咲かない桜

御伽 白

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4章

Part 270『嘘は大惨事をうむ』

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 コンの口止めをして俺達は、いつもの食堂に集合した。部屋に入ると優しい味噌汁の香りが鼻孔をくすぐり、今まで意識していなかった空腹感が一気に押し寄せてくる。

 「ああ、味噌汁の匂いって安心するなぁ」

 俺がそう言うとサクヤは「真冬さんが、日本なら味噌汁の基本は抑えて置かないといいお嫁さんにはなれない。って言われたので頑張りました。」と自慢げに言ってくる。

 確かに日本食といえばご飯と味噌汁だ。どこかの雑誌にも味噌汁が美味しく作れる女子は他の料理も美味しいって言っていた気がする。

 日本人にとって味噌汁とご飯は好きとか嫌いとか以前に無いと違和感のある様なそんな当たり前のものだ。

 俺も当然、ご飯と味噌汁を飲んで育ってきたので、当然、味噌汁とご飯はなくてはならないものだ。

 そういう意味で、和食を作るなら確かに基本として味噌汁の作り方を教えるのは正攻法かもしれない。

 「あ、峰さん、何をしてたんですか?」

 真冬さんが部屋に入ってきた俺達に対して問いかけてくる。

 「日向さんが、女の子を作ってたんです。」

 「え」

 突然のサクヤの爆弾発言に真冬さんは手に持っていた皿から思わず手を離してしまい落下していく。地面に当たる寸前でコンが間一髪キャッチし、ホッと息を吐く。

 「サクヤ、ちょっとこっちで話をしよう。」

 俺は、サクヤを連れて一度食堂を出て廊下で話をする事にした。

 「サクヤ何を言ってるんだ?」

 「作品を作ってるって言わない方が良いって言われたので」

 「より爆弾発言してどうするのさ。いや、もう爆弾というか核だよ。俺の今まで築いてきた信頼関係が消滅するぐらいの問題発言だよ。」

 「す、すみません。次から気をつけます。」

 「よし、じゃあ、ちゃんと弁解してくれ」

 「任せてください。」

 そう言ってサクヤは、戻っていく。本当に大丈夫だろうか・・・・・・

 「サクヤさん、さっきのはどういう・・・・」

 「あの、大丈夫です。浮気とかではないです。大丈夫です。」

 「本当ですか? 浮気してるんだったら、私が一度、拳で解決してあげますよ?」

 いや、死んじゃいます。それは・・・・・・

 「大丈夫です。今度は、私のを作ってくれるので」

 「え、女の子をですか? ・・・・・・まあまあ、子供服を縫いましょうかね。」

 何かを察した様な表情を浮かべ、真冬さんはこちらを見てくる。いや、絶対に変な勘違いを起こしている。

 「サクヤ・・・・・・正直に話そう。もう、黙ってた方がダメージがでかいよ・・・・・・」

 隣でコンがお腹を抱えて笑っていたので軽く蹴ってやった。八つ当たりではない。
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