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4章
Part 302『自分の答え』
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帰り道を歩く。夜道は等間隔に並んだ小さな電灯に照らされているだけで非常に心もとない。サクヤの腕を握りながら二人で歩いた。
手のひらから伝わる温かく柔らかい感覚に意識を向けた。サクヤの存在を確かめるように少しだけ強く握る。するととサクヤも同じように少しだけ強く握り返してくる。
特に何かを語るわけでもなく、ただそうしているだけで幸せを感じていた。
「無理させてませんか?」
静寂を先に破ったのはサクヤだった。声音から本気で俺のことを心配してくれているのだと分かる。
していないと言えば嘘になる。けれど、それが嫌なわけじゃない。確かに成長している自分。それは間違いなく自分自身の活力になっている。
「今日は確かに熱中しすぎたけどさ。俺が自分で望んでしてることだしさ。心配しないで良いよ。」
「・・・・・・無理ですよ。」
サクヤは消え入りそうな声でそう呟いた。
「心配しますよ。もし倒れて日向さんと一緒に入れなくなったら、私が記憶を残してる意味なんてないじゃないですか。」
サクヤは立ち止まって俺の目を見た。今にも泣き出しそうな顔だった。
「頑張ってくれてるのも楽しいのも分かります。日向さんの表情を見ていれば分かります。だけど、なにより大事なのは、日向さんです。無理だけはしないでください。」
「・・・・・・分かった。心配かけてごめん。」
そうだ。自分のことだけを気にする子だったら俺はここまで彼女に惚れていなかったはずだ。二人でいるために俺はサクヤの呪具を作っているのだ。
それで俺が倒れたら意味がない。何故、失念していたのだろうか。サクヤのため。サクヤのためと俺は自分を犠牲にし続けていた。だけど、それは違う。サクヤと俺の二人の願いを叶えるために俺はこうしていた。
「・・・・・・何を作るのか。なんのために作るのか。」
ふと夢の中でウチガネさんが言っていた言葉を思い出した。そして、ふとウチガネさんの言っていたことがなんなのか分かった気がする。
教えられただけのことを繰り返しているだけではいけなかった。俺が目指すべきはその先だった。
何を作るのか。それは完成形を思い浮かべることだ。
自分が目指すものの到達点。それが分かれば、どうすれば辿り着けるのかを考えられる。
なんのために作るのか。それは目的だ。作ることが目的になっていないか。その先はきちんと見据えているのか。
ただ作った作品には魂やこだわりは宿らない。
サクヤと一緒にいるために作る。完成させることだけに意識を向けていた自分は、あくまでそれだけだった。
「・・・・・・なんか。ちょっと分かったかもしれない。」
確実に自分の中の歯車が噛み合った気がした。
手のひらから伝わる温かく柔らかい感覚に意識を向けた。サクヤの存在を確かめるように少しだけ強く握る。するととサクヤも同じように少しだけ強く握り返してくる。
特に何かを語るわけでもなく、ただそうしているだけで幸せを感じていた。
「無理させてませんか?」
静寂を先に破ったのはサクヤだった。声音から本気で俺のことを心配してくれているのだと分かる。
していないと言えば嘘になる。けれど、それが嫌なわけじゃない。確かに成長している自分。それは間違いなく自分自身の活力になっている。
「今日は確かに熱中しすぎたけどさ。俺が自分で望んでしてることだしさ。心配しないで良いよ。」
「・・・・・・無理ですよ。」
サクヤは消え入りそうな声でそう呟いた。
「心配しますよ。もし倒れて日向さんと一緒に入れなくなったら、私が記憶を残してる意味なんてないじゃないですか。」
サクヤは立ち止まって俺の目を見た。今にも泣き出しそうな顔だった。
「頑張ってくれてるのも楽しいのも分かります。日向さんの表情を見ていれば分かります。だけど、なにより大事なのは、日向さんです。無理だけはしないでください。」
「・・・・・・分かった。心配かけてごめん。」
そうだ。自分のことだけを気にする子だったら俺はここまで彼女に惚れていなかったはずだ。二人でいるために俺はサクヤの呪具を作っているのだ。
それで俺が倒れたら意味がない。何故、失念していたのだろうか。サクヤのため。サクヤのためと俺は自分を犠牲にし続けていた。だけど、それは違う。サクヤと俺の二人の願いを叶えるために俺はこうしていた。
「・・・・・・何を作るのか。なんのために作るのか。」
ふと夢の中でウチガネさんが言っていた言葉を思い出した。そして、ふとウチガネさんの言っていたことがなんなのか分かった気がする。
教えられただけのことを繰り返しているだけではいけなかった。俺が目指すべきはその先だった。
何を作るのか。それは完成形を思い浮かべることだ。
自分が目指すものの到達点。それが分かれば、どうすれば辿り着けるのかを考えられる。
なんのために作るのか。それは目的だ。作ることが目的になっていないか。その先はきちんと見据えているのか。
ただ作った作品には魂やこだわりは宿らない。
サクヤと一緒にいるために作る。完成させることだけに意識を向けていた自分は、あくまでそれだけだった。
「・・・・・・なんか。ちょっと分かったかもしれない。」
確実に自分の中の歯車が噛み合った気がした。
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