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4章
Part 255 『報告』
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椿は早くこの場から離れようと少し早足だった。あの声の主が何者なのか、彼女は知っているのだろうか。
現実世界に存在する生き物の声ではないと思った。生まれてから、あんな声を聞いた事はなかった。
しばらく、歩いてある程度の距離を取ると椿は、大きく息を吐いた。
「あれは、何? 椿は知ってるの?」
「いえ、知りません。声は何度も聞いた事はありますが、姿を見た事はありません。」
「姿が見えないの?」
見えていないだけで俺たちの側にいたのだとしたら、と思うと寒気が走った。しかし、椿は、首を振る。
「分かりません。ただ、どこにいるのかは、分かります。あの滝の上に建物があるんです。」
「そこにいるのか。それは、篝さんは知ってるのか?」
「はい。絶対に建物には近づくなと言われています。滝を見に来る分には、大丈夫だと言われましたが、気味が悪いので」
確かにお世辞にも心地よい音とは言えない声だった。あの声を聞きながらリラックスするというのは流石に無理な話だ。
「すみません。いつもは、この時間は声がしないので、大丈夫だと・・・・・・」
申し訳なさそうに椿は俺に頭を下げた。彼女としても不測の事態だったのだから怒る理由がない。
「大丈夫だ。何も被害は受けてないし、それに来れて良かったと思うよ。」
実際、ここに来れて良かった。おかげで感情の切り替えも出来た。それに初心を思い出せた。
それだけでもここに来た意味はあったのだと思う。
「ありがとう。椿。それじゃあ、帰ろう。」
俺と椿は、そのまま、川に沿って歩きながら帰った。そして、少し作業をしてから俺は、篝さんの家を後にした。
すると俺のスマホが振動する。確認してみるとリューからのメッセージが送られてきていた。
山の中は電波が届いていなかったから山を出た途端にメッセージが届いた様で、その前に一度、不在着信が入っていた。
俺は、メッセージを確認して思わず駆け出した。
『時間が出来たから、サクヤの呪いを解きに行く。』
本当にあの魔女は突然だ。まだ、連絡をしてくれるだけ良心的なのか。と思いながら俺は走る。
最近は、筋トレも欠かしていない事もあって息が切れる事はなかった。日は暮れているが、まだ、暑い空気を感じながら、止まる事なく足を動かす。
鍛えておいて良かった。俺は、的外れな事を考えている自分に一人苦笑しながらサクヤの元へ急いだ。
現実世界に存在する生き物の声ではないと思った。生まれてから、あんな声を聞いた事はなかった。
しばらく、歩いてある程度の距離を取ると椿は、大きく息を吐いた。
「あれは、何? 椿は知ってるの?」
「いえ、知りません。声は何度も聞いた事はありますが、姿を見た事はありません。」
「姿が見えないの?」
見えていないだけで俺たちの側にいたのだとしたら、と思うと寒気が走った。しかし、椿は、首を振る。
「分かりません。ただ、どこにいるのかは、分かります。あの滝の上に建物があるんです。」
「そこにいるのか。それは、篝さんは知ってるのか?」
「はい。絶対に建物には近づくなと言われています。滝を見に来る分には、大丈夫だと言われましたが、気味が悪いので」
確かにお世辞にも心地よい音とは言えない声だった。あの声を聞きながらリラックスするというのは流石に無理な話だ。
「すみません。いつもは、この時間は声がしないので、大丈夫だと・・・・・・」
申し訳なさそうに椿は俺に頭を下げた。彼女としても不測の事態だったのだから怒る理由がない。
「大丈夫だ。何も被害は受けてないし、それに来れて良かったと思うよ。」
実際、ここに来れて良かった。おかげで感情の切り替えも出来た。それに初心を思い出せた。
それだけでもここに来た意味はあったのだと思う。
「ありがとう。椿。それじゃあ、帰ろう。」
俺と椿は、そのまま、川に沿って歩きながら帰った。そして、少し作業をしてから俺は、篝さんの家を後にした。
すると俺のスマホが振動する。確認してみるとリューからのメッセージが送られてきていた。
山の中は電波が届いていなかったから山を出た途端にメッセージが届いた様で、その前に一度、不在着信が入っていた。
俺は、メッセージを確認して思わず駆け出した。
『時間が出来たから、サクヤの呪いを解きに行く。』
本当にあの魔女は突然だ。まだ、連絡をしてくれるだけ良心的なのか。と思いながら俺は走る。
最近は、筋トレも欠かしていない事もあって息が切れる事はなかった。日は暮れているが、まだ、暑い空気を感じながら、止まる事なく足を動かす。
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