目を開けると俺達は、店に到着していた。
店のカウンターで暇そうに紅茶を飲んでいたツララは、「お帰り、お兄さん達、全員無事でよかった。」と俺達を出迎えてくれる。
窓の外を見て見るともう辺りは暗くなっている。リューの活動時間のはずなのだが、一向にリューやリドが現れる気配がない。
「ああ、リューとリドはね。今、この街にいないから、今回のお出迎えは私だけ」
「そうなのか。」
「うん。ほら、リューの言ってた用事がまだ終わってないみたいだから」
「そういえば、鏡を探しにいきたいけど、別の依頼があるって言ってたな。」
リューならすぐに終わらせられると思っていたので意外ではあった。
「とりあえず、おかえり、お兄さん」
「ああ、ただいま。」
俺達は、こうして無事に帰ってきた。全ての依頼が終わってサクヤの夢はもうすぐ叶うのだ。
あのずっと咲かなかった桜が咲いたらどれだけ綺麗になるのだろう。
俺はかなりその事が楽しみで仕方がなかった。
0
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
視える僕らのシェアハウス
橘しづき
ホラー
安藤花音は、ごく普通のOLだった。だが25歳の誕生日を境に、急におかしなものが見え始める。
電車に飛び込んでバラバラになる男性、やせ細った子供の姿、どれもこの世のものではない者たち。家の中にまで入ってくるそれらに、花音は仕事にも行けず追い詰められていた。
ある日、駅のホームで電車を待っていると、霊に引き込まれそうになってしまう。そこを、見知らぬ男性が間一髪で救ってくれる。彼は花音の話を聞いて名刺を一枚手渡す。
『月乃庭 管理人 竜崎奏多』
不思議なルームシェアが、始まる。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる